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HAMBURGER BLUES  作者: ハンバーガーブルース


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HAMBURGER BLUES第9話 中編走れ ベラの狂人たち第一幕 ベラ地区大運動会 開幕

HAMBURGER BLUES第9話 中編走れ ベラの狂人たち第一幕 ベラ地区大運動会 開幕


ドォォォォォォォォン!!!


巨大花火


空中ドローン


無数のホログラム広告


酒の匂い


焼き肉の煙


歓声


怒号


笑い声


全部が混ざり合う


ベラ地区中央競技場


三万人収容


本日だけは


すべての自営業者が敵であり


仲間であり


酒飲みだった


司会者


「始まりましたァァァァ!!」


「第八百三十二回!!」


「ベラ地区自営業者大運動会ィィィィ!!!」


観客


「ウォォォォォォ!!!」


「酒持ってこぉぉぉぉい!!」


「肉焼けェェェェ!!」


「税金下げろォォォ!!」


Walker「民度が終わってる」


cool「平和ですねぇ」


bads「最高じゃん」


beem「肉の祭典だ」


Walker「運動会です」



参加店舗紹介が始まる


司会者


「酒場ブラックホール!!!」


歓声


「宇宙ラーメン銀河軒!!!」


歓声


「ヘアリア美容協会!!!」


bads「敵だ」


Walker「急に?」


bads「絶対ビッグバンドライヤー狙ってる」


cool「五位ですからねぇ」


bads「殺る」


Walker「怖い怖い怖い」



司会者


「そしてぇぇぇぇ!!!」


「今年最大の問題児!!!」


「哲学と肉とアルコールの化身!!!」


「WAGYU BURGERゥゥゥ!!!」


大歓声


「店長ォォォォ!!」


「幻のベーコン獲れェェェ!!」


「Walker結婚してくれぇぇぇ!!」


Walker「嫌です」


「bads今日も可愛いぞォォォ!!」


bads「当然!!」


「cool寝るなァァァ!!」


cool「起きてますよぉ」


beem「優勝する」


ドン!!!


拳を握る


Walker「まだ何も始まってません」



すると


隣のテントから怒声


「おい肉屋ァァァ!!!」


巨大な豚人族の店主


【ベーコン専門店 ゴールデンピッグ】


店主ガロン


身長二メートル半


筋肉の塊


ガロン


「幻のカリカリベーコンは俺たちのもんだァァァ!!!」


beem「ほう」


静かに帽子を直す


beem「牛が豚に負けると思ってるのか」


ガロン「言ったなァァァ!!!」


Walker「始まった」


cool「毎年こうらしいですよぉ」


bads「うるさい豚ね」


ガロン「誰が豚だァァァ!!」


Walker「いや種族的に」


ガロン「そうだけど今は違うだろォォォ!!」



反対側から怒声


「今年こそ五位はもらうわよォォォ!!!」


ヘアリア美容協会


総勢二十名


全員モデル級


全員髪型が違う


bads「来た」


Walker「目が怖い」


代表


「ビッグバンドライヤーΩは我々のものよ!!」


bads「ふざけんなァァァ!!!」


「お前ら毎年ドライヤー貰ってんだろォォォ!!!」


「今年は私の番だァァァ!!!」


Walker「五位でここまで殺気出せる人初めて見た」


cool「愛ですねぇ」



司会者


「第一種目ォォォ!!!」


『重力反転パン食い競争!!!』


観客


「キタァァァァ!!!」


「今年も死人出るぞォォォ!!!」


Walker「死人?」


cool「比喩ですよねぇ」


beem「去年三人骨折した」


Walker「本当だった」



空中二十メートル


逆重力装置


浮遊パン


酒を飲みながら走るルール


Walker「誰が考えたんですかこの競技」


bads「天才」


beem「行くぞ」


Walker「作戦あります?」


beem「ない」


Walker「終わった」


cool「楽しみましょうよぉ」



bads「聞きなさい!!」


全員「?」


bads「私は五位を取る!!」


beem「俺は優勝する」


bads「五位!!」


beem「優勝!!」


bads「ドライヤー!!」


beem「ベーコン!!」


bads「ドライヤァァァァァ!!!」


beem「ベェェェェコン!!!」


Walker「うるせぇぇぇぇ!!!」


cool「仲良しですねぇ」



その瞬間


開始の号砲


ドォォォォォン!!!


司会者


「走れェェェェェェ!!!」


三百人以上の自営業者が一斉に駆け出す


酒瓶を片手に


怒鳴りながら


笑いながら


転びながら


空へ向かう


Walker「地獄絵図だ!!」


beem「行くぞォォォ!!!」


bads「五位ィィィィ!!!」


cool「怪我しないようにぃぃぃ」


四人が走り出す


その瞬間


不思議なことが起こる


さっきまで喧嘩していたはずなのに


自然と隊列ができる


先頭


beem


中央


Walker


後方支援


cool


自由行動


bads


Walker「なんで連携取れてるんですか!!」


beem「知らん!!」


cool「身体が覚えてるんでしょうねぇ」


bads「私を置いてくなァァァァ!!!」


観客


「WAGYU BURGER!!」


「行けェェェェ!!」


「肉屋ァァァァァ!!」


ベラ地区全体が


熱狂していた


そして


まだ誰も知らない


今日という一日が


後に


【幻のカリカリベーコン事件】


として語り継がれることを


──続く



第9話 中編 第二幕



『重力反転パン食い競争と五位の女神』






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