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魔法を信じるかい? ― マッドサイエンティストの異世界旅行  作者: 黒々猫
■■■■■■ 第2章 初めての異世界の討伐依頼はマッドな香り
22/55

■■■ Step019 エルセリアに戻ったらタニアがマッドだったと判明

まさかの喧嘩が勃発!?

朝早くからトモニアを出て、午前中にはエルセリアに到着する予定だったが、前日の宴会で飲みすぎて起きれなかった人が約1名。

おかげで、朝昼兼用の食事を宿屋で食ってからトモニアを出るという事になってしまった。


あ、村長さんが朝食を出してくれなかったとかではなく、元々早朝出る予定だったので、用意を断っていたのだ。

あんまり迷惑を掛けたくはなかったので。


宿屋のおかみさんは昨日の宴会をご存じらしく、笑いながら食べ物を出してくれた。

しかし、ミームはあれだけ飲んだのに元気だよね。がっつり喰ってる。


満腹になった所でおかみさんに御礼を言い、イスリーとマールス、電龍に乗ってトモニアを後にした。



道のりは順調で、雑談をしつつ移動する。

先日昇竜を打ち上げた辺りに来た時、タニアが急に声を掛けてきた。


「そうだ。リョウ、以前の約束でこの電龍に乗らせてくれるという話だったが?」

「あぁ、そうだったな。もちろん覚えているぞ」


しまった。色々あって忘れてた。


「じゃあ、そっちに座らせてもらっても?」

「良いけど、その前にちょっと色々と準備や説明をさせてくれ」

「当然だな」


二人に声を掛け、小休止を取りつつ、説明をする事になった。


「で、アタシはやっぱりダメなの?」


と、ちょっと拗ねながらリアが聞いてくる。

ダメとは言わないけど、無理だと思うんだよな。


「ダメかどうかは、今から説明する内容をタニアと一緒に聞いて、まずは自分で判断して欲しいんだけど?」

「もちろん!アタシは絶対大丈夫よ!!」


自信満々のリア。


「私も一応聞いておくが、たぶん私もリアもダメな気がするな...」


さすがミームさん。よく理解していらっしゃる。


で、説明をすると、


「なるほど、このアクセルというものを回すと進み、このブレーキというので止まるのか。基本はこれだけなんだな?」

「そうだ。他に色々と計器があるが、タニアの場合は体感で速度を感じる方が良いだろうから、一旦計器は見なくてもいいぞ」

「そして、このハンドルで行先を決めると...ふむ、難しい事はないな」


さすがタニア。理解が早い。


「アタシもなんとなく分ったよ」

「なんとなくかい!?」

「私もなんとなくだね~」

「なんでだよ...」


この2人は想定内。

っていうか、タニアがすごいだけで、本当はこの2人はいたって普通だと思う。


そもそも、こういうバイクのような乗り物は存在しない。

だから、2人が勘が悪いとかではない。下地がないものは難しいのだ。

私が魔法を覚える際もかなり苦労したからな。

それを考えれば、この2人も「なんとなく」でも雰囲気でも理解出来たのなら大したものだと思う。


でも、実際に乗って大丈夫か?になると、さすがに問題になるので、このままでは乗せられないんだよな。


「ともかく、さっき言ってたようにシムレート...だったか?それをしてみれば良いんじゃないのか?」

「シミュレーションね。ま、こういうのはやれば分かる事もあるからな。やってみようか?」


と、電龍をシミュレーションモードにして、3人に乗ってもらう。


あ、そうそう。タニアには私の予備のズボンを履いてもらい、座席に跨ってもらった。

リアとミームはズボンを履いているので問題なし。

タニアは不思議そうにしていたが、「安全の為」という事で押し切った。

当然、サイズは合っていないが仕方ない。裾を折りまくって、ベルトで締めあげて履いてもらった。


短いチュニック姿で、脚を振り上げて電龍に跨られたら、本気で大事故だからな。


「ほら、この画面...えっと、なんか風景が見えるだろ?これを見て、道に沿って走って見てくれ」


電龍に備え付けられている液晶ディスプレイは小さいので、タブレットに繋いでパネルの上に固定した。

ちょっとしたバイクのゲームみたいになったな。


「おぉ~!!これは凄いな!千里眼だったか?あれのようだな」

「似たようなものだけど、これは...えっと、作り物の風景だから、本物じゃないんだよ」

「そうなの?全然わかんない!」


私がまず見本としてシミュレーションをしているのを横からリアが覗き込み、歓声をあげる。


「これが本物でないとは...あのデジカメも凄いが、これも凄いな...」


タニアも感心してくれた。

そういう感想は嬉しいのだが、今回の目的はそこではない。


「はいはい。関心してもらうのはありがたいけど、練習が進まないよ?」

「そうだったな。では私からやってみよう」

「じゃあ、ここにこうして跨って」

「なるほど、馬に乗る要領だな」


と、それぞれがシミュレーションをする事に。


そしてシミュレーションの結果、それぞれの点数は...

タニア:74点

リア:12点

ミーム:41点

だった。


合格点は70点なので、タニアだけが合格となった。


「え~なんでよ~!!」


と、文字通り地団駄を踏むリア。


「リアはアクセルを全開で回しすぎなの!あれじゃあ危ないよ!」


スピードが出過ぎて道から外れ、岩にぶつかって大破してたからな。

電龍も流石にリアの運転は嫌だろう。


「私は結構大丈夫だと思ったんだが?」


と、かなり残念そうな顔のミーム。


「ミームは曲がり角でスピードを落とさなかったので危ないの。それ以外でもちょいちょいブレーキ忘れるし」


どうも、細かなアクセルとブレーキの調整が難しい。というか、慣れていないので、操作する際に混乱しているっぽい。

ミームは正直「慣れ」の問題だと思うので、まずは自転車から始めるのが良さそうだな。


リアは三輪車からかも。


「で、私はどうなのだ?」


心配そうなタニア。


「ん~...タニアもちょいちょいブレーキを忘れているけど、基本的には大丈夫。後は実際に乗って覚えるのが早いかも?」

「ね~、なんで手綱が付いてないの?」


ちょっとリアさん、無茶を言わない!


