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めこねこの日々のあれこれ  作者: めこねこ


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10/17

―第0️⃣1️⃣0️⃣話― 【我が家の沼事情】Snow ManからBTSまで。終わらぬ浸食に父はただ、震える。

唐突ですが、告白します。


私の家族は、現在、Snow Manという終わりのない沼に、

とっぷりと沈没しています。


その「推し活」の熱量は、凄まじいの一言。


事の始まりは、よくある、本当に他愛もない会話からでした。


「目黒蓮くん、かっこいいよね」


洗面所で歯を磨く母と、リビングでスマホをいじる高1の娘。


そんな、日常の一コマから始まったはずでした。


しかし、その数日後。


「パパ、Snow Manのファンクラブに入りたいんだけど、会員登録手伝って」


と、妻と娘の連合軍に迫られ、

私は会員手続きのオペレーターを務めることに。


気づけば、二人は晴れてFC会員となり、

私の生活は、段々と彼らカラーに染まっていったのです。


――――――


最初に占領されたのは、カレンダーでした。


それまでリビングにあった、地味な書き込み式のカレンダーは、

ある日突然、彼らが眩しいポーズを決める、

もはや写真集のようなカレンダーへと置き換わりました。


日付を確認するたび、9人の視線を感じることになります。



次に、ポスター。


「来客からは見えないところ」という、一応の配慮はされているものの、

ある日ふと振り返ると、メンバーがこちらを向いて微笑んでいる……。


深夜、一人でトイレに行くのが、少し勇気が要るようになりました。



そして、音楽。


家の中で流れるふとしたBGMは、すべて彼らの楽曲に。


何よりも、車内はオンリー。


私の好きな聞いていたサカナクションさんやOfficial髭男dismさんは、

カーナビのライブラリの奥深くへと葬り去られました。



さらに、テレビ番組。


どこで仕入れてくるのか、彼らが一瞬でも出る情報番組やバラエティは、

茶の間のテレビを独占。


時には、録画された数分の出演シーンさえ、聖典のように必ず視聴されます。


――――――


私自身は、Snow Manが母娘の仲を繋ぐアイテムとして利用されるのは、

一向に構いません。


彼らの存在によって、反抗期を迎えそうな娘と妻が、

いつもニコニコと仲良く過ごしている。


それを見守るのが、私の役割。

私の日常が彼らに占領されることも、厭いません。


ただ、最近、高1の息子(野球部)も、何やら染まりつつあることに気づきました。


ふと気がつくと、息子がSnow Manの楽曲を口ずさんでいる。


それを聞いた娘が「お兄ちゃん、キモいから止めて!」と叫び、

そこから口喧嘩にまで発展していく……。


そんな、Snow Manを巡る、少し騒がしくも平和な日々が続いていました。


――――――


しかし、そんなある日。


私は、妻の「浮気」の現場を目撃してしまったのです。


それは、茶の間に流れる、BTS(防弾少年団)の楽曲。


「……え?」


妻の「Snow Man」一色の日々に、

突如として「BTS復活」の波が押し寄せてきたのです。


ARMY(BTSのファン)だった妻の、かつての情熱が目覚めてしまった。


さて、Snow ManとBTS。


この二つの強大な沼に挟まれた、我が家はどうなっていくのか。


私の、いや、リビングの日常は、一体どこへ向かうのか。


その底の知れぬ「沼」の深さに、私は今、ただ、震えながら恐怖しています。

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