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HAMBURGER BLUES  作者: ハンバーガーブルース


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HAMBURGER BLUES第17話 伝説のVツインと次元の狭間シティ―Noahには秘密の五日間――

HAMBURGER BLUES第17話

伝説のVツインと次元の狭間シティ―Noahには秘密の五日間――



深夜二時


WAGYU BURGER




営業終了




カランカラン……




静寂




Noah


二階




紅茶


ズズッ……




Noah


「最近」


「皆さん」


「明らかに怪しいですね」


「Walkerさん」


「昨日」


「地図を隠してましたよね」




Walker


「隠してねぇ」




Noah


「次元の狭間シティーって」


「何ですか」




全員


停止




beem


「……新しい」


「ピクルス農場だ」




Noah


「嘘ですね」




bads


「うるさいわね」


「アンタまだ子供なんだから」




Noah


「その返し方」


「絶対に怪しいです」




cool


目を閉じたまま




「平和ですねぇ」




Walker


「起きてんなら助けろォォ!!」






その夜




Noah就寝








beem


「寝たな」




Walker


「絶対起きてる」




bads


「九十七パーセント起きてる」




cool


「九十九ですねぇ」




beem


「行くぞ」






裏口




四台


整列




ブラック




ダーティブルー




カーキ




ベージュ




未来のスクーター




しかし


心臓部だけが七百年前




巨大なVツイン






火薬




文明が忘れた鼓動




ドンドドンドンドンッ




ドドンドンドンッ




ドンドドンドンドンッ




ドドンドンドンッ




黒城の夜が震える




Walker


「いや待て」


「五日休業って何なんだ」


「説明しろ」




beem


「Noahのバイクだ」




Walker


「説明になってねぇ」




beem


「男には」


「黙って行かなきゃならん旅がある」




bads


「意味分かんない」


「でも面白そうだから賛成」




cool


「青春ですねぇ」




Walker


「三十路超えて青春言うな」






目的地




次元の狭間シティー




距離


千七百キロ




二日




川底




そこに沈む




伝説のエンジン




BLACK RIVER V-TWIN 700




七百年前


IRON COYOTE WORKS製




電子制御


ゼロ




AI


ゼロ




量子補助


ゼロ




ただ










爆発




それだけ




そして


現代最高峰より壊れない




Walker


「頭おかしいだろ」




beem


「肉も同じだ」


「複雑にするほど」


「本質から遠ざかる」




「塩」


「火」


「時間」


「それだけで宇宙になる」




Walker


「始まった」




bads


「肉教祖」




cool


「好きですねぇ」






ドンドドンドンドンッ




ドドンドンドンッ




夜の高速道路




ネオン










巨大広告







狂人四名






最初の目的地




COSMO FUEL 24






ガソリンスタンド




店員


震える




店員


「い」


「いらっしゃいませ」




beem


「肉焼ける燃料あるか」




店員


「ありません」




Walker


「当たり前だ」




bads


「ハイオク満タン」




cool


「カーキもお願いしますねぇ」






給油終了




そのまま


隣のBARへ




Walker


「何で?」




beem


「旅だから」




Walker


「説明になってねぇ」






BAR


BLACK SIGNAL




Today’s Drink




【STEEL JACK MARGARITA】




アルコール度数


74%




鉄鉱石で濾過したテキーラ




ライムの代わりに


銀柑橘を使用




飲むと




・距離感覚が壊れる


・全員喧嘩腰になる


・昔話が始まる




bads


グイッ




「ねぇ」




「今日の私」




「最高じゃない?」






旅装備




迷彩ライオン革ミニスカート




古代デニムジャケット


パープル仕様




背中




【暴】


【愛】


【自由】




ルーズソックス




漢字が螺旋状に縫われている




髪型




ネオン・ダブルウェーブ




銀色リング十三個




bads


「どう?」




beem


「牛柄の方が好きだ」




bads


「死ねッ!!」




Walker


「感想が下手過ぎる!!」




cool


「綺麗ですよぉ」




bads


「でしょう?」




Walker


「チョロい」






深夜四時




再出発




ドンドドンドンドンッ




ドドンドンドンッ




Walker


「Noah」


「絶対気付いてるぞ」




beem


「帰る頃には」


「世界一のバイクが出来る」




Walker


「親父じゃねぇか」




beem


「店長だ」




Walker


「同じなんだよ」









第一休憩地点




古代市場都市




BAR


LAST HIGHWAY




Today’s Drink




【MOON COW BOURBON】




アルコール度数


81%




白銀農場産




幻の乳牛酵母使用




副作用




・人生を語る


・全員偉そうになる


・急に仲良くなる




cool


「昔」


「俺」


「人を……」




Walker


「言うなァァ!!」




beem


静かに酒を飲む




bads


「ねぇ」


「何でbeemだけ」


「知ってんの?」




beem


「昔の話だ」




Walker


「だからその昔を教えろよ!!」






二日目




景色が変わる




ネオンが歪む




空が逆流する




重力標識が揺れる




川が空を流れる




Walker


地図を開く




「あと百キロ」




「次元境界線」




bads


「近いわね」




Walker


「二日走って近いは頭おかしい」




cool


「もう帰ります?」




Walker


「何しに来た!!」






夕暮れ




巨大な霧




巨大都市






WELCOME


INTERDIMENSION CITY




次元の狭間シティー






ネオン




逆流する川




重力反転橋




浮遊するBAR




古代機械市場






そして




川底のどこかに




Noahの未来が沈んでいる




BLACK RIVER V-TWIN 700




誰も引き上げられなかった




七百年鳴り続ける




亡霊の鼓動




ドンドドンドンドンッ




ドドンドンドンッ






beem




「来たな」




Walker




「来ちまったな」




bads




「最悪」




cool




「最高ですねぇ」






四人の狂人たちは


まだ知らない




この旅が


Noahだけでなく


自分達の過去まで


掘り起こすことになると






【第17話 完】




次回




HAMBURGER BLUES 第18話




『川底の亡霊Vツインと酒場の幽霊機関士』








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