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めこねこの日々のあれこれ  作者: めこねこ


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3/16

―第0️⃣0️⃣3️⃣話― 図書館は宝の山。おとなになって手に入れた、贅沢な不自由。

本好きにとって、私の今の住まいは、この上なく恵まれています。


なぜなら、市の図書館が歩いて5分の場所にあるから。


そこは総合図書館のような立派な規模ではありません。

児童館と併設された、こぢんまりとした小さな図書館です。


けれど、歴史を感じさせる古い文献から、最新の児童向け小説まで。


背表紙を眺めているだけでワクワクするような、

一通りのラインナップが揃っています。


――――――


私は、自他ともに認めるその図書館の「常連」です。

一度に借りられるのは10冊、期間は2週間。


隅から隅まで読み耽りたいのは山々ですが、そこは大人の分別。

自分のスケジュールと相談しながら、

必要な冊数だけを厳選して借りるのが私のスタイルです。


ふと、この図書館に通い始めた頃のことを思い出します。

当時はまだ小さかった、二人の子供を引き連れて。


子供たちに「好きなの選びなさい」と言うと、

あっという間に私の貸出枠は埋まりました。


配分は5冊ずつ。


そう、私のカードは子供たちの本でいっぱいになり、

私自身の本を借りる余裕なんて、どこにもなかったのです。


――――――


子供たちが迷いながら本を選んでいる、その束の間の時間。

私は書棚の間で、かいつまむようにして「立ち読み」をしていました。


その感覚は、どこか懐かしいものでした。


小学生の頃、夢中で市の図書館に通い、

「この本、もう読んだっけ?」と確認しながらページを素早くめくっていたあの頃。


限られた時間の中で、必死に物語を追いかけていた少年時代の自分と、

親としての自分が重なるような、不思議な時間でした。


――――――


今は、自分のカードで贅沢に10冊借りることができます。

それなのに、今回借りたのは、たったの3冊。


大人になるということは、責任が増えるとともに、

自分だけの時間が削られていくことなのかもしれません。


10冊借りる自由はあっても、それを読み切る時間は、

かつての立ち読みの時間よりも貴重なものになっている。


それでも。 せめて、自分が物語を書き、キーボードを叩く時間だけは。

どんなに忙しくても、大切に守り抜いていきたい。


そう思いながら、今日借りた3冊を大切に抱えて、図書館を後にしました。

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