銀メッキ③
〝レプリカ〟……?俺はどこかで、その言葉を聞いたぞ………何処で…………そうだ!シェインだ!!
俺とシェインが敵に奇襲される直前に、シェインはその言葉を口にしていた。
「〝レプリカ〟……シェインが言っていた気がする……。交戦状態のミダを見つけてから、敵の攻撃を受ける少し前に、シェインが〝レプリカ〟って呟いていたと思う……」
「やっぱり……先生は気づいてたか」
ミダは考え込むように、顎に手を当てて虚な表情をしている。
「それで、〝レプリカ〟ってなんなんだ…?なんで俺たちは尾行されてたんだ?それに……襲われた理由も気になる」
俺にとっては疑問だらけだ。〝レプリカ〟という、これまで知りもしなかった連中に追われた挙句、襲われたのだから。
「ちょっと待ってね!ひとつひとつ説明するからね。そうだね……〝レプリカ〟から説明するんだけど……ラプトには、まず金星と銀星についての説明が出来てなかったから、先にその二つについて話すね」
金星と銀星!?思わぬところで話が繋がった。
カナリスの道中で中断されていた、話の続きが今から聞けるのだろうか。
「法木天という組織には、トップを除くと下から順に銅、青銅、銀星、金星って言う階級が存在するよ。銅は15歳未満の訓練兵みたいなもので、銅が15歳になると青銅に階級が上がるんだよ」
15歳……という事は成人になると青銅になるのか………法木天は年齢によって階級が上がるのか?
「銅や青銅の中で、基礎的な点で言うと魔力練度や魔力総量、特殊枠だと希少な特異能力などの保有者が〝木典〟という儀式を行って〝銀星〟になる。そして……銀星になると、現在では〝12座〟存在する金星の下について法木天での任務に従事する」
銀星に昇格するには、それなりの実力が必要か……金星について気になる事がある。
「『現在』ではって、昔はもっと多かったの?それに銀星って、その階級に属する〝人〟だよね……?金星は〝12座〟って言ったけど、金星は〝人〟がなるものじゃないのか…?」
「私もそんなに長生きしてる訳じゃ無いから、確証はないけど、昔は80座以上あったそうだよ。それが今では12座まで減っているね。あと、金星は〝人〟でもあり、空の領域———〝星座〟そのものとも言えるけど、ラプトの最初の認識で合ってるよ、金星は〝人〟だね……さっき説明した銀星が〝天典〟という名の儀式を経て〝星座〟の力をその身に宿した〝人〟———それが、金星だよ」
ミダの口ぶりからみて80座以上あったのは、かなり昔だろう。何かしらの理由があって星座の数が減少したのだろうか?
「金星の数は〝12座〟って決まってるのか…?銀星は何人居るんだ…?銀星も12人って決まってるのか……?」
金星の下について、任務にあたるという事は、銀星はそれと同数存在するのか?
「ううん、もっと多いよ。それぞれの金星……例えばだけど、〝獅子座の金星〟が居たとすると、その下に1〜5人……もっと多いかもしれないけど、それくらいの銀星がその金星の下に所属してるよ。何人の銀星を配下に取るかは、それぞれの金星の考え方によって違ってくるかな」
一人二人ではなく、複数人が所属しているケースも存在するのか………ていうより。
「ミダって〝法木天〟について、かなり詳しいよね……?」
「……?。だって、わたしは元〝銅〟だからね」
「……………は?」
「ラプトに言ってなかったかな…?」
……………そんなの初耳だー!!
この女、しれっと言いやがった。
叫びたい気持ちがあったが、それは心の中で消化することにした。




