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108. 海の離宮編(20) 空気
※主な登場人物は、作品あらすじ欄にまとめています。
襲撃の夜から、ペルラは一人で過ごせなくなった。
食事を運んでも、少ししか口にしない。
眠っているのかと思えば、夜中まで目を開けていることもあった。
自分から何かを言うことはほとんどなかった。
ディアバスが話しかけても、反応はわずかだった。
◇
窓の外には海があった。
沖では、油田の消火活動がまだ続いていた。
昼間でも、遠くに煙が見えることがあった。
ペルラは特に窓を怖がった。
だいたいカーテンを閉めていたが、外が気になるようで、時々人に開けてもらってはすぐに閉めていた。
空は、薄く曇り、灰色と青と赤が混じり合っていた。
窓の外の立木の影が、視界を裂いていた。
焦げたような臭いが離宮まで流れてきていた。
空気がザラザラしていた。




