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43. 【閑話】相談

※主な登場人物は、作品あらすじ欄にまとめています。

※【35. 巡航都市プリズマ編① 出発】参照


「お兄様、大丈夫かしら」


ベルデが寝室へ消えていったあと、ペルラが心配そうに言った。


「気のせいだろ? 兄貴が風邪をひいたところなんて見たことないぞ」


「ディアったら冷たいわね」


ペルラは少し考え、ぱっと顔を上げた。


「いいわ。私がひとりで、ホットミルクと卵酒とニンニク黒酢とはちみつ大根と梅粥を作るわ!」


「やめろやめろ」


ディアバスは即座に止めた。


ペルラにそんなものを作らせたら、台所が大変なことになる。


しかも飲み物ばかりで、ベルデのおなかがチャプチャプになりそうだった。


食べ合わせもよさそうには思えない。


ベルデの具合は余計に悪くなるかもしれない。


そして、なぜか自分の具合まで悪くなる予感がする。


とにかく嫌な予感しかしなかった。


「あーあ! イグニス様だったら、すぐにホットミルクと卵酒とニンニク黒酢とはちみつ大根と梅粥を作る機械を作ってくださるだろうに……」


「……」


ディアバスはしばらく黙った。


「あの人に変なアイデアを与えるなよ」


「どうして?」


「本当に作りかねないだろ」


機械の置き場所もない。


「とにかく早く寝て。明日は朝早いんだから」


「うん、そうなんだけど……」


「だけど?」


ペルラは少し困ったようにディアバスを見た。


「食べ物の話をしていたら、お腹すいてきちゃった……」


「……」


「なんか作って!」


「え? ウソだろ? さっき夕食食べたよな? デザートまでしっかり」


ペルラはいたずらっぽく笑った。


「えへへ。二度目のデザートも別腹」


ディアバスはミルクを温めると、ペルラの前にドンと置いた。


「寝ろ」


〜閑話 おわり〜

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