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めこねこの日々のあれこれ  作者: めこねこ


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―第0️⃣5️⃣4️⃣話― 【音楽性】好きな音楽——わが家のダイニングで繰り広げられる、三つ巴の音楽バトル。

わが家の「音楽事情」が、いよいよ佳境に入ってきました。


毎日、夕食時にニュースなどを観た後、「ちょっと音楽でも」と、テレビでYouTubeを流すのですが——この時に、ささやかな一悶着があるのです。いい機会なので、改めてわが家の音楽の趣味を、確認してみることにしました。



■ 絶対君主・妻の場合


まず、わが家に絶対君主として君臨する、妻、お母さん。


彼女の行き着く先は、ずばり「アイドル」です。


そもそもは、R&Bが好きな人でした。一時期は毎日、Jay-Zとアリシア・キーズの「Empire State of Mind」を聴かされまくったものです。Usher、Rihanna、Ne-Yoなんかも、よくかかっていました。


そこからBruno Marsにいったり、Fatboy Slimに戻ったりしながら、結果的に行き着くのが——アイドル。


SMAPから始まり、嵐に移り、Snow Manに行ったかと思えば、BTSに飛ぶ。この壮大な「行ったり来たり」が、わが家のダイニングを、日々占領しているのです。



■ 息子は「カラオケ基準」


そんな母の影響下で、子どもたちはどう育ったか。


息子は、どうやら「カラオケで歌うこと」を基準に音楽を聴いているフシがあります。


そういう意味では、母の聴くアイドル系を中心に、オリコン100位以内の曲を押さえている感じ。たまに、藤井風さんやなとりさんを聴こうとしたり、ポルノグラフィティに手を伸ばしたりするあたりが、彼自身の「好き」なのかもしれません。



■ 娘は、女性ボーカル党


対照的なのが、娘です。


母の影響で、ひとまずSnow Manは聴いているのですが、どちらかと言うと、女性ボーカルの曲を好みます。


YOASOBIだったり、Adoさんだったり、Aimerさんだったり。そして最近は、母のBTSの影響からか、韓流系の女性アイドルをYouTubeで観始めて……。


かと思えば、『竜とそばかすの姫』の主題歌を聴いたり、手嶌葵さんの曲を聴いたりしている。その様子を見ると、根っこはアニメ系なのかな、とも思ったり。掴みどころがありません。



■ 夕食後30分の、三つ巴の戦い


さて。この三者の好みが、夕食後の30分間に、真っ向からぶつかります。


「お母さんは夕食の準備の時に好きに聴いてたんだから、この時間は私たちの番でしょ」

「私は今から片付けをするの。気分を上げるために聴かせなさい」

「1曲でいいから……私の好きな曲を聴かせて……」


そうです。もちろんこの戦い、私には発言権が、一切ございません。


その様子を横目に、私はそっとダイニングを離れ、リビングのソファで一人、ポチポチと文字を打ちながら、束の間の晩酌を楽しむのです。


ところが、平和を享受していると、ときどき火の粉が飛んできます。


「ねぇ、お父さんはどう思う?」

「子どもにも権利はあるよね?」

「あなた、分かってるわよね?」


——お父さんを、巻き込まないでください。

お父さんは、ただ静かに、この時間を過ごしたいのです。



■ そして、訪れる静寂


そんな攻防も、夕食後の片付け——猫のトイレの世話、洗濯物の片付け、茶碗の洗い物——を、それぞれが分担してこなす30分の間だけのこと。


やがて誰かが風呂に入り、宿題を始める子が出てくると、ダイニングは、潮が引くように静かになるのでした。


音楽性の違いで起こる、この現象。


私は、ふと思うのです。

アーティストグループが解散や活動休止をするとき、その理由のひとつに、よく「音楽性の違い」という言葉が挙げられることを。


わが家が、その違いで解散することは、まあ、ないとは思いますが……。念のため、私はプロデューサーとして、この個性豊かなグループを、静かに見守り、適切にまとめていきたいと思います。


え、肝心の、私の好きなアーティストですか?


電気GROOVEと、TM NETWORKです。

……ね、家族の誰とも、全然違うでしょう。


これでは、プロデューサーが一番、まとめる相手を探しているのかもしれません。

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