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第48話 ミーティング

第48話 ミーティング

アークニート迷宮から外へ出て、宿泊施設に戻った僕たちは、ギルドカウンターで報告を済ませ、夕食を摂ることにした。

今日の夕食は、シーフードグラタンに野菜サラダ、それにきのこのソテーである。

「わー、美味しそうだわ。私、クリームソースの味が好きなのよね」とレイリア。

「エライザはこういう料理はどう?」とメンデス。

「私もシーフードグラタンは大好きです」とエライザ。

「良かった。それではみんな、白の鍵のゲットを祝して、乾杯!」

「乾杯!」

「エライザ、これはみんなからのプレゼント、つけてみて」メンデスが取り出したのは、生命のペンダント。

「これはね、生命のペンダントといってね、身に着けていると徐々に体力が回復するペンダントなんだ。パーティーみんなが無事でいられるように願を込めて、みんなお揃いで身につけているんだ」

「わあ、心のこもったプレゼントをありがとう。肌身離さず身につけるわ。何だか、本当にパーティーの一員になれたようで嬉しい!」

「まあ、今日は酷い思いもしたけど、明日からの迷宮攻略も気合いを入れて頑張ろう!」

「おう!」

「明日は黒の鍵をゲットして、そのまま第一層のボスをやっつけましょう」

「魔物の情報を共有するわ。情報を収集しておいたの」とレイリア。

レイリアは、第一層に出現する格下の相手では、あまり出番がなく、パーティーに貢献しようと頑張ったらしい。

「お願い」

「黒の鍵を守るのは、ヒュージ・スパイダーね。大型の蜘蛛の魔物で、麻痺攻撃と粘着力のなる糸が要注意ね。動きがとれなくなって獲物にされてしまうわよ。物理攻撃は通りやすく、魔法耐性もないから、慎重に戦えばそれほど問題にならないと思うわ。ただ動きは速いみたいだから、注意は必要ね」

「了解。で、ボスは?」

「ボスの方はキラー・マンティスね。大型のカマキリの魔物で、冒険者を餌にしているという噂があるわ。捕まるとすぐに噛みつかれるかも。一瞬の動きは速くて、瞬間移動しているように見えることもあるそうよ。鎌の部分にある棘はとても鋭くて、鎧でも簡単に貫通するらしいわ。とにかく捕まっちゃ駄目ね。キラー・マンティスの方も、物理攻撃も魔法攻撃も共に有効だから、組みやすい相手だと思うわ。まあ、ヒュージ・スパイダーもキラー・マンティスも、グロテスクな姿に気後れしなければ問題ないはずよ」

「了解。まあ大丈夫そうだね。でも、気を引き締めていこう」

第一層で辛い思いをした僕たちであったが、攻略するには先に進まなければならない。

第二層以降では、昆虫型の魔物は出てこないと言われているのだ。

第一層を早く突破して、本格的なレベリングを開始しなければ、そう心に誓うレンなのであった。

                *

翌日、僕たちは無事に黒の鍵をゲットすることに成功した。

ヒュージ・スパイダーはグロテスクであったが、巨大なムカデに比べれば問題は無く、あまり気にせず戦うことが出来た。

もっとも戦闘では、メンデスの支えの盾が粘着力のある糸に絡み取られてしまい慌てる場面も見られたが、ヒュージ・スパイダーを倒した後に、無事に回収できたので、笑い話になった程度だ。

僕たちのパーティーは、ヒュージ・スパイダーを倒した勢いをそのままに、第一層のボスへと向かっていった。


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