―第0️⃣2️⃣9️⃣話― 2日早い給料日に歓喜する妻と、我が家のパワーバランス
私の会社の給料日は、毎月24日。
ただし、その日が土日や祝日の場合は、「前営業日」に繰り上げられて振り込まれます。
例えば、24日が日曜日だったとしたら、22日の金曜日が給料日になる、という具合です。
そんな時、目に見えて色めき立つのが我が家の妻です。
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いつも生活費として手渡すタイミングが2日早くなる。
ただそれだけのことなのですが、本人にとっては「2日も早い!ラッキー!」ということらしいのです。
一方、渡す側の私としては、振り込まれるタイミングが変わるだけで、当然ながら額面が増えるわけでもありません。特段良いことがあるわけでもなく、強いて言えば、毎月タイミングがズレるせいで「あれ、今月って何日振込だっけ?」と私自身が混乱してしまうくらいです。
しかし妻は違います。
随分と前からカレンダーをチェックし、「来月は2日も早いのよ!」ときっちり認識しています。
そして恐ろしいことに、その給料日に向けて、手元にある今月分のお金を綺麗に使い切ってしまおうとするのです。
そう、妻は、世に言う江戸っ子……「宵越しの金は持たない」ならぬ、
「宵月の金は持たない」主義。
そのため、給料日の1週間前、15日あたりを過ぎた頃から、急に「買い物に行きたい!」とそわそわし始めます。
私にとっては、その楽しそうな姿に少し……いや、かなりの危機感を覚えてしまうのです。
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理由は、至ってシンプル。
「2日早くお金が手元に来るということは、次の給料日まで『2日長くなる』ということなんだよ」
いくらこの冷徹な事実を言って聞かせても、妻の耳には届きません。
それどころか、
「だって必要な買い物なんだから仕方ないじゃない。ねえ、その足りない2日分の生活費、ちょっと追加してくれない?」
と、堂々と追加予算まで求めてくる始末です。
この我が家の経済危機(?)を、横でじっと聞いている人物がもう一人。
お金に対して非常に堅実な我が家の娘です。
気がつけば、娘の顔が般若のような「鬼の形相」に変わっているのですが、当の妻はどこ吹く風。
2日早い給料日という名のハッピータイムの裏で、着実に次の給料日までのカウントダウンは長くなっているわけですが……。
さて、今月は一体どんな攻防戦が繰り広げられることやら。
とりあえず私は、追加予算の請求に備えて、そっと身構えておこうと思います。




