第26話 筋肉聖女、完全装備の重騎士と対決する!
他の受験生たちと交流を深めていると、時間が経つのも早かった。
アナスタシアが並んでいた真ん中の列でも、ついにアナスタシアの順番がやってきた。
中に入ると、全身を分厚いプレートアーマーで覆った、完全装備の重騎士が待っていた。
――なるほど! これもまた騎士の姿なのね。
アナスタシアが感心していると、重騎士から声がかけられる。
「騎士にもなれば、国のために重装備の敵兵と戦うこともある!」
「そのような相手に、どのように立ち向かうのかを考えながら戦って欲しい」
――今度の教官は、真っ当な騎士のようでよかった!
アナスタシアは、相手に勝てるかというような恐れは一切なく、不正な戦いではないことに単純な喜びを感じていた。
審判が注意事項を説明する。
「有効打は、相手にダメージが通ったときだ――」
「つまり、鎧に打撃を与えただけでは一本にはならない。相手がダメージを受けたことが条件だ」
その説明に対し、アナスタシアは質問をした。
「すみません! では、鎧の上からでも、動けなくなるような打撃が入れば有効ですね?」
「もちろんそうだ。ただ、君の相手は分厚いプレートアーマーを身に付けている。普通の剣ではダメージが入らないぞ」
その言葉に対し、アナスタシアは愛用のウォーハンマーを見せる。
「この武器なら大丈夫ですよね?」
「!!!」
審判と騎士は、思わずお互いに目を合わせた。
――あの子は当たると思い込んでいるぞ!
騎士は受験生を傷つけないように、諭すように伝える。
「あ、ああ、大丈夫だ。ただ、こちらには盾もあるから、そう簡単に打撃が入るものではない――本当にその武器でいいのかね?」
「はいっ! 私はこれでいきます!」
重騎士は、両腕を肘で曲げて手を開き、お手上げだというポーズをした。
そして、お互いに歩み寄り、騎士としての礼を交わす。
「はじめぃっ!」
重騎士が、盾を構え、隙のない構えを取った。
対するアナスタシアは――。
愛用のウォーハンマーを、両手で肩の高さまで持ち上げた。
皆さま、読んで下さり本当にありがとうございます!
毎日20:00頃、更新予定です!
もし、面白かったり楽しんでいただけたり、また、続きが気になりましたら、下にある【評価用の星(★★★★★)】をポチッと押して応援していただけると、作者の励みになります!
一言だけでもよいので、感想やレビュー、応援の星をどうぞよろしくお願いいたします!




