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第7話 練習

第7話 練習

山の中腹にさしかかった頃、日が沈みはじめた。

少し場所が開けたところを探し、そこでキャンプをはることにした。

火を起し、ロック・リザードの肉を焼きながら、ゆっくりと過ごした。

「ルナ、見張りは僕がしましょう」とゲイリー。

「ありがとう」

「ゲイリー、後で交代するわね。先に頂くわ」とイオタ。

「わあ、美味しいわね、これ!」

「そうでしょう、ロック・リザードの肉は赤身で美味しいの!」とイオタ。

私はロック・リザードの肉を持って、ゲイリーの元まで行くと、肉を差し出しながら、質問した。

「ゲイリー、あなたから見て私の剣術はどんな感じ?」

「うーんそうだね、動きは凄く速いけど、無駄な動きがあるかな。それと、もう少し型を重視した方が良いと思う」

「型?」

「そう、まずは守りの基本の型から入って、それから攻撃の型を覚えていくと良い。良ければ教えるよ?」

「ありがとう。お願いするわ」

ゲイリーの見張りが終わった後、一通りの基本の型を教えて貰った。

「毎日、この型の練習をすると良いよ」

「ありがとう。私、頑張るわ」

この日から、基本の型の訓練は、私の日課となるのであった。

私とゲイリーは、型の練習を終えて、焚き火まで戻ってきた。

「ルナ、ゲイリー、お疲れ様」とオリビア。

「剣術の練習をしていたのね。良ければ、私からは魔術について教えるわよ?」

「といっても基本的なことだけだけれどもね」

「オリビア、お願いするわ」

「そうね、まずは基本的なことを、教えるわ」

「魔法はね、っていうかスキル全般なんだけど、使えば使うほどレベルが上がるから、生活魔法とかでも、意識的に使った方が良いよ」

「そうなの?知らなかったわ」

「それとね、私たち魔族が、人族より明らかに優れている点は分かる?」

「それは、女神様より教わったわ。多分、外部から力を取り込んで、魔力に変換するってことでしょう?」

「流石、ルナ。その通りよ。クリスタルを通じてそれを行うの」

「意識して出来るものなの?」

「普段は意識せずに勝手に行っているんだけどね、意識してすることも出来る」

「で、どうするの?」

「まずこのように座って」

それは、前世でいうところの座禅を組んでいる姿勢である。

「こうね」

「上手ね、それでいいわよ。それで、目を瞑って、呼吸を整えていくの」

「ゆっくり息を吸って、それから、もっともっとゆっくり息を吐いて行くの。その時、クリスタルに意識を集中して、周囲から魔素を取り込むイメージを持って」

「こうかな?」

私がオリビアに言われた通りにすると、周囲の魔素を吸収しはじめた。

しばらくすると、それは勢いを増し、ブラックホールに吸い込まれていくように、魔素が凄いスピードで私のクリスタルに吸い込まれていく。

「ルナ、ちょっとやめて!」

「えっ何?」

「ルナが一気に魔素を吸収するから、周囲の魔素が枯渇しそうだわ」

「魔素を吸収するときは、誰もいない安全な所で行うようにして。吸収中は無防備になって危険だし、魔素の吸収が凄すぎて、私の魔力まで吸い取られそうに感じるから。実際には魔力は吸い取られないけど、私の魔素の吸入が中断するから、違和感が生じるの」

「分かったわ、気をつける。でも凄い、魔力が完全に回復している!」

「そうでしょうね、あれだけの魔素を一気に吸収するんだもの。紫のクリスタル恐るべしね…」

私はその後、今日の成果を確認するべく、能力鑑定をした。


ルナ 魔族 13歳 女

職業 魔法剣士 職業レベル3↑

基礎ステータス

 力 15↑、知性 18↑、信仰心 16、生命力 17↑、体力 14、

敏捷性 18↑、幸運 17、器用さ 17

職業スキル

 火属性魔法 レベル3↑、水属性魔法 レベル2↑、風属性魔法 レベル2↑

 土属性魔法 レベル2↑、気配察知 レベル3↑、状態異常抵抗 レベル3↑

 刀剣技術 レベル2、瞬動 レベル2↑

固有スキル

 時魔法 レベル3↑、魔力操作 レベル3↑、魔力吸収 レベル2↑

生活魔法

 火属性 レベル2↑、水属性 レベル1、風属性 レベル1、

 土属性 レベル2、精神属性 レベル2↑


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