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めこねこの日々のあれこれ  作者: めこねこ


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―第0️⃣7️⃣0️⃣話― 【髪は長い友】癖っ毛と白髪と、梅雨の頭。


私は、若い頃から、髪の毛に悩まされ続けています。


いや、何か深刻な問題があるわけではありません。ただ、どうにも腰が弱いくせに、短く切ると毛の太さでピンと立ってしまい、思った髪型にならない。おそらく、いわゆる「癖っ毛」という髪質なのです。


床屋に行って、「こんな感じで」と切ってもらう。鏡でチェックする。うん、いい感じだ、と満足して、そのまま洗髪してもらう。ところが、乾かしてもらうと——どうにも、しっくりこない。


この現象がなぜ起きるのか、本気で調べてみたこともあるのですが、よく分かりませんでした。特に、乾かしたあとから、おかしくなる。切りたてで濡れているうちはいいのに、乾いた途端、髪が言うことを聞かなくなるのです。


そんなわけで、私は若い頃から、さまざまな髪型に挑戦しては、挫折してきました。



■ 挑戦と、挫折の記録


たとえば、ツーブロック。


側面や後ろの下部を短く刈り上げ、上を長く残して段差をつける、あのスタイル。これがどうにも、当てはまらない。切ったときはいいのですが、濡れるとぺたんとなり、乾くと今度は、むやみやたらと尖って上を向く。上品に流れる、あの感じには、どうしてもならないのです。


じゃあ短くしてみよう、と、スポーツ刈りに近い刈り上げにしてみる。切りたては爽やかで納得するものの、二、三日すると、横や後ろの短い部分が、これまた強烈に立ってくる。スッキリどころか、妙な「いがぐり頭」になってしまう。


ならば発想を変えて、と、ジェルでオールバックにしてみると、今度はいかつすぎて、自分でも落ち着かない。


——ただ、不思議なことに。


どの髪型も、一ヶ月ほど経つと、なんだか、しっくりくるのです。


そして、ここが問題で。せっかく馴染んできたのに、髪を切れば、また、あの「しっくりこない期間」が始まる。そう思うと、床屋に行くのが、どうにも億劫になる。


結果、ずるずると伸ばして、気づけば少し長髪気味になっている。そしてまた、意を決して切りに行く。この、堂々巡り。髪型一つが、私にとっては、なかなかのストレスの種なのです。



■ そこへ、新たな刺客


そんな長年の悩みに加えて、最近、新たな悩みが増えました。


白髪です。


おかげさまで毛量はあるのですが、その分、白髪の進行も激しい。今ではもう、ほぼ全部が真っ白と言っても、過言ではありません。


そうなると今度は、「毛染め」という問題に、頭を悩ませることになる。


友人に話すと、「髪の毛があるだけマシだろう」と、ある意味うらやましそうに言われます。それは、その通りなのです。頭髪の悩みには、私よりずっと切実な段階の人もいる。分かってはいるのですが……それはそれで、悩ましいものは、悩ましい。

何より、娘は、まだ中学二年生です。


参観日や、これから先の学校行事。父親が真っ白な頭で現れるのは、年頃の娘にとって、あまり望ましくないだろう。妻にもそう言われ、私は定期的に、白髪染めをしているのです。


いっそ、坊主頭にでもしてしまえば、すべての悩みから解放されるのかもしれない。癖っ毛も、白髪染めも、一気に片がつく。


けれど、まだ、そこまで達観する気には、なれずにいます。



■ 梅雨の頭で、思うこと


梅雨のこの時期は、また格別です。


湿気を吸った癖っ毛が、へにゃっと力を失い、どうにも収まりがつかない。鏡の前で、今日もああでもないこうでもないと、髪と格闘する日々が続いています。


考えてみれば、若い頃から、ずっとこの調子。髪型が決まらないと嘆き、伸ばしては切り、切っては後悔する。そこへ今は、白髪との付き合いまで加わった。


けれど——。


友人の言う「あるだけマシ」を、心の支えにして。私はもう少しだけ、この扱いにくい相棒との、試行錯誤を続けてみようと思うのです。


真っ白でも、癖が強くても。まだ、ちゃんと、そこにいてくれるのですから。

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