「リアさんや、人の話を聞いていましたかいの~?」


そもそも、電龍はお馬さんじゃないんです。


「聞いてたけど、全く分かんないわよ」

「私も分からない」

「いや、君たち」


気持ちは分かる。

バイクなんていう代物は、この世界にはないのだから、正直分からないっていうのは普通なんだと思う。


「リョウの説明が悪いのよ!!」

「そうか?私はものすごく分かりやすかったぞ?」


そういう意味では、タニアははっきり言って異常なほどの対応力だよな。


「それはお姉様がリョウと仲良しだからよ!!」

「いや、それは絶対関係ないと思うわよ?」

「私も関係ないと思うな」


というすったもんだがあったが、休憩を終わりにして進む事にした。


「で、リョウはその側車に乗るんだよな?」

「そうだけど?」

「その...私の後ろに乗ってくれないか?」

「はい?」


まさかのお願いに固まる。

乗れない事はないが、それは無理だ。


「いや、まだちゃんと乗れていないから、ちょっと心配なのだ」

「えっと、側車からでも教えられるけど?」

「いや、いざと言う時はブレーキをして欲しいのだ...やっぱり少し怖い...」

「あ~...うん、分かったよ」


タニアのお願いに負けて、私が後ろのタンデムになった。

電龍はタンデムで乗れる仕様なので、問題はない。

ちゃんと後席にもグリップがあり、身体を固定できるようになっている。

なので、私がタニアにしがみつく必要はない。


タニアが乗り、私が乗り込む。

それをリアが拗ねた顔で眺め、ミームがにやにやと笑いながら見ていた。


そんな訳で、帰りはタニアの操縦でエルセリアまで戻る事になった。



意外と順調に進んだので、夕方前にはエルセリアに到着した。

電龍が目立っているが、ここは我慢してギルドまで進む。


エルセリアの中で運転を失敗するのはマズいという事で、街の外でタニアと運転を変わった。

そして、タニアは側車に...座ってくれなかった...今度は後ろに乗ってみたいと言いだし、今は私の後ろだ。

グリップがあるので、そこを持つように言ったのだが、今は背中に張り付いている。


左右にリアとミームが付いている。

リアは相変わらず膨れてリス状態。

ミームは悪代官のような顔で笑っている。


どうやら、前回の見世物状態を回避する為、私の後ろに張り付き、くっついて顔を隠す事で回避しようとしたらしい。

え~...マジか...いや、嬉しいのは嬉しいんだよ。ただ...マジかぁ~...。



そんな状況のまま、あっという間にギルドに到着し、馬と電龍を裏に預けギルドに入る。


今回は色々と情報収集もしなければならない事もあり、受付では私がメインで話をする事にした。


私がメインで話す理由は、出来るだけリアの「魔石を落としちゃったかも」に波及させないようにする為だ。

リアは当然、ミームもちょっと素直すぎる。

タニアでも良いのだが、化かし合いが必要な場合、タニアでは難しいだろう。

そういう交渉事であれば、という事でみんなには了承してもらったのだ。



