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## 第2話 ### 「星術師の試験」

# 『昼間の金星、僕はそれを見つけたい!』


## 第2話


### 「星術師の試験」


---


翌朝。


村の広場は朝から大騒ぎだった。


王都から来た星術師見習いのベガが、子供たちに特別な試験を行うことになったのだ。


「星術師の試験だって!」


「すごい!」


「王都の試験だぞ!」


子供たちは興奮していた。


もちろんソラも参加する。


そして――


「腹が減っては試験できん!」


朝からパンを五個食べているアルトもいた。


「お前はまず食べ過ぎだ!」


---


ベガが前に立つ。


「これから星力適性試験を行います」


村人たちが静かになる。


ベガは透明な水晶を取り出した。


不思議な光を放つ石だった。


「この水晶に触れてください」


「星の力があれば反応します」


---


一人目。


ほのかな光。


二人目。


少し強い光。


三人目。


反応なし。


そんな感じで試験は進んでいった。


---


アルトの番。


「よーし!」


ベタッ。


すると――


水晶がパンの香りを放った。


「なんで!?」


大爆笑。


アルトだけ真顔だった。


「腹が減っては試験できん!」


「もういいよ!」


---


そして。


ソラの番が来た。


緊張する。


手が震える。


ベガが優しく微笑んだ。


「大丈夫」


「深呼吸して」


ソラはうなずいた。


そして水晶に触れた。


---


その瞬間。


光が爆発した。


「えっ!?」


広場全体が白く染まる。


村人たちも驚いた。


ベガも驚いていた。


そして光の中で――


ソラだけが見た。


青空。


そして昼間なのに輝く一つの星。


---


「昼間の……金星……?」


---


光はすぐ消えた。


広場は静まり返る。


ベガは信じられない顔をしていた。


「今の反応……」


「ありえない……」


---


そのとき。


後ろから声がした。


「大したことないな」


みんなが振り返る。


そこにいたのは一人の少年。


金色の髪。


高そうなローブ。


自信満々の笑み。


---


「シリウス様だ!」


誰かが叫ぶ。


王都でも有名な天才星術師だった。


---


シリウスはソラを見た。


「君が光らせたのか?」


「う、うん」


「偶然だろう」


「え?」


「才能のない者ほど奇跡に頼る」


---


空気が凍った。


アルトが怒る。


「なんだお前!」


「ソラはすごかっただろ!」


「事実を言っただけだ」


シリウスは冷たく言った。


---


ソラは悔しかった。


でも何も言えなかった。


自信がなかったから。


---


その夜。


一人で丘に来ていた。


風が吹く。


昼間見た光景を思い出す。


本当に見えたのだろうか。


あの星を。


---


「見えたんだね」


突然声がした。


ソラは飛び上がる。


「うわっ!」


そこにいたのは――


昨夜見た少女だった。


黒髪。


赤い瞳。


月明かりに照らされている。


---


「君は……?」


「ルナ」


少女は言った。


「昼間の金星を探してるんでしょ?」


ソラは驚く。


「なんで知ってるの!?」


ルナは少しだけ笑った。


でもその笑顔はどこか寂しかった。


---


「だって私も探しているから」


---


ソラの心臓が高鳴る。


初めてだ。


自分以外に。


昼間の金星を信じている人に出会ったのは。


---


「一緒に探す?」


ソラが言った。


ルナは少し驚く。


そして小さく微笑んだ。


「変な人」


「よく言われる」


「ふふっ」


---


そのとき。


夜空に流れ星が走った。


二人は同時に見上げる。


そして知らなかった。


この出会いが。


世界の運命を変えることを。


---


## 次回予告


### 第3話


## 「旅立ちの朝」


王都から届いた一通の手紙。


そこには昼間の金星に関する古代遺跡の情報が!


ソラは旅に出る決意をする。


しかし両親は大反対!


ベガの本当の目的も少しずつ明らかになる。


さらにルナが隠していた秘密の力とは――?


そしてアルトは旅の準備より先に弁当を作り始める!


**次回、「旅立ちの朝」**


冒険が、いよいよ始まる――!

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