―第0️⃣7️⃣5️⃣話― 【天気予報】Windy——世界中の天気が見られる、便利なサイトの話。
日本列島、梅雨明け宣言が続々と出ています。
そして梅雨明けと同時に、暑い日々が幕を開けました。本格的な夏の到来です。
今のところ、最高気温は三十五度を超えるくらい。まだ、なんとか耐えられる範囲です。が、これが八月に入れば、四十度近くになるのでは——と、今から少し、恐ろしくなっています。
そんな折、天気を見るのに便利で、かつ楽しいサイトを見つけました。暇があると、つい眺めてしまうのです。
■ 世界中の「今」が見られるサイト
「Windy.com」という、チェコの会社が運営する天気予報サイトです。
これが、とにかく詳しくて、面白い。
私はパソコンで見ているのですが、まず、世界地図の上に、風向き、雨量、気温などが、ぜんぶ視覚的に表示される。しかも一週間先まで、時間帯ごとの予報が見られる。日本だけでなく、世界中のどこの天気でも、思いのままに確認できるのです。
さらに驚くのが、世界中のライブカメラまで見られること。
カメラにもよりますが、おおよそ一分から十分ごとに、その土地の「今」の風景が更新されていく。地球の裏側の、名も知らぬ街角の、今この瞬間の様子を、椅子に座ったまま、つぶさに眺めることができる。
これが、なんと無料。
天気を知りたいときはもちろん、遠い土地の「今」を覗き見るだけでも、なんとも楽しいサイトなのです。
■ 息子の通学確認
梅雨の時期も重宝しました。
息子は自転車通学をしているので、例え朝の通学時には晴れていても、午後に雨になるかもしれない。
日本の気象庁の天気予報も精度は高いのですが、降水確率と言う、ちょっと曖昧な予報のため、子どもから雨が降るのか降らないのかをハッキリ教えて欲しいと言われるのです。
例えば、降水確率80%と書かれていたら、雨が降るから雨合羽が必要だとハッキリと言えるのですが、50%とか、場合によっては30%と書かれていると、判断が難しい。
雨合羽もそれなりに嵩張る荷物。息子としては、雨が降らないなら、出来れば持って行きたくないというのが心情。それを受け止めると、この30%では雨が降るのか降らないのかをハッキリ言ってあげたいというのが親心でもあります。
そんな時に重宝するのがこのWindyと言うサイトと思っています。
精度がかなり高いため、ハッキリと雨が降るか降らないかを伝えることが出来るので、息子からも「お父さん、凄い」の称賛を受けることが出来るのです。
■ 覗き見の代償
そんなわけで、今日も朝から、私はノートパソコンの画面を、楽しげに眺めていました。
すると、妻が、ひょこっと顔を覗かせます。
「何を見てるのかと思ったら……これ、何?」
「いや、世界中の天気がリアルタイムで見られるサイトでね。ほら、グアムとかも、見られるんだよ」
私は得意げに、南国のライブカメラを指さしました。青い空、青い海。画面の向こうに、真夏のグアムが広がっている。
「ふ〜ん」
妻は、しばし画面を見つめ、そして、こう言いました。
「……ってことは。今年、グアムに連れて行ってくれるの?」
「いや、そういうわけじゃ、ないけど……」
「行った気になるんじゃなくて」
妻は、にっこり笑って、続けました。
「連れて行ってくれる準備を、してもらいたいもんだわ」
……。
世界中の天気が、無料で見られる、便利なサイト。
けれど、わが家では、どうやら「無料」では済まないらしい。
画面の中のグアムを眺めていたら、いつの間にか、本物のグアムへの航空券という、決して無料ではない「宿題」を、突きつけられるのでした。
便利なサイトを見つけて、浮かれていた朝。
私はそっと、グアムのライブカメラを閉じ、代わりに、旅行代理店のサイトでも、こっそり開いてみようかと——いや、まずは財布を開いて相談をしないと……。
妻が、Netflixで映画鑑賞欲を満足させているように、画面の中のグアムで、行った気になってくれたら……。
今晩、もう一度、プレゼンをしてみるつもりです。




