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魔法を信じるかい? ― マッドサイエンティストの異世界旅行  作者: 黒々猫
■■■■■■ 第6章 やるならちゃんとやりましょう
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■■■ Step052 マッドな過去とハッピーな未来

『へぇ~...ホントに大変やったんやね~』

『まぁな』


今日は朝からユリと電話で会話をしている。

もちろん、作業をしながらであるが。


昨日、大阪の研究室で準備した魔力電力変換バッテリー2つの内、1つは既に私の部屋の窓際に設置している。

そして、アンティーク調のデスクの横に真っ黒な筐体のPCを2台設置。1台は通常利用分で、もう1台は監視用だ。

デスクの上には液晶ディスプレイが3枚とキーボードとトラックボール。LEDスタンドライトとWEBカメラもある。


さらに、通信用に小型のゲートを作成し、そこから有線で光ケーブルを敷設して実験室と繋いでいる。


サイドテーブルにはレーザープリンターを置いた。

頻度は少ないだろうが、印刷する事も今後は出てくるだろう。


あと、テストも兼ねて防犯カメラも設置してみた。


ちゃんと稼働する事を確認出来たので、あとは同じように砦内に設置していくだけだ。



次の防犯カメラの設置だが優先順位として、まずは同じ階にあるタニアの執務室とタニアの部屋だな。


で、タニアの執務室にカメラを取り付けている作業中にユリから電話がかかって来たので、会話をしながら作業をしている訳だ。


『それにしても...そっちの世界は本当に物騒やね』


電話の際、かなりざっくりとだが、エルセリア暴動阻止からの話をした。

チャットでは簡単に説明したのだが、なんせ忙しかったから内容がかなり薄っぺらだったからな。


『そもそも常識あらへんからなぁ。人権も基本あらへんし、男尊女卑やし、弱肉強食やし...』


ほんま。気が滅入るわ。


『地球の中世もそんなもんやったよね~』

『あ~...確かに』


さて、インパクトで天井にカメラを設置出来たので、電源ケーブルとLANケーブルを接続する。

私の部屋からここまでモールを貼って、その中にケーブルを仕込んであるので、後で状態確認をしよう。


『で、今は監視カメラを付けてる所なのね』

『そうやな。タニアは領主になったから狙われてまうし、そもそも敵だけが知ってる抜け道ってどないやねんって思うわ』

『ほんまやねぇ~』


さて、ここの設置は終わったから、今度はタニアの部屋に行こうか。


『あ、ごめんね、忙しい所。私も今から掃除とかするわ~』


広い家だから大変なんだけど、ユリは文句も言わずに家を管理してくれている。

う~ん...「都合の良い女」みたいな扱いをしているよな...マジどうしよう...。


とは思うけど、答えが出ないんだよな...。でも、考えなきゃな。


良くないとは思いながら、結論が出る事もなく...。


『分かった。また後でな』

『うん。あ、リョウ君、一応これだけ言っておくわね~』

『ん?なんや?』

『タニアちゃんの寝室はあかんよ?』

『わっとるわい!!』


色んな意味でオチがついたな。



タニアの部屋に入ると、本棚から本を出して中身を確認していた。


メンバーはタニア、リア、ミーム、シャインとキャリーとカラーとセミアとレミの合計8名。

作業は進んでいる...のか?ちょっと分からない。

分からない理由としては、タニア・リア・ミームのチーム、シャインとキャリーのチームが喋りながら本を確認しているからだ。


カラー、セミア、レミのそれぞれは黙々と本を確認している。


ちなみに補足をしておくと、ここの本は紙で作られているのではなく、羊皮紙だ。ぶっちゃけ動物の皮を薄く削ったものである。

動物の皮を薄く削ったとは言え、普通の紙よりも分厚い。


なので、一冊一冊が重いのだ。


そんな本が、エバンの書斎には実に5,000冊はある。

これは簡単には終わらなさそうだな。


あと、かなり高価である。



大変そうな所申し訳ないが、ここからカラーを引き抜く事になる。

本来私の助手として色々手伝ってもらう事になっていたのだが、リアが「ちょっとだけでも手伝って」とお願いされたので、私がタニアの部屋のカメラ設置までの間はカラーにも手伝ってもらうようにしたのだ。


