↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/22

第13話 離れ離れ

 駆逐艦に乗ってネイビーポート05へ着いた。

 ライラさんは間に合わなかった。

 聞くと、修道院の処理が大変らしい。


 駆逐艦は私たちを下ろすと、05周辺に碇を降ろし停泊。

 ゴーレムなんか出てきたら、駆逐艦からの艦砲射撃はかなり助かるのになぁ。


 変に遠いよ。


「っしゃあ! 腕が鳴るぜ!」


 そう意気込むミルフィ。腕は鳴っているが足は震えている。


「嫌な雰囲気ですね」


 言ったカノンは辺りを見渡す。同じように私も見渡す。




 ネイビーポート05は、首都から流れる運河を下って山間の湖の中心にある。島だが、そこに基地を作っている。

 しかし、基地であるのに人の気配は全くない。

 その理由は聞いていた。


 基地に駐留していた軍人たちは島の奥地。その遺跡に入ったらしい。ゴーレムはその手前の密林に居るらしい。

 一応、ゴーレムは自然に存在しているが、このような水辺には現れない。

 ましてや湖の中心のこの島までは来られない。

 そう、このゴーレムには召喚した術者が居る。

 

 この間の様な奴、ヘルファイアみたいな強い奴だったら絶対に勝てない。

 でも受けてしまった以上進むしかない。

 私は2人に行こう。と言う。2人は頷く武器を抜く。


 油断はできない。

 目的はまずゴーレムを倒し、遺跡に入った軍人さん達を助けよう。


 よし! きーまり。


「アキハ! ゴートだ!」


 我に返り前を見ると狂暴化したゴート。ゴートなら足止めするまでも無い、私達3人は武器を手に群れに突っ込む。


 ゴートの群れを倒し、抜けた先に密林があった。私たちがそこに入ると待ち構えていたかのようにオオカミの様な見た目の魔物、ウルフォンが10体ほど4方から現れる。

 カノンはブレードを手に突っ込み2群を倒し、私とミルフィはコンビネーション攻撃で残りを倒す。


 ウルフォンも狂暴化していた。もうこの島中が回路からの瘴気で冒されていると考えて間違いない。

 面倒臭いな。


「犬怖い!」

「ミルフィ。あれはオオカミですよ」

「でも犬だもん! 牙めっちゃあるし!」


 ミルフィと同じ。正直私も怖かった。ウルフォンは首都周辺にも出る。しかし夜行性の魔物だ。

 活動バランスが崩れているのだろうか。

 昼間に動いているなんて聞いた事が無い。


「……2人とも、聞こえませんか?」


 カノンが口に人差し指を当て聞いてくる。耳を澄ますと木々がバキバキと音を立てている。近づいて来ている。

 遺跡の方角だ。


「多分あれでしょうね」

「あれって? ゴーレム!?」


 ミルフィが震え上がった直後、雄叫びが聞こえ、巨人が姿を現した。


「2人とも風魔法を発動させるから! タイミング合わせて!」


 私は風魔法を発動させ、2人をジャンプさせる。カノンのブレードには炎をエンチャント。ミルフィのハンマーにも同じものを。そして私が攻撃しよう。と思ったのだが、足元が崩れた。


 風を感じた。巨大な空洞だろうか。空が遠くなっている。


「アキハさん!」

「アキハっ!」


 2人の叫びが聞こえた。何か、デジャブ。何だっけ……あ、死ぬ前の時と似てるんだ。

  

 そして私は背中に衝撃を感じ、意識を失った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。