45. ジュニパー編② カレー
※主な登場人物は、作品あらすじ欄にまとめています。
夜、ぺルラの部屋にて、ぺルラとディアバスはいつもの如く夕食を一緒に食べていた。
今夜はディアバス特製カレーだ。
「何か、ジュニパー様にピアノを習うことになってしまったわ」
「え?ピアノ?なんで?」
「私もよくわからないの」
「いやいや、わからないって。そんなことある?」
ディアバスは頭を抱えた。
「はっきり言って悪いけど、ベトーラ伯爵家のぺルラが、第二王子の妃になるのはちょっと難しいんじゃないか?
いくらジュニパー様に婚約者がいなくてもさ」
ぺルラが口を尖らせた。
「ディア、私もそれくらい分かってるわよ。
しかも、別に結婚を狙ってるわけじゃないわ。
私はお土産を渡しに行っただけよ」
「そうなのか」
「それがこんなことに」
「何か言ったんじゃないか?私も弾きたいとか、お上手ですねとか」
「ほめた……!」
ぺルラは目を見開いた。
「原因はそれだろ」
ディアバスは呆れた。
「だって、お上手だったのよ」
「俺は知らね~」
「ディア、弾いてよ。ピアノ、弾いてよ」
「弾けないし、ピアノないし。
殿下が教えてくれるなら、俺は弾かなくていいだろ」
「うそ! 弾けるでしょ? 昔、一緒に習ったもん」
「あ~、あったなあ。一年だっけ、二年だっけ?習ったな」
「ひどい生徒だったわね?」
ペルラはニヤリと笑った。
「ぺルラがな?」
ディアバスはぺルラの顔をのぞきこんだ。
「同罪よ?」
ぺルラはちぎりかけのナンでディアバスを指した。