ギルドに入ると、先日よりも人が多くなっているギルド内を進み、受付に行く。

空いている窓口で受付嬢にトモニアのコボルド討伐とサイクロプス討伐の報告をした。


昨日の時点で、トモニアからは討伐完了の報告は着ていたようだが、細かい報告は我々がする必要がある。


討伐依頼の完了報告のデジカメでの証明は、かなり驚かれたが、そこはタニアが色々と話をしてくれたので、問題なく証明として扱ってもらえた。

ま、確かにそうだよな。今までとは全く違うものだもんな。


ちなみに、その場でデジカメでの撮影をしたのも功を奏した。

こういうのは実際に見てもらうのが一番だな。やっぱり。


それと、事件のあらましを説明した。


魔石の話は誰も証明が出来る話ではないのだが、これもタニアが話に入ってくれたおかげで「そうかもしれませんね」ぐらいで納得してもらった。

まぁ、「そんなの嘘だ」と言われないだけ良かったと思おう。


「ともかく、事情は良くわかりました。討伐ありがとうございます」

「いや、しばらく様子は見ないとダメだけど、これでしばらくはコボルドに悩まされずにすみそうだよな」


魔石は回収したし、コボルドはかなりの数を討伐した。

サイクロプスの個数は多くはないはずなので、2匹も倒せば安泰だろう。


「全くですね。さて、今回の報酬ですが、サイクロプス1匹が大金貨1枚、コボルド1匹で大銀貨1枚で換算させていただいてます」

「と、言う事は、大金貨2枚、大銀貨50枚だな」

「大金貨はさすがに持ち合わせてないので、金貨で払わせていただきます」


てことは、金貨20枚と大銀貨50枚...いや、金貨25枚かも?


事前にタニアからこっそり聞いていたんだが、この世界の貨幣は大金貨から銅貨まで6種類あるらしく、


大金貨

金貨

大銀貨

銀貨

大銅貨

銅貨


となり、金貨10枚で大金貨の価値になる。

各貨幣の価値の差はそのルールが適用される。


あと、体感的な話だが、大銀貨1枚は日本円で1万円。

金貨1枚で10万円、大金貨になると1枚100万円になるわけだ。


サイクロプス1匹が100万円。すげ~。


結局、金貨20枚と大銀貨50での報酬となりました。



「そう言えば、例の魔石の捜索依頼とかは無いのかな?」


魔石の件で気になっているのは、「盗難及び落とした疑い」がある事。

普通であれば、高価な魔石に関して「捜索願」とかあるはずだと思っていたのだが、


「いえ。そういう依頼は一切ないですね」


う~む...これはどういう事だろう?

一つは、単に「拾ったけど、落としちゃったみたい」のようなリアケース。

もう一つは「仕込んだ」ケースだ。


リアのような冒険者が多いとも、少ないとも言えないが、全くいないとは言えない。

だが、「レアケース」だと思われる。

理由は簡単。

「普通、そういう大事なものはしっかりとした仲間に管理をさせる」からだ。


我々もリアではなくタニアに管理を任せた。

そして、今もちゃんと手元にある。


人材の問題はあるだろうが、せっかく手にした金目の物を落とすだろうか?