「カラー。今からこの部屋にカメラを設置するから、手伝ってもらえないか?」

「承知しました。丁度一冊確認出来た所なので」


と、カラーを引き抜こうとした所、リアが慌てる。


「ちょっとリョウ!!この惨状を見てよ。今は一人でも手が欲しい所なのよ!?」


それを聞いたタニアが何かを言おうとしたが、リアが手を広げてタニアを静止する。

怪訝な顔をしつつもタニアは黙る。


そして、私の顔を伺う。その表情は「任せるけど良いか?」と聞いているな。

まぁ、リアが何を言うか気にはなるので、タニアには「良いよ」と頷いておこう。


そのやり取りを見ていたのだろう。リアはニヤリと笑い、部屋の中の本を指し示す。


「そっちの作業はリョウ一人でも十分でしょ?こっちはこんだけの本があるのよ?」

「いや、それは分かるけど、こっちも人手が必要なの。特にこっちは現状私だけしか作業できないので、すぐに覚えてくれるカラーは必要なんだよ」


その事を一言を聞いてカラーが胸を張る。嬉しそうだな、おい。


ちなみにセミアとレミは不思議そうに私たちを見ている。

まぁ、不思議な光景だろうな。


どこまで説明を受けているかは分からないが、普通女性は男性の言いなりだ。だから、リアのように男性である私に突っかかってくる事はまずない。しかも私の方がどう見ても年上だ。

カラーは皮肉を言ったりするのを見ているかもだが、基本私には従順だ。それはキャリーも同じ。


あまり極端にはなって欲しくはないが、個人的には奴隷じゃなく対等な人間同士なので、「朱に交われば赤くなる」のをセミアとレミには期待したい。

トラブルメーカー成分は止めて欲しいが。


「なんでよ!?そっちはパストングから人手を借りるのは無理なの?」

「逆に聞くけど、例の電龍の運転を出来たカラーと、今から色々と教え込まないと行けないパストングの部下と、どっちが有用?」

「...カラーよね...」

「あと、そっちの作業はカラーでなくてもいいよね?それこそパストングの部下でも」

「う~...分かったわよ」


リアが私を言い負かそうとするのはまだまだ無理そうだな。

昨日のエバンの話はあるけど、リアとの会話は普通に勝ち負けで良いだろう。リアも半分は楽しんでいるんだろうし。


そもそもの話、おしゃべりしながらだと進まないぞ?


