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109. 海の離宮編(21) 裸足で

※主な登場人物は、作品あらすじ欄にまとめています。

講義を受けていたディアバスを、使用人が呼びに来た。


「ディアバス殿下、すみません。

ペルラ様が」


最後まで聞かず、ディアバスは部屋を飛び出した。


ペルラの部屋へ走って向かうと、廊下の先に、おろおろする使用人と離宮守備隊を振り切って、自室から裸足で走り出るペルラが見えた。


ディアバスは全速力で追った。


ペルラは飛ぶように軽く階段を降りると、驚く守備隊と近衛の前を素通りして、砂浜へ走って行った。


ペルラの美しい長い髪が、ペルラを守るようにまとわりついていた。


「止めろ」と守備隊に命令して力づくで制止するのは簡単だったが、それは違う気がした。

どんな形であっても、数日ぶりに動き出したペルラの心を見たいと思った。


ペルラは砂浜の途中からひどくゆっくり歩いていた。

ディアバスも走るのをやめて、距離を少し空けて、ついて行った。


太陽がついに沈み出し、オレンジ色の光が赤くなり始めた。


遠くの海は黒くなり、海上油田の炎がまたはっきりと見えた。


ペルラは波打ち際で立ち止まって、海上油田の方を見た。


ディアバスがペルラを呼ぼうとした時。


突然、ペルラが海に向かって走り出した。

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