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113. 海の離宮編(25) 風

※主な登場人物は、作品あらすじ欄にまとめています。

ディアバスとオーニチェは、ペルラの部屋まで来た。


ディアバスがドアを開けようとすると、オーニチェが止めた。


「ディアバス、待て。

昨夜あの香煙を焚いて、あの後誰も入っていないのだろう?」


「はい。離宮守備隊が日の出以降、ドアを開けて時々中を確認していますが、誰も入っていません」


「香煙は条件によって長く煙が出るし、この離宮は王宮より壁がしっかりしているから、煙がたまっているかもしれない。

袖でしっかり鼻と口を覆え。なるべく吸うな。

そして、入ったらすぐに窓を全開にしろ」


「はい」


ディアバスは袖で鼻と口を押さえながら、ドアを開けた。


確かに白い煙がまだ部屋に残っていた。


ペルラはぐっすり寝ていた。


ディアバスは急いで全ての窓を開けた。

朝の光と共に気持ちの良い風が入って来た。


「よく寝ているな。

まあ、三十分もすれば目を開けるだろう」


オーニチェはペルラの顔を覗き込んだ。


「ディア、お前はここでペルラが起きるのを待つか?」


「はい」


「私は応接室にいる。

お前とペルラの支度ができたら、一緒に朝食を食べよう」


オーニチェは部屋から出て行った。

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