表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
めこねこの日々のあれこれ  作者: めこねこ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
49/101

―第0️⃣4️⃣9️⃣話― 【緊急事態】「令和のクマ騒動」と、わが家の黄色いクマ。

最近、毎日のようにニュースを賑わせている話題のひとつに、クマの出没があります。


わが家ではこれを、「令和のコメ騒動」ならぬ「令和のクマ騒動」と呼びながら、ニュースを追いかけています。


冗談めかした呼び名をつけてはいるものの、状況は深刻です。悲しいことに、犠牲になられた方も出ています。被害に遭われた方々には、心からお見舞いを申し上げます。



■ 「かわいそう」だけでは済まない難しさ


クマを一つの生き物として見る方の中には、「かわいそう」という意見もあると聞きます。その気持ちは、分かります。ただ、これがなかなか難しい問題なのです。


人里で食べ物を容易に手に入れることを覚えたクマは、捕獲して山の奥地に放しても、また戻ってくるといいます。人里で覚えた味は、山で得られるものよりずっと刺激的で魅力的。一度知ってしまったら、忘れられないのだそうです。


そもそも、危険な状態のクマを毎回山奥まで運ぶこと自体、困難を極めるという話もあります。


では、殺処分が妥当なのか。


私の住む熊本は、「熊」の字を冠していながら、実は野生のクマが生息していない土地です。なので少し話はずれますが、同じく害獣と呼ばれるイノシシやシカの被害対策として、捕獲した個体を加工品にする施設ができた、というニュースを目にしました。


一方で全国的には、殺処分されたクマなどをいわゆる「ジビエ」として活用しようにも、加工場も従事者も圧倒的に足りておらず、食肉として流通させるのが難しいのが現状だといいます。


生きとし生けるもの。植物も動物も、命をいただき、つなぐことで私たちは生きています。それなのに、いただいた命をつなぐ体制が、追いついていない。この「急な対応ができない現状」こそが、「かわいそう」「どうにかできないのか」という声につながっているのかもしれません。


先日は、国が対策本部を立ち上げ、本格的な対策に乗り出したというニュースも流れていました。今更感がなくもないですが、どう動いていくのか、注視したいと思っています。



■ クマが増えたのではなく、山の食料が消えた?


あるテレビタレントさんが番組で語っていた見解が、印象に残っています。


「クマが間引かれていないから増えているのでは?」と問われたときの、答えです。

——クマが個体数を爆発的に増やしたわけではない。クマの食べる物が、山から消えていることが原因だ、と。


開発の話ではありません。近年の猛暑・酷暑の影響でドングリ系の実が実りにくくなり、山の食料が圧倒的に減っている。食べる物がないから、山を降りてくる。


かつては人の手が入った「里山」がクッションとなり、クマも人里に出ることを躊躇していた。ところが過疎化が進んだ今ではそのクッションが消え、容易に人里へ出られるようになった。放棄された柿の実が手に入る。味をしめて、もう一歩、また一歩と前に出て——今の状況がある。


だから、どこか一部でクマが大繁殖しているのではなく、日本全体のあちこちで同じ状況が同時多発的に起きているのだ、というのです。


人が田舎を離れて都会に集中するように、クマにとっても「山は食料が少なく、魅力が薄れた」から、街へ出てきている——。


そう考えると、なんとも言えない因果を感じてしまいます。



■ 一方、わが家のクマたちは


さて。重い話が続いたので、ここからは少し肩の力を抜いた、わが家の話を。

実はわが家には、クマのぬいぐるみが多数生息しています。


某アメリカ生まれの、ネズミのキャラクターを中心としたワンダーランドから連れ帰ってきた、ハチミツが大好きな「黄色い彼」です。


わが家において、クマは決して嫌われ者ではありません。


国には、クマを「嫌われ者のまま駆除する」一辺倒ではなく、自然の中で生きていく命と、残念ながら共存できない命、その両方のつなぎ方まで考えた対策をしてもらえたら——わが家のクマファンたちも、少しは安心して見ていられるのだろうと思います。



■ わが家にも一頭、出没しています


ところで私、その「黄色い彼」のモノマネが得意です。


昔はよく子どもたちに披露しては、キャッキャと喜ばせていたものでした。


ところが最近、モノマネを披露すると、娘から例の冷たい視線を頂戴するようになりました。


そう。わが家にも一頭、リビングに出没しては家族に疎まれている、中年のクマがいるのです。


私です。


「山(書斎)へお帰りください」と駆除勧告を受ける前に、娘との共存の道を、真剣に模索しなければなりません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