表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
好きになりすぎるのは、悪いことですか  作者: ネロ
大学時代編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

42/77

プレゼント選び

海月先輩の誕生日(3月3日)が近づいたある夕方、練習後のファミレスで柊は理央に相談を持ちかけた。いつものように2人で向かい合って座り、柊はコーヒーをかき混ぜながら、

「……理央、海月先輩に誕生日プレゼント贈りたいんだけど……何が良いかな」

って切り出した。

理央はストローでミルクティーを飲む手を止めて、

「え、ついにプレゼント出すんだ? やるじゃん柊くん」

ってニヤッと笑ったあと、すぐに真顔になって

「で、どんなの考えてんの? 候補教えて」

って聞いてきた。


柊はスマホのメモを開いて、考えていた候補を読み上げた。

「①自分の好きなもの、よく使うもの……俺が好きなものなら、他の人も喜ぶかなって思って」

「……それ、完全に自己満コースじゃん(笑)自分の好きなもの押し付け感が強すぎる。

先輩の好み知らないのに『俺が好きだから』って渡されたら、困るよ?」

柊は少し凹んで、次に進む。


「②少しお高めのお酒……海月先輩、お酒好きだろ?

ビールはあんまりだけど、日本酒とかカクテルとか、

飲み会で優雅に飲んでるから……」

「うーん、悪くないけど、付き合ってもないのに『お酒』はちょっと攻めすぎかも……

あと、飲めない日もあるしね。

先輩がお酒好きって知ってるのはいいけど、下手したら『え、飲む前提?』って引かれるリスクあるよ」柊はさらにメモをスクロール。


「③アクセサリー……誕生石のネックレスとか、ちょっと予算張るけど……」

理央は即座にストローを置いて、

「却下! 即却下!!」

って両手でバッテンを作った。

「柊くん、ちょっと待って。付き合ってもないのに、いやたとえ付き合ってたとしても、

大学生がネックレスとか数万のアクセサリーなんて重すぎ!!

誕生石とかって、もう完全に『好きです』アピールじゃん。

海月先輩、優しいから受け取ってくれるかもしれないけど、内心『え……これどうしよう』って困る可能性大だよ。重いプレゼントは、相手にプレッシャーかけるだけだから、今は絶対やめときな」

柊は少しショックを受けつつ、最後の候補を出す。


「④高価な物とかカタログギフト……バイト代貯めてるから、10万くらいなら出せるし……」

理央はもう呆れた顔で、「柊くん……マジで?」ってため息をついた。

「金額=気持ちの大きさじゃないよ。むしろ高すぎるプレゼントは、

『これだけ金かけたんだから、俺のこと好きになってくれ』って無言の圧力になるんだよ。

海月先輩、優しいから受け取っちゃうかもしれないけど、

それで関係がギクシャクする未来しか見えない。10万とか、付き合ってない相手に渡す額じゃないって」


理央は少し考えて、

「私が思うベストなプレゼント、提案していい?」

って言った。

柊は「…お願いします」って俯いた。

「まず、予算は3000円〜5000円くらいに抑えよう。それ以上出すと、絶対重くなる。

おすすめは、

・カフェのギフトカード(スタバとかタリーズの2000円分)

→ 『忙しいときに使ってください』って感じで、気軽に受け取れる

・おしゃれなハンカチや手ぬぐい(誕生石カラーのものとか)

→ 実用的で、毎日使ってもらえる

・手作りじゃないけど、手書きメッセージカード付きの小さな焼き菓子セット(クッキーとかマカロン)

→ 『いつもありがとうございます』ってカード添えれば、気持ち伝わる


理央は最後に、優しく言った。

「柊くん、海月先輩のこと好きだよね。

海月先輩のこと好きすぎて、『これくらいしなきゃ』ってエスカレートしがちだけど、今は『重くならない』が一番大事。『先輩に感謝してる後輩』として贈るのが一番だよ。

重くならないように、でも気持ちはちゃんと伝わるように。

それで、先輩が喜んでくれたら……少しずつ、距離縮まるかもよ?」柊は頷いた。

「……ありがとう、理央。参考にする」

理央はニコッと笑って、

「がんばってね。海月先輩、優しいから、きっと喜んでくれるよ。でも、ほどほどにね?焦らず、少しずつ距離縮めていこうよ」

って優しく締めた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