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第12話 女王陛下からの依頼・ネイビーポート05調査任務

この展開は前から考えていました。

ほとんどその時その時に思いついたものを書いていますが

 修道院での惨劇後。ライラさんは事後処理の為に残った。

 私たちは女王陛下からのセントラル城への召喚命令により首都へ戻る事に。

 その別れ際、ライラさんは私に言った。


「良かったら。あたしを仲間に加えて欲しい」


 それを言った意図は分かっている。

 復讐だろう。

 だが、何か言えるわけでもなかったので私は頷いた。

 安請け合いに近いかもしれない。



 そして私たちは首都へ続く森の中を歩いている。私が先頭。その後ろにカノン、ミルフィ。


「なぁ、女王陛下からの召喚命令ってなんだろうな?」


 ミルフィ聞かれる。

 察しは付いている。何かあの魔術回路に関して分かったのだろう。

 その調査進展に合わせ、私たちの情報と照らし合わせたいのだろう。


「多分、あの魔術回路の件じゃないですか? それに黒魔術のヘルファイア」


 あの男は第6私設部隊隊長、と言っていた。

 第6? つまり、まだ他にも施設部隊がある、と考えていいだろう。

 それに、あの男が最強とは思えない。

 それ以上がまだいるだろう。


 脅威は軍事力ではない。

 4聖剣に私たち。4聖剣の事は聞いている。

 ローゼンバーグに2人。アルバートに2人の計4人。その中にはオリバー・アズエルも入っている。

 

 まぁ、4聖剣にオリバーが入っているのは最近聞いた。

 特訓してくれた時はかなり手を抜いてくれたのだろう。


「あ、見えてきました」


 カノンの言葉に私は前を見る。

 首都が見えている。


 情けない。理由があるにせよ、物の数日で戻って来てしまった。

 そんなため息を吐く私の肩をカノンが優しく叩いてくれた。 





 首都に入ると、騎士団の面々が迎えてくれた。

 何事? といろんな人は驚いていた。


 そのまま私たちは騎士団に連れられセントラル城に案内された。

 

「飯食わせてくれんのかな?」


 何時になく食い意地を張ったミルフィはワクワクしている。

 私たちは黒の燕尾服の男性に案内されている。


「多分、女王陛下からのありがたーいお言葉じゃないでしょうか」 

「うえー」


 ミルフィは露骨に嫌な顔をする。

 怒られるよ?


「では、皆様。この先は謁見の間。くれぐれも粗相の無いように、いいですか?」


 まるで学校の教師の様な言い方に私たちは「はい」と返事をする。


「よろしいですね。では、陛下がお待ちです」


 その言葉の後、謁見の間へと続く巨大な扉が重々しく開く。

 横目でカノンを見ると疲れた顔。ミルフィはカッチンコッチンに緊張している。


「どうぞ。一歩前へ」


 扉の側に立っていたメガネの女の人に言われ、私たち3人は一歩前へ出る。

 これで謁見の間に入った事になった。

 前を見ると、偉そうな王座? まぁ椅子っぽいそれに女王っぽい恰好をした白髪の女の人、結構お年をいっているであろう人が座っている。


「この様な形で召喚してしまい申し訳ありません。ですが、火急な要件がありまして。……ああ、自己紹介がまだでしたね。私はローゼンバーグ現女王、レイラ・ヴィクトリアです」


 言われ、私たちは頭を下げた。


「サクラバアキハさん。貴女は元の世界へ戻る為に旅を始めた。と聞きました。……しかし、それは困難でしょう? この世界は広い。そして、あらゆる危険な障害が蔓延っている。その障害はもう体験したでしょう?」


 多分、回路、狂暴化魔物、修道院の惨劇、黒魔術のヘルファイアの事だろう。


「現在、銀翼の騎士団と2国の4聖剣が全力で調査中です。……呼びつけておいて何ですが。貴女方にお願いがあります」


 お願い? 何のお願いだろう。


「ギルド、イェーガーへの正式な依頼。と考えて頂いて構いません。ローゼンバーグ海軍の軍港、ネイビーポート05に行っていただきたいのです」

「陛下。それはどういった理由があっての事ですか?」


 カノンが聞き、私は顔を向ける。


「実は前日より、ネイビーポート05と端末で連絡が取れなくなってしまい、動かせる部隊が限られていますし、その部隊は出払っています。それに、貴女方であれば……根拠はありませんが、何かしらの手掛かりを得られると思いまして。どうですか? 引き受けて頂けませんか?」


 どうしよう? とカノンを見る。カノンもどうしよう。と言った目をしている。

 ミルフィはカッチンコッチン。駄目だ。

 

「最後のネイビーポート05からの連絡は、巨人ゴーレム1体から攻撃を受けている。と。ゴーレムは召喚獣的扱い、しかしその強さゆえ、召喚方法は2国とも公開していません。本当に簡単で稚拙な憶測ですが、貴女方の遭遇した組織の人間と関わりがあるのでは?」 


 少し考えるが、結構メチャクチャだ。しかし、あり得ないわけでは無い。

 この女王は何か探している。

 その為に私たちを使おうとしている。何か見つけて欲しいのだろう。


 どうする。

 乗るか? 

 乗らないか?


 いや、どうせ行き当たる問題だ。


「カノン。ミルフィ。受けてもいい?」


 聞くとカノンは頷き、ミルフィも頷く。

 2人ともオッケーの様だ。

 ライラさんには聞き損ねてるけど……多分、大丈夫。


「陛下。受けます」


 答えると女王陛下は微笑んだ。


「そうですか……ありがとうございます。では、明日、ネイビーポート05行きの船を手配します。ローゼンバーグ最新鋭の駆逐艦を」


 多分、ライラさんがゲットしたやつだろう。

 しかし、こうも厄介毎が次から次へと入って来るとは……これって才能?

 そう思いながら私たちは引き受けた。



 ネイビーポート05調査任務。

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