↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
33/87

33. イグニス編⑧ 鍛錬場

※主な登場人物は、作品あらすじ欄にまとめています。

「じゃあ、早く寝るんだぞ」


ディアバスが言うと、ペルラが応えた。


「うん。ディア、おやすみなさい」


「おやすみ」


ディアバスはペルラの部屋のドアを閉めた。



ディアバスの行き先は、自室のベッドではなく、鍛錬場だ。


今日は色々あって、すっかり遅くなってしまった。しかし、ペルラの兄の騎士ベルデの教え通り、剣は毎日練習が大事だ。


――暗くなってしまったが、少しだけ練習しよう。


王立学校の屋外の鍛錬場は24時間利用可能だが、夜は壁沿いに少しランタンがあるだけでかなり暗いので、利用する学生はほとんどいない。


鍛錬場に向かって歩いていくと、暗がりの中で金属剣の反射が時折動いて見えた。


――上級者か?


剣術の授業では、まだ全員木剣を使っている。

ディアバスは家でベルデに剣の手ほどきを受けていたが、その時も木剣しか使ったことがなかった。


鍛錬場に入って、ディアバスは納得した。


ヴィレンスが立っていた。


ヴィレンスはシナモン王太子の護衛だ。入学前、ベルデから「ヴィレンスを昼飯に誘え」と言われていたこともあり、学校ではすでに何度か顔を合わせている。


ただ、ほとんど喋らないので、どんな人物なのかはまだよくわからない。


「どうぞ」


自分の練習は終わったから、鍛錬場は自由に使え、ということのようだ。


「ありがとうございます」


ディアバスは軽く会釈すると、木剣を手に取って振り始めた。


護衛が本職の彼なら、金属剣で練習していても不思議ではない。


ヴィレンスは壁際で水を飲んで、少しだけディアバスを見ていたが、ディアバスが次に見た時にはいなくなっていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。