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異世界に落ちた最強ヤンキー女子、幼なじみと無双します。  作者: S@Y@


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第二十一話 王都からの使者


ワイバーン討伐から二日後。


ギルドには、いつも以上の賑わいが戻っていた。


「聞いたか?」


「素手でワイバーンを倒したらしい。」


「しかもまだ十七歳だとか。」


町中では、柚と暁の噂でもちきりだった。


当の本人たちはというと――。


「うまっ。」


「このパン、おかわり。」


城の食堂で朝食を楽しんでいた。


アルベルトは苦笑する。


「お二人は、本当に騒ぎを起こした本人とは思えませんね。」


「そう?」


柚はスープを飲みながら首をかしげる。


「普通だけど。」


暁も淡々と答える。


「いつも通り。」


その時。


バンッ!


食堂の扉が勢いよく開いた。


「アルベルト様!」


兵士が慌てた様子で駆け込んでくる。


「どうした。」


アルベルトが立ち上がる。


「王都から使者が到着しました!」


「すぐにお会いしたいとのことです!」


「王都から……。」


アルベルトの表情が少しだけ引き締まる。


「分かりました。」


「応接室へお通ししてください。」


「はっ!」


兵士は一礼すると、急いで部屋を出ていった。


柚はパンをかじりながら尋ねる。


「偉い人?」


「王都からの使者は、基本的に王命を伝えに来ます。」


アルベルトは静かに答える。


「滅多に来ることはありません。」


「へぇ。」


柚はあまり興味がなさそうにパンをもう一口食べた。


「私たち関係あるのかな。」


暁は少し考える。


「あると思う。」


「なんで?」


「ワイバーン。」


柚は口を止めた。


「……あ。」


アルベルトも苦笑する。


「おそらく、その件でしょう。」


それからしばらくして。


応接室。


立派な鎧を身にまとった一人の騎士が立っていた。


年齢は三十代ほど。


腰には美しい装飾の施された剣を下げている。


アルベルトが部屋へ入ると、騎士は一礼した。


「突然の訪問、失礼いたします。」


「私は王都騎士団所属、レオンと申します。」


「本日は国王陛下の命を受け、参りました。」


アルベルトも一礼を返す。


「ようこそお越しくださいました。」


レオンは部屋を見回す。


そして柚と暁を見るなり、一瞬だけ動きを止めた。


「そのお二人が……。」


「ワイバーンを討伐した冒険者ですか。」


アルベルトは静かに頷く。


「はい。」


「信じ難い話ですが、事実です。」


レオンは二人をじっと見つめる。


細身の少年と、セーラー服姿の少女。


どこからどう見ても、ただの十七歳だった。


「失礼ですが。」


「お二人にお願いがあります。」


柚は首をかしげる。


「お願い?」


レオンは真っ直ぐ二人を見据えた。


「国王陛下が、お二人にお会いしたいと仰っています。」


部屋の空気が静まり返った。

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