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めこねこの日々のあれこれ  作者: めこねこ


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―第0️⃣4️⃣0️⃣話― 【トクリュウ撃退?】実家に「オレオレ」と電話し、詐欺グループを4色の声で煽り倒した結果。

最近、ニュースを見ていると1日1回は耳にする「トクリュウ」(匿名・流動型犯罪グループ)という言葉。


この名称が流れるたびに、警察が付けたのかマスコミが付けたのかは分かりませんが、いつも思うのです。


「ちょっと響きをカッコよくさせすぎじゃない?」


私はそこそこの年齢なので、どうしても「リュウ(竜・龍)」と聞くと、昔のヤンキーが短ランの背中に刺繍していたイメージや、ヤンキー漫画の強キャラのイメージが抜けきらないのです。

いっそのこと、こうしたらどうでしょう。


・匿名型泥棒 → 略して「トクドロ」

・闇バイト強盗 → 略して「ヤミゴウ」


ダサすぎて、若者も手を染めたくなくなるのでは……?


冗談はさておき、少し前までは「老人を狙う卑劣な犯罪」というイメージだった詐欺や強盗ですが、最近は「お金を持っていそうな場所」や「無作為」に対象を選びます。いつ何時、自分や家族がターゲットになるか分かりません。

そこで今回は、私が密かに行っている「わが家流の特殊詐欺対策」を、少し語らせてください。



■ 対策①:実家への「オレオレ」訓練電話


私は実家に電話をかけるとき、わざとこう切り出します。


「オレオレ!オレだけど!」


「わざわざそんな紛らわしいことをしたら、本当の詐欺電話がかかってきたときに騙されちゃうんじゃ……?」

そう思いますよね。でもこれには、ちゃんとした2つの狙いがあるんです。


ひとつは、「私の声のトーンや発音」を親の耳に徹底的に叩き込んでもらうため。詐欺に引っかかる原因の多くは、「息子の声かどうか判別がつかないのに、パニックになって信じ込んでしまうこと」にあります。日頃から本物の「オレオレ」を聴かせておくことで、偽物からの電話があった瞬間に違和感を持ってもらう算段です。


もうひとつは、「お金を無心されるシチュエーション」に慣れてもらうため。あえて電話口で「どうしても今すぐまとまったお金が必要なんだ!」と、全力で迫る演技をします。

もちろん、親は完全にスルー(笑)。


しかしこの「慌てない練習」の繰り返しこそが、いざという時の最大の防御になると信じています。



■ 対策②:自動架電アプリ vs 私の「4色の声」


もうひとつの脅威が、自宅にかかってくる無作為な自動詐欺電話です。

海外サーバー経由のPCから、ランダムに大量の番号へ自動架電し、


「ドコモですが、料金未払いでスマホが停止します。オペレーターに繋ぐ場合は1を……」


などと案内して詐欺師に繋がせる、あれです。

何を隠そう、私は昔、声優かモノマネタレントを目指そうかと思った過去がありまして、七色とまではいきませんが「4色」くらいには声を変えることができます。

ある日、そんな自動音声の電話がかかってきました。オペレーター(詐欺師)に繋がった瞬間、私はスイッチを入れます。


「はひ……もひもひ……?」


思いっきり、耳の遠い、気の弱そうなおじいちゃんを演じて出ました。

詐欺グループは「シメシメ、カモがかかった!」とばかりに、嬉々として詐欺トークをまくし立ててきます。


フムフム、なるほど。ひと通り相手の言い分を聞き終えたところで、私はスッと「2色目の声」を解放します。


「——で、君は一体、何者なんだね?」


地を這うような、重厚で渋い「警察官」の声に切り替えたのです。

電話の向こうで、詐欺師が「えっ!?」と明らかに慌てふためく気配が伝わってきます。あまりのパニックに、最初に名乗った偽名とは違う名前を口走るマヌケな奴もいました。


「先ほどは〇〇と名乗っていたではないか。詰めが甘いな」


そうやって冷静に追い詰めると、大抵はここで「ブチッ!」と切られます。

しかし中には、往生際が悪く、開き直って煽ってくる不届き者もいます。


「バーカ!捕まえてみろよ、無能警察が!」


そんな時は、さらに声を低くして、冷徹にこう告げます。


「……逆探知はとっくに完了している。震えて待っていなさい」


受話器の向こうでヒッ、と息をのむ音が聞こえ、今度こそ静かに電話が切られました。

少しでも悪質な若者に「やべえ、このルートはマズい」と思わせる機会になれば——というのが、わが家の防犯(?)対策です。



■ ※ご注意ください


ここで一つ、大事な補足を。


わが家の固定電話の番号は、住所などの個人情報と一切結びついていない特殊な番号を使っています。万が一逆恨みされても自宅が探知されない自信があるからこそ、この「煽り撃退」ができている、というのが前提です。


通常の電話番号でこれをやると、逆恨みのリスクがあり大変危険です。

絶対に真似はせず、不審な電話は「すぐ切る・出ない」のが一番の防犯ですので、念のため。



■ 最強の防御を打ち破ったのは……


……と、ドヤ顔でここまで書いていたのですが。


先ほど、スマホに非通知の電話がかかってきました。

「な、なんだ、今度はスマホに……!」と鼻息を荒くし、さっそく最高のおじいちゃんボイスで「はひ、もひもひ……」と出てみたところ、


「あ、もしもしお父さん? 今日までに部活の会費を振り込まなきゃだけど、まだ入ってないよ?」

まさかの、本物の息子からのガチの「お金の無心」電話でした。


「で、なんでおじいちゃん?」

「あ、いや、これはその、息子ちゃんを驚かそうと……」

完全に声のトーンが迷子になり、二の句が継げなくなった父親が、ここにいます。


——やっぱり、怪しい電話には最初から出ないのが一番ですね。

皆様もお気をつけください。

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