「まぁ、本は調べれば良いだけだし、時間はかかるが資料確認はどうせしなければならなかったからな。問題ない」


タニアは少し疲れた表情だが、まだまだ元気そうだ。

そういえば、私と同じで活字中毒者でもあったな。


「流石にしばらくは手伝えないが、そっちとこっちで出来る事を分担してやって行こう」

「そうだな。お互い大変だが頑張ろう」



早速カラーに説明をしながらカメラを設置する。

ぶちゃけ、インパクトを使って固定するだけなので難しくはない。


ちなみにカメラは360度カメラだ。


「なるほど。このインパクトドライバーの先端が回転して、このネジというものが食い込んで、このカメラを固定するんですね」


流石、カラーは物覚えが良いな。見て覚えたようだ。


「そうだ。そして、このインパクトドライバーは右回転と左回転があり、右回転でネジが入り、左回転でネジが外れるようになっている」


そう言いながら、取っ手の所にあるスイッチを切り替えながらトリガーを引く。すると、右回転と左回転を切り替えて回転するのだ。

カラーが「なるほど~」と言いながら観察している。


ん?リアも覗いてきているぞ?アンタは本の確認しなさい。


「あ~、このネジの螺旋があるからなんですね。これは面白いですね」


これを面白いと言う時点でカラーは技術者に向いているかもな。


ケーブルの接続する所を見せ、カメラにカバーを取り付ける。

これで監視カメラの設置は完了だ。


「難しくはないですね」


それはカラーだからだよ。


「アタシは良く分かんない」


でしょうね。


「まぁそうだな。次は配線作業を覚えてもらおう」


と、カラーを伴って部屋を出ようとした所、タニアに呼び止められた。


「そのカメラは私の寝室には付けてはくれないのか?」

「いやいやいやいや!それはダメだろう?」


ユリに言われたからって事ではなく、普通にダメだろ?


「なぜだ?何かあって一番困るのは私の寝室だぞ?」


ん~...あ~...一応というか、タニアもちゃんと考えてはいるんだな。

だが、寝室はなぁ~...。


「言っている事は分かるけど、女性の寝室を覗き見るような事はダメだろう?」

「それで私が害されるのは困るのだが?それに、これはリョウだけしか見れないのだろう?」


と顔を赤くしている。「見られる」事がどういう事かは理解しているようだな。

そういや、タニアは大阪でテレビ番組を観たりしていて、輝からカメラについて聞いていたな。


「見ると言うか...まぁ、管理は私しか出来ないからな」

「リョウであれば...妥協する」

「妥協って...」


ん?待てよ?

よく考えたらカメラの監視はAIにさせるんだよな?

よほどの事が無ければ私はカメラの映像を見る事はない。

そもそも、そんな暇はない。


「まず、前提としての話だ。基本的には私はカメラの映像は見ないんだよ」

「そうなのか?」

「そうなんだ。まぁ、侵入者がどこに行ったか分からない時に、確認する時などには見る事にはなる」


不思議そうな顔をしているな。

まぁ、後で実際のものを見て貰えれば分かるだろう。


「後で実物を見せるんだけど、そもそも人間がずっと見るのは無理だ。最終的には30を超えるんだがらな」

「よく分からないが、30のテレビを同時に見るって事か?」

「そうだ」

「それは絶対に無理だ。それは分かる」


実際には監視カメラの映像の前に複数の監視員が居て、24時間365日多人数でローテーションを組んでずっと見ている事もある。

が、それは大企業とか、セキュリティーに重きを置いている会社だけどね。


「なので、コンピュータ...えっと、電龍やアリスのような機械に監視させるんだよ。そして、変わった事があれば警報を出してくれる事になる」

「そのコンピュータ?というものが、休まずにずっとカメラを見てくれるっていう事だな」

「そういう事だ」

「という事は、寝室に監視カメラがあっても、大丈夫って事だな」

「大丈夫だ。そもそも私はタニアに対して失礼な事は絶対しない。さっきも言ったがどうしても確認をしなければならない場合だけだ」

「うむ。それは知っているから大丈夫だし、本当に何かあった時が一番怖いからな」


本当は、寝室にカメラは良くない。プライバシーの侵害である。

が、ここは異世界であり、そもそもセキュリティーが薄い。

であれば、プライバシーを多少無視してでも安全を確保する他ないわけだ。


今回はタニアが理解をしてくれているから良いけど、正直大変だな。


「じゃあさ!アタシたちの部屋の寝室にもカメラ付けてよ!」


と、思っていたらリアが嬉しそうに言ってきた。

この娘...羞恥心が無いのか?分かっているのかな?見ようと思えば見れちゃうんだぞ?...見ないけど...。


「あのさ~、リア...話を聞いてたかい?確かに日常的には見ないけど、いざとなれば見る事にはなるんだよ?」

「アタシもリョウなら我慢する」

「我慢するって...いや待て、リアの部屋にはミームも居るんだぞ?」

「私も我慢するぞ」

「あ~!もう!分ったよ!!皆の部屋に順番に取り付けるか!」



そこから10日かけて、砦に監視カメラを設置完了させたのだった。



いや、結構大変だった。


まず、砦内の全ての建物は無理なので、L字型構造をしている5階建ての本邸と、物見の塔だけとした。また、全ての部屋に取り付ける事は不可能なので、私の部屋と女性陣の部屋、パストングの部屋、あとは主要な部屋。金庫とかだな。

