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127. 【閑話】謁見後
※主な登場人物は、作品あらすじ欄にまとめています。
※ep.123【123. 海の離宮編(34) 冠】の続きです。
謁見の間から少し離れた回廊で、オーニチェは足を止めた。
「ディアとペルラは、まだ出てこないな」
ピレイが後ろを振り返った。
「そうですねえ」
「何をしているんだ?」
「さあ」
オーニチェも謁見の間の方を見た。
「ちょっと様子を見てきてくれないか?」
「嫌ですよ」
「なぜだ」
「オーニチェ様が行けばいいじゃないですか。お兄様なんですから」
「気まずいじゃないか」
「私も気まずいです」
二人は視線を戦わせた。
「……」
「……」
決着がつかなかったので、二人は戦いをやめた。
オーニチェは腕を組んだ。
「しかし、次の謁見があるんだが」
「ありますねえ」
「チラッと覗いてくれればいいから」
「お断りします。
あの大扉では、チラッと覗くなんて無理ですよ」
「お前は私の補佐官だろう」
「逃げずに立ち向かう主人に従うことこそ、臣下の本懐です」
「……」
オーニチェは再び謁見の間の方を見た。
そして、小さくため息をついた。
「……もう少し待つか」
「そうしましょう……」
二人は控え室に消えていった。




