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31:公爵またも投げられる

ナスターシャ・フィリポヴナは、

俺の目を見つめたまま、

ゆっくりと、しかし確実に、口を開いた。


その瞳は、どこか悲しく、どこか狂おしく――


そして、言葉が紡がれる。


「……何を言っているの?」


「あなたは、私を救うだなんて言うけれど、私はもう、とっくに救いようがないのよ」


「私は汚れている。私はこのまま、破滅する運命にあるのよ。」


「そう、ロゴージンが望むなら、私は彼のものになっても構わない」 


「私はもう、どこにも行けない。私は、生きていても、誰も幸せにならない――」


「私は、私は――!!!」


うるせええええええええ!!!!!!


俺は、彼女の言葉をすべて遮った!!!


ナスターシャ・フィリポヴナの身体を、豪快に投げ飛ばす!!!!


「キャアアアアアアア!!!!!!??」


ズシャアアアアアアアアアッ!!!!!!!


会場、大混乱!!!

貴族たちの悲鳴!!貴婦人たちの気絶!!!


ナスターシャ・フィリポヴナ、

まさかの三度宙を舞う!!!!


倒れ込んだナスターシャが、ゆっくりと顔を上げた。

目を見開き、完全に怒り狂っている!!!!


「……あ、あんた、本当に何なのよ!?!?!?」


(ダメだ、また何か言おうとしてる!!)


俺は、一瞬で決断した。

もう、構わない。

もう、理屈もクソもない。


俺は――


ナスターシャ・フィリポヴナを、

また強く抱きしめた!!!!


「……っ!!??」


そして――

俺は、さらに情熱をこめて

彼女の唇を塞いだ!!!!!!!!


――キス!!!!!!!!!!!!


会場、完全崩壊。


悲鳴。怒号。白目をむいて気絶する貴族たち。

俺とナスターシャ・フィリポヴナの唇が重なる瞬間、

周囲の世界がすべて消し飛んだ。


(……ナスターシャ・フィリポヴナ……!!!!!)


彼女の体が、一瞬、硬直する。しかし――

その時だった。


「……救う、とは……!!」


うるせええええええええ!!!!!!!


「すまん、ちょっと待って」


俺は、また公爵(多分)を投げた!!!!!!!!!!


「ぐおおおおおお!!!!」


ムイシュキン公爵(多分)、また宙を舞う!!!!!!


「キャアアアアアア!!!!」


シャンデリアが揺れる。会場の悲鳴が止まらない。

だが、俺はもう、何も気にしなかった。


俺は、ただ、ナスターシャ・フィリポヴナの温もりを感じていた――!!!!


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