その代わり、全ての廊下を監視するようにした。不審者といえど、廊下は必ず通るからな。


物見の塔は望遠カメラを5台ほど設置した。


というのは、この砦はエルセリア内の小高い丘の頂上に建てられており、街を一望する事が出来る。また、城壁の外も良く見えるので、ここから国境も監視出来るのだ。

まぁ、千里眼があるので基本的には大丈夫だが、スパイ衛星は雲が出るとダメだからな。複数の監視体制を持っておくのは重要だ。


そして、これらを全てAIの「エリー」に任せる。

エルセリアに持ち込んだAIなので、「エリー」と名付けたのだ。


エリーの端末はタニアの部屋、タニアの執務室、リアとミームの部屋、シャインの部屋、パストングの部屋にそれぞれ設置した。


ここまで来たらパストングを仲間外れには出来ないからな。パストングにも私の正体を明かし、実際にゲートも潜ってもらって納得してもらった。


「...副官殿が異常な人とは分かってましたが...」


かなりの衝撃を受けていたな。ゲートから戻ってきてから数時間は呆然としていた。



あと、シャインとキャリー、セミアとレミもそれぞれゲートを潜ってもらう。

これが私の正体を納得してもらう一番の証明になるからな。


シャインは表面上落ち着いた対応をしていたが、考え事をしていたからだろう。私の部屋から出ようとして、ドアに激突していた。


キャリーは不思議そうに私の研究室を眺めていた。あんまり驚いた様子はなかったな。

そう言えば、出しっぱなしの英語の論文を興味深げに眺めていた。蓄電方法と材料による効率の違いについての論文だったはず。

後で聞いたら、全く読めなかったが文字が気になったんだそうだ。


異世界の文字とはあまり似ていないのだが、デザインに興味があったのかな?


