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第44話 指南役

今回は少し短いです

第44話 指南役

「じゃあ、出かけるわよ。レンもついてきてね」

「勿論だよ。お金の管理と荷物の運搬は僕の役割だからね。あっ、メンデスは用事があるから別行動だって言ってたよ」

「そう、それなら5人で出発ね」

「メンデスはリーダーで、レンはお金の管理と荷物の運搬役?みんな何かしら役割を担っているの?」とエライザ。

「一応そうね。私は渉外担当、サーシャが補助と監査役ね」

「それなら、私も補助と監査役をしたいのです」とミーニャ。

「実はリンもそうだった。OK」とサーシャ。

「私は何をすれば良いかしら?」

「エライザ、ここにはメンデスがいないから勝手に決めるわけにはいけないけれど、お願いがあるんだ」

「レン、何ですか?私に出来ることなら何でも請け負いますわよ」

「実は、僕たちは迷宮で経験を積んだだけだから対人戦が得意とは言えないんだ。エライザはその道の専門家みたいなものでしょ?それに小さいときから剣技を磨いてきたと聞いてるし、僕たちに対人戦の指南をして欲しいんだ」

「それはボクからもお願いしたい」レイリアとサーシャの声が重なる。

「…分かったわ、出来るだけのことを教える」

「ありがとう。きっとメンデスも賛成してくれるから、お願いね」

その後、買い物をしてまわり、回復ポーションや解毒剤、投擲用ナイフを購入した。

収納ボックスへ次々と収納するボクを見て、エライザはびっくりしている様子だった。

「話には聞いていたのですが、とても便利なスキルですね」

「そうなんだよ。スキルのレベルが上がったおかげで、とても沢山収納できるようになったんだよ。今の容量は125㎥程かな」

「そんなに!何でも収納できますね」

「うん。でも生きてる動物は駄目だったりするんだよ」

「そうなの?」

「うん」

「さあ、後はデリバリーで沢山の料理を頼んでおけば終了ね。レストランで注文してから部屋に戻るわよ」

部屋に戻った僕は、メンデスに、エライザに対人戦の指南役をしてもらうようお願いをしたことを伝えると、メンデスは予想通り賛成してくれた。

僕は、配達されてきた沢山の料理を、こぼさないように注意しつつ収納ボックスへと収納した。

                 *

翌日、アークワン迷宮にやって来た僕たちのパーティーは、沢山の魔物との戦闘で連携を確かめたが、何も問題は生じず、エライザは見事に僕たちにあわせて戦ってくれた。

また、その太刀筋や動きは流麗で美しく、見るものを魅了するほどであった。

「エライザはやっぱり凄い。お願い、この後稽古をつけて」と僕。

「分かったわ。宿泊施設の裏庭でしましょうか?」

「いや、あまり他の冒険者に見られるのも良くない。迷宮の第一層の冒険者が来ない部屋で稽古をつけて貰おう」とメンデス。

「そうだね、メンデスの意見に賛成。レイリアとサーシャはどうする?ミーニャは稽古をつけて貰うよね?」

「勿論なのです」

「私たちは先に帰っておきます…と思ったけど、けが人が出るかもしれませんね。やっぱりついて行きますわ」

「じゃあ、ボクも見張りする」

「それじゃあ、みんなで行きましょう」

それから僕たちは、対人戦での心構え、注意点、駆け引き等を教わりながら、模擬戦を繰り返すのだった。


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