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めこねこの日々のあれこれ  作者: めこねこ


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―第0️⃣5️⃣6️⃣話― 【店舗ハシゴ】美味しいご飯を求めて——チャトランの介護食と、肥えていく同居猫たち。

先日、わが家の老猫・チャトランが、まったくご飯を食べなくなり、下痢と嘔吐が激しいため、行きつけの動物病院にお世話になりました。


「猫ドック」ということで、血液検査からレントゲン、エコーまで、しっかりと診ていただき、結果を聞いてきました。


結果としては——体は、健康そのもの。


ただ、老齢ということもあって食欲が落ち、それが原因で下痢になっているのだろう、とのこと。「とにかく、食べられるように、いろんなご飯を試してあげてください」と言われました。


そこで私は、あちこちのお店をはしごして、これはと思うご飯を、片っ端から買い込んできたのです。今日は、その「美味しいご飯を求める旅」の記録です。



■ 第一の刺客:定番のちゅ〜る


まずは、定番中の定番、ちゅ〜る。

最初の食いつきは、良かったのです。しかし、その後が続きません。なんとか一本食べてくれたものの、それ以降は、ぷいと興味を示さなくなってしまいました。


味のせいかと思い、マグロ、カツオ、ささみ、各種魚介とのミックス……と、バラエティ豊かなアソートを買い込んで試してみたのですが。


残念ながら、効果は、薄し。



■ 第二の刺客:手作り鶏むね肉


次に頼ったのが、日頃から食べてくれていた、鶏むね肉です。


耐熱袋に入れて湯煎で茹でる、無添加・味付けナシのもの。これを好んで食べてくれていたので、作って出してみました。


これは、ちゅ〜るより食いつきが良く、お皿一枚分をきれいにペロリ。


「やった!」と思ったのも束の間。次の食事で出すと、半分ほどしか食べない。あれ? と思っていると、その次には、まったく口をつけない。


できたてだと食べたくなるのか、香りが飛ぶと食欲が湧かないのか……。これも、効果は中程度。そして現状では、「なし」になってしまいました。



■ 第三の刺客:銀のスプーン(現時点の暫定王者)


そして、以前とても好きで食べていた、「銀のスプーン」。ユニ・チャームさんの商品です。


これが、かなりの効果あり。バクバクと、食べてくれました。


とはいっても、60グラム入りのパックのうち、半分の30グラムをやっと、という感じ。それも、少し残す。


もう少し食べてほしいのが本音ですが、今のところ、これが一番の効果ありです。


ただ、少々お高いご飯。これに代わってくれる、お手頃なご飯はないものかと、各メーカーの商品も、ちょこちょこ買い込んでいます。この中から、チャトランの好みが

出てきてくれたら——と、願うばかりです。



■ 異変:なぜか、他の猫が元気になっていく


さて。こうしてあれこれ試しているのですが、肝心のチャトランは、まだまだ本調子とはいきません。


ところが、です。


なぜか、他の猫たちが、日に日に元気になっていくのです。


理由は、簡単でした。


チャトランのために買ってきた、数々のご飯。彼女がなかなか食べないため、当然、残ります。すると、すかさず現れるのが——マロンです。


5キロを超える、その立派な体格を維持するため、いつもご飯の残りを掠め取っていく男ですが、今回ばかりは「残飯処理係」として、何の遠慮もなく、堂々と食べられる。それも、普段のカリカリとは違う、ウェッティで美味しいものばかり。


日に日に、丸くなっていきます。



■ 役者の揃った、わが家の食卓


そして、それを横目に、サラッと食べていくのが、かぐや。


この子もそろそろ老齢と言って差し支えない歳ですが、まだまだ現役。チャトランが手をつけなかったご飯を、パクパクと平らげています。


唯一、おはぎだけは違いました。


食べなかったご飯を「お裾分け」した分だけを、上品に食べる。チャトランへの遠慮と、美味しいものの分配を、絶妙なバランスで両立させている。わが家で一番、奥ゆかしい食べ方をしているのが、この子です。


それぞれの個性が、見事に食卓に出ている。



■ 最大の被害者は


しかし、この騒動。何よりも痛手を被っているのは——他でもない、私の財布です。

可愛い愛猫のためですから、出し惜しみをするつもりは、毛頭ありません。ありませんが。


チャトラン一匹のために買ったはずの高級ウェットフードを、結果として、マロン・かぐや・おはぎの三匹が、美味しくいただいている。これではまるで、チャトランの不調をきっかけに、わが家全体が「グルメ生活」に突入したかのようです。


今年のボーナスは、どうやら「チャトラン対策費」という名目で、羽が生えて飛んでいきそうです。


……いや。正確には、「チャトラン対策費」の大半を、ちゃっかり消費しているのは、ぴんぴんしている残りの三匹なのですが。


チャトランよ。君が一日も早く、元気にたくさん食べられるようになることを、お父さんは心から願っている。


——お父さんの、今後の財政難のためにも。

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