セミアとレミはびっくりしすぎて、ずっと目と口を大きく開けていた。

そりゃまぁそうだろうな。



しかし、これでかなり動きやすくなった。



コープル村の住人は早々に戻ってもらった。

エルセリアに滞在中には特に問題は発生しなかったのは運が良かったな。


恐らくだけど、クラスタンプ軍に完勝に近い感じで勝った事で、住民に喜んでいる内に戻って行ったからだろうな。


祭壇跡については村長に説明をし、後片付けをお願いしたら村長は快く引き受けてくれた。

今度、御礼を言いに行こう。セミアとレミを連れてな。



そうそう、抜け道についてだが、パストングはミフルが通った抜け道を実際に通って確認した。


面白い事に、途中で道が3つに分かれており、それぞれ別の場所に出てきたのだ。


1つは砦の外。西側の倉庫付近の外壁の向こう側。

大きな岩がいくつか転がっている所なのだが、岩の下の所に出入口が巧妙に隠されていた。


1つは本邸の西側の兵舎の中。

倉庫として使われている部屋の床が出入口だった。


そして最後の1つが、なんとエバンを監禁していた部屋の、その隣の倉庫だった。

だからミフルは「エバンはもう無理」って言ってたんだな。



それと、本棚捜索だが、こちらも一応完了した。


エバンの残した資料では、抜け道が3つ記載されていて、それらは一本道だそうだ。

本邸1階の倉庫、物見の塔の1階の倉庫はまだ実際には確認していない。

そして最後の1つは...タニアの執務室だった。


いや、タニアの執務室の出入口を見つけた時は本当に驚いた。

出入口は執務机で塞がれていたので、エバンがそのように配置したんだろう。


なんとなく変な位置にあるな~とは思っていたが、そういう理由だったようだ。


それぞれの出入口をどのように塞ぐか、または利用するかはまだ決まっていないので、そのままになってはいるが、いずれ決定しなければな。



エバンの資料は他にも色々と出てきており、タニアが領主をやっていくのに非常に役に立つだろう。


エバンには感謝だな。もう、この世にはいないので、誰も居ない場所で合掌して感謝を述べておいた。



この世に居ないといえば、あの9人の少女たち。

彼女たちはエルセリア内の共同墓地に埋葬した。


日本風にそれぞれを骨壺に入れ、一緒の墓に埋葬してあげた。

墓碑にはそれぞれの名前と「また会おう」って彫っておいた。


この世界には魂の概念はあるものの、輪廻の考えはない。

というのも、アウセルグという神が存在するからだ。


この神は「溢れた生物を調整する為に死を司る」のだ。

その為、死ぬのはアウセルグに招かれたと信じられている。そして、魂は世界に還元される。世界の一部になるという考えだな。


カラーにこっそり聞くと、魂という情報体を分解し、魔力に還元する事をしていたんだそう。

その肉体は消滅したが、神であるアウセルグは実在しており、彼が構築した「機構」により、魂は魔力に還元されているらしい。


そういう意味では「また会おう」というのは無理なのかもな。

そんな事を言ってたら、伝わっている神話が間違っているんだそう。


魔力に還元されるのは「悪に染まりきった魂」なんだそう。そんな魂を循環させるのは危険なので、魂を「浄化」という名のリセットをして、魔力に還元するんだとか。

それ以外の普通の魂はいずれ次の命に宿るんだそうだ。


なんだ、輪廻するんじゃんか。


と思ったらこれも少し違うらしい。

カラーも詳しい事はわからないらしいが、輪廻の輪に組み込まれるのは容易ではないとの事。


輪廻の輪に組み込まれない場合はどうなるか?

結局魔力に還元されるらしいが、魂の性質は残される為、本人ではないが、本人の性質を含んだ生物が誕生するんだそうだ。


という事は再会の可能性はあると言う事だ。

会える可能性があるというのは嬉しいじゃないか。



そんな私とカラーの会話の内容は知らないセミアとレミには、簡単に日本の輪廻の概念を説明して墓碑銘を見せた。

二人はしばらく立ち尽くしていたので、心配したのだが、急に振り返って私に抱き着き、「ありがとうございます」と言って、泣いた。


嬉しかったのか、悲しみが込み上げたのかは分からないが、声に出して大声で泣いた。


ただ、私はもう泣く事はなかった。

「また会おう」って約束したからな。


カラーはそんな私たちを見て、少し離れた所で静かに待っていてくれた。



さて、そんな忙しかった10日間だが、1日休みを取ってちょっと大阪に戻った。


一緒に大阪に行ったメンバーは、タニア、リア、ミーム、カラーは当然なんだが、セミアもレミもついて来た。

理由としては、まず二人は私の侍女という事もあるが、私とカラーにべったりなので、離れるのが難しいのだ。


離れるとどうなるか...2時間ぐらいは問題ないのだが、不安になり始め、恐怖で身体が震え始め、吐き気、頭痛、眩暈、過呼吸を起こしてしまうのだ。


事前にゲートを潜っての体験はしてもらってはいるが、実際に大阪を体験したらもっとショックを受けるだろうが、智代おばちゃんが居なければ大丈夫だろう。

と思って、事前にユリに連絡し、おばちゃんが絶対に来ないようにしてもらったのだ。


いや、もう大変だった。


おばちゃんは運よく来なかったんだけど、もし来ていたらカオスを通り越してコキュートスだったかも知れない...。



それは、もう別の話にしておこう...。


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