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【DEEP・BLOOD】  作者: 六道 屍
30/32

演技

シリアスって…………ナンダッケ???


by.屍さん




 俺達は今、とある部屋の前に居る。


 理由は簡単で、ほぼ全ての部屋を周り終えたからだ。


 特に説明要らなかったな…。


 まぁ、ちゃんと説明すると一応入って来た側から順繰り部屋を調べ、最後の幾つかの部屋の1つに何か居るのが分かった(骨共は除く)。


 何だかいや~な感じがする為、渋々部屋まで来たのだが……。


 何やら言い争っていらっしゃる。


 「入りたくねぇ。」


 ため息をつくが、妹が袖を引っ張り急かす。


 再びため息。然し、何も変わらない。当たり前だが………。


 考える。


 どうすれば、面倒事に成らず厄介事を回避し、迅速に事を収められるか。


 あれ? 無理くね?


 間違い無く巻き込まれるよな? 次いでに、確実に何方かの味方をしなければいけないよな? すると、さらなる面倒を御招来される訳です、ハイ。


 詰んどる。


 ハッ!!


 無視して次に、


 「早く行こう?」


 行けませんでしたね。そうですね。


 こうなれば、奥の手『無能を装う』を使うしか無いか。なるべくアホっぽく能天気に、かつ軽薄そうに。


 そして、覚悟を決めて扉を開く。


 「すぅみませぇ~ん、便所ってぇどぉこスかぁ~?」


 気の抜けた声を意識しつつ部屋へ入る。


 完璧だ。これならばコイツは使えないと思われるだろう。何と言う完璧さよ。俺は今、無能の神へと至る。


 「さっさと扉閉めやがれ。ブッコロスぞ!! この雌豚共(・・・)がぁ!! マジ殺してやろうか!!」


 何だかとても荒ぶった豚…、じゃ無い。とても油ぎった豚少年が居りました。変わって無い? ……気のせいだ。


 所で待てよ? コイツなんつった?


 雌豚共(・・・)って…、言ったよな?


 1アウト


 とりま、演技再開。


 「いやぁ~、よ~やく人に会えました。良かった良かった。所で…。」


 ここまで言った辺りで、豚少年君は持っていた黒い物体を向けて……(あ、ボウガンじゃん。便利そうだなぁ。)、


 ぶっ放した。


 が、見当違いの方向に飛んでく。威嚇かな?


 そして、


 「さっさと扉閉めろよ。次言わせたらマジぶっ殺すからな。使えねぇ雌豚共(・・・)が!! ブチ犯すぞ!!」


 何か喚く。つか、自然(ナチュラル)に間違われてる(シクシク)。


 扉を閉めて来たらしい妹に抱きしめられて慰めら(ヨシヨシさ)れる。


 「さっさとこっち来いや!! 殺されてぇのか!! あ゛ぁ?」


 無抵抗を良い事に気を大きくした豚君は再び黒い逸物(意味深)をチラつかせる。


 きゃー、こわい(棒)。


 打たれると危ないので従う。


 「あのぉ、便所ぉ………。」


 アホっぽくアピールも忘れない。


 「垂れ流しとけや!!」


 ヒャハハハッ、と悪者らしい不愉快な笑い方をする豚。てか、酷くないっ!? 仮にも女子だと思い込んでいる相手に垂れ流せとかさぁ、無いわ。


 そして、指示された通りに豚君の側に行くと怯える少女が居た。


 そういえばこの部屋、3人居たんだよな? 少女、豚、後………あ、少年。


 そこまで考え終えると、


 「…………ゃ…………。」


 妹が視姦されていた。


 「よく見っとコイツ、チョー可愛いじゃん。ラッキー、世紀末マジ最高ぅぅぅぅ!!!!」


 妹を抱き寄せ庇う。


 「あ? なに? あ~、美しい姉妹(・・)愛って奴? それとも百合? 何れにせよゴチでぇぇぇぇぇす!!」


 果てし無くウザキモい。衝動的に殺しそうになるが、度々自慢の逸物(意味深)をチラつかせる為、他の奴が危ない。


 「そうだわ。俺様マジ天才!! お前さぁ、今から選べ。」


 碌な要求では無いだろう。目を眇め、妹をしっかりと抱き寄せる。


 「2択な? やんなきゃ殺すわ。メスなんぞ幾らでも手に入るし、お前死んでもまだこの部屋に2匹居るしな? 分かったか?」


 取り敢えずアピール続けるか? などと考えてる合間にも、


 「お前がぁ、俺様の相手するか、そっちの大事な大事な妹ちゃんをぉぉ、身代わりにすっかぁ、選べや。意味分かんだろぉぉ?」


 2アウト


 質問でもしてみるか。女に間違われてるみたいだし大丈夫かな? 煽るの好きそうだし。あー、コホン。


 「ど、どうしてこんな事を………。」


 下手いっ!? 掠れてるしぃ!! バレるよな? 不味いよな?


 「あぁん? んな事当たり前だろおがよ。こんな状況だぞ? 楽しまなきゃ損だろおがよ。」


 あれ? バレない? コイツ耳もアレかなのか?


 「シェルターじゃぁ先輩が仕切ってるし、見た目の良い女は全部先輩のもんだ。俺だって武器集めんの手伝ってやったのに、全部1人で持って行きやがった。」


 バレないようだ。そして何か語っとる。というか問題発言だな?


 「お前知ってるか分かんねぇけどよ、この学校でかなり人気ある女がいんだわ。藤宮(・・)っつう女の先輩なんだがよ。羨ましいわぁ、あんな美人滅多にいねぇよな。反抗的な態度を無理矢理黙らせてよぉ………。」


 まだ何か言っているが、頭に入らない。


 コイツ、今なんつった? 藤宮先輩(・・・・)が無理矢理? 誰が? 何処で………?


 3アウト


 ソイツ、殺すわ。


 先輩を早く助けないとな。豚に構ってやる時間は無い。


 という訳で、


 「てめぇらも同じ様にしてやらァベェェエエ工…………。」


 安倍? まぁいい。


 豚からボウガンを奪いつつ頭に足で荷重をかけ、


 「聞きたい事がある。」


 尋問を開始する。




件の先輩、名字だけ登場!!


by.蓮

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