―第0️⃣5️⃣1️⃣話― 【惜しくも!】朝5時起きの応援。惜しくも、でも大健闘のワールドカップ日本戦。
これは、書かなければいけないだろう。
そう思って、筆を執ります。そう、サッカーワールドカップ、日本対オランダ戦です。
FIFAランク7位の強豪オランダに対し、格下の日本は18位。
しかし、皆さんもご存知のとおり、今回の日本の気合は、これまでと違います。
「予選突破」や「ベスト8」といった、控えめな目標ではありません。本気で優勝を狙う、侍ブルー。昨日の試合からも、その片鱗が確かに感じられました。
■ 強豪相手に、二度追いついた執念
試合展開や細かな戦術は、門外漢の私が語っても、付け焼き刃。とても皆さんにお聞かせできるものではないので多くは語りませんが——いやはや、最後まで諦めない、闘志のぶつかり合う、熱い試合でした。
結果は、2対2の引き分け。
しかも、ただのドローではありません。強豪オランダを相手に、二度リードを許しながら、そのたびに食らいついて追いついた、執念のドローです。
後半、まず先制を許す苦しい展開。それでも中村敬斗選手のゴールで、すぐさま同点に。再び勝ち越されても、試合終了間際、最後の最後にコーナーキックから鎌田大地選手がねじ込み、土壇場で追いつきました。
素人目に見ても、オランダにボールを支配される時間は長かった。それでも、日本は決して下を向かず、我慢して、我慢して、最後にきっちり結果をもぎ取る。かつての「ここで失点したら終わり」という脆さは、もうどこにもありませんでした。
惜しくも勝利は逃しましたが、優勝候補の一角を相手に、勝点1。胸を張れる、立派な初戦だったと思います。
■ 本気で優勝を語れる時代に
残るグループステージは、あと2試合。
格上オランダ相手にこの戦いができたのですから、続く相手にも、十分に勝機はあるはずです。ここで勝点を積み、得失点差をしっかり稼げれば、グループ1位通過、そして本気の優勝も、決して夢ではない——そんな位置につけていると見ています。
思えば、私が学生だった頃。まだ三浦カズさんが第一線で活躍し、「ドーハの悲劇」がどうだ、予選を突破できるかどうかだと、一喜一憂していた時代がありました。
それが今や、予選突破は当たり前。「優勝」を真顔で語れる時代が、やってきたのです。
日本サッカーの進化を思うと、なんだか胸が熱くなります。
■ 【本題】私には、テレビのチャンネル権がない
……と、ここまで熱く語っておいて、白状します。
私は本日、この熱戦を、テレビで観ることが叶いませんでした。
悲しいかな、Yahoo!のテキスト速報。スマホに流れる文字情報だけで、その展開を追うしかなかったのです。
なぜか。
それは、わが家のリビングには、何よりも恐ろしい「朝のテレビ・ジャッジ」が存在するからです。チャンネルは、水卜アナの『ZIP!』に、がっちりロックオン。
理由は、明白です。朝の情報番組では、必ずと言っていいほど、Snow Manの誰かが芸能ニュースで取り上げられる。妻と娘にとって、そちらのほうが、よほど重要な「世界の大一番」なのです。
そんなわけで私は昨日も、慌ただしい朝の食卓の片隅で、スマホの画面をそっと覗き込み、中村選手のシュートや、鎌田選手の同点ゴールを、無言で噛みしめていたのでした。
わが家で、私が「チャンネル権」というゴールを決める日は、果たして訪れるのでしょうか。
■ まずは、味方を一人作るところから
しかし、希望はあります。
弱かった日本が、今や優勝を狙う。ならば、リビングで万年劣勢の私にも、いつか「チャンネル権」という栄光を掴み、堂々とピッチ(という名のリビング)に立てる日が来るかもしれない。
そう思い、私は足元の猫に、そっと語りかけてみました。
「お前は、お父さんの味方だよな?」
しかし、わが家の「八咫烏」ならぬ「八咫猫」は、するりと私の手をすり抜け、妻の膝の上で、丸くなってしまいました。
……どうやら、優勝への道は遠そうです。
日本代表が世界の頂点を目指すように、私もまずは、リビングでの「味方づくり」という、長い長い予選から始めるしかないようです。
ともあれ——侍ブルーの次戦も、私はきっと、スマホの画面の中で応援していることでしょう。
頑張れ、ニッポン。そして、いつか頑張れ、私のチャンネル権。




