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好きになりすぎるのは、悪いことですか  作者: ネロ
中学時代編

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18/77

公立受験 1校目

腱k等

3/7月曜日。

公立高校入試1校目。

今日の受験校は、2人にとっては第2志望となる高校。だが、それでも緊張は拭えない。


朝、柊が家を出る直前にスマホが振動した。

瑶季

『柊くん、おはよう! 今日がんばろうね!!

絶対大丈夫だよ。柊くんなら、落ち着いて解けるはず。

終わったらすぐ連絡してね。待ってる♡』

柊は玄関で靴を履きながら、胸が熱くなった。

すぐに返信。

『おはよう。瑶季もがんばって。

同じ気持ちだよ。絶対受かろう。

終わったらすぐ話そう」

2人はそれぞれの試験会場へ向かった。

柊は電車の中で、瑶季のメッセージを何度も読み返した。

(瑶季の声、聞きたい…でも今は集中だ)


試験は朝から夕方まで、1日がかり。

5教科(国数理社英、各100点満点中20点配分で合計100点)。

柊は手応えを感じながらも、数学の後半で少しミスした気がして胸騒ぎがした。

でも、瑶季の「絶対大丈夫だよ」が頭に残っていて、なんとか最後まで集中できた。家に帰ってすぐ、テレビの解答速報番組にチャンネルを合わせた。

自己採点。

国語:20/20

数学:14/20

理科:18/20

社会:20/20

英語:18/20合計:90/100柊はホッと息を吐いた。

第2志望なら、90点はほぼ確実に合格圏内。

でも、本命のトップ校では、まだ不安が残る。


家に帰ってスマホを見ると、瑶季からメッセージが来ていた。

瑶季

『柊くん! 終わった〜!!

どうだった? 私、なんか手応えあったかも…でも数学で詰まったところあったよ

自己採点まだだけど、柊くんはどう?』

柊はすぐに通話をかけた。

「もしもし、瑶季?」

「柊くん! お疲れさま!! どうだった?」

瑶季の声は少し疲れていたけど、明るい。

柊は自己採点を報告した。

「俺、94点だった。数学で何問かミスった気がするけど…まあ、第2志望なら大丈夫かなって」

「94!? めっちゃいいじゃん!! 柊くんすごいよ!!

私の方は…まだ速報見てないけど、国語と英語は満点取れた気がする。

数学がヤバくて、社会も1問自信ない…でも、80後半くらいかなって思ってる」

2人はしばらく、手応えを語り合った。

「英語の長文、読みやすかったよね」

「社会の年号問題、去年の傾向そのままだった」

「数学の関数、グラフの増減表が命取りだった…」

そんな細かい話で盛り上がりながら、2人は自然と2校目となる本命の対策に移った。

「本命のトップ校、明々後日だよね。

今日のミスを活かして、数学の関数だけもう一回見直そうか

俺、塾の過去問で似た問題あったから、画像送るよ」

瑶季

「うん! 私も英語のリスニング部分、昨日録音したやつもう一回聞く。

一緒に勉強会やろうよ。明日から毎日、夜に通話しながら対策会議!」

「いいね。瑶季の声聞くと、集中できるんだよな…明日から、がんばろう」

瑶季

「私も、柊くんの声聞くと安心するよ。絶対、2人とも本命受かろうね。同じ高校、行こう」


柊は電話を切った後、ベッドに倒れ込んだ。

疲れが一気に来たけど、胸の奥は温かい。

94点という手応え。

瑶季の声。数日後の本命。

すべてが繋がって、明日への力が湧いてくる。でも、心のどこかで思う。

(瑶季と同じ高校に行けたら…それだけで、俺はもう十分幸せかも)


瑶季の存在が、自分の未来を照らしていることは、もう疑いようがない。

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