魔石の捜索依頼が無い事を考えると、後者のような気がする。仕込んだ者であれば、当然捜索依頼は出せないからだ。

あまり考えたくはない方向なのではあるが...。


「そうなんですね。もし、そういう依頼があったら教えてくれませんか?先ほども言ったように、魔石はこちらで管理したいと思っているので」

「承知しました」


討伐の報酬をもらい、タニアに渡す。

リアに渡しても良いのだが、なんとなくタニアに渡すのが安全そうな感じがしたのだ。

もっとも、リアもミームも当然という感じで見ていたので、問題はなさそうだ。



ともかく、一旦タニアの屋敷に戻り、今回の件の話し合いをする事になった。


初めて屋敷に来た時の部屋に通され、その日と同じ場所に座った。


「それにしても、今回は大変だったな」


ソファーに座り込みながらタニアが疲れたような声で一言漏らす。

リアはタニアの隣に座り、ミームは私の隣に座った。


確かにな。

コボルド20匹程度の討伐だと思っていたんだが、50匹になって、サイクロプスが2匹も追加になるという、意味不明な討伐依頼だったからな。


「今回の討伐はかなりリョウに助けてもらったわよね」

「ん~...まぁ、道具は色々と提供したけどな」


メイドさんが持ってきた紅茶の湯気を、顎に当てながらミームの言葉に答える。


う~ん、今回は色々と実験できたので、かなり有難かったんだよな。

3人にアイテムを渡したけど、それは全然問題ないしな。


そうそう。渡したアイテムの充電は魔力から行うもので、この世界だと壊れるまで稼働続ける代物だ。

元の世界だと、魔力が薄すぎて普通に充電しなければならなかったんだが...。

手回し式LEDライト以外はね。


「コボルドの討伐も半分ぐらいは倒してたし、サイクロプスの1匹もほぼリョウが倒した感じになってたわよね?」

「あれは、コボルドは、どっちかというと実験だったから、どうって事はないし、サイクロプスの初撃はタニアだぞ?」


リアが珍しく私を持ち上げてくれる。なんかこそばゆいな。


しかし、こっちも魔法の実験も色々と進んだので、かなり有難かったんだけどな。

あ~...紅茶が美味い。


「あの初撃もリョウが手伝ってたぞ?あの手伝いのおかげでサイクロプスに強烈な一撃を与えられたと思っているのだが?」

「そうだったかな~」


タニアも持ち上げてくれる。嬉しいけど恥ずかしい。


あれは魔力感知を使ってタニアの魔力の量や質を検知し、それに融合するように魔力を練ったのだ。

ぶっつけ本番だったけど、上手くいって良かった。

それに、本当にあれはタニアの元の魔法の精度が高かったから、あれだけの威力が出せたのだ。


「なので、今回の報酬の半分をリョウに手渡そうと思っているんだけど?」


リアが爆弾を投下する。

思考が止まる。


はい?なんでそんな話になるんだ?


「いやいやいや!それはダメだろう!!」


均等に4等分してくれれば良いんだよ。

金貨5枚あれば、それだけで50万円分になる。


宿屋で1室借りるのに十分すぎる。


「私は問題ないぞ?と言うか、私は報酬は無くても良い」

「お姉様、本当?って言いたいけど、全く無しっていうのは気が引けるので、いくらかは貰ってくださいね」

「わかった」

「私もリョウに半分渡すのは問題ないわよ」


と、お嬢様方の意見になりまして。


金貨11枚が私で、残りの金貨を3人で3枚ずつ。

大銀貨はリアとミームで25枚ずつとなった。


私は良いのだが、本当に良いのだろうか?


「今回は本当にリョウには助けてもらったと思っているし、なんか色々貰っちゃったからね」


だそうだ。



ひと段落、という言葉がちょうどいい。

紅茶の香りが部屋に満ちて、ようやく今日が終わる気がした。

だから...油断した。


タニアがこんな事を言いだした。


「そうそう。私はしばらくリョウと旅をする事にしたんだ」


え?今それを言うの?

間違いなく大阪に来るって事やんな?


タニアの爆弾発言で、リアとミームが固まる。

いや、旅に出るだけだったら別に固まる事はないと思うんだが……。


「お姉様!それは本当なのですか?ひょっとしてリョウと2人旅とか言わないでしょうね!?」

「いや...そうなのだが...」


リアがタニアの袖をつかみ、迫る。

タニアがリアの勢いに押されてしまっている。

なんとなくだが、珍しい状況なのでは?


「ダメです!!アタシもついて行きます!」

「いや、それはマズいだろ?」

「お姉様とリョウの2人旅の方がよっぽどマズいです!!」


リアは勢いよく言い切った。

けれど、タニアの袖を掴む指先だけが、やけに強張っていた。


う~ん...個人的にはリアの言い分に一票なんだが、私が却下する話ではないんだよな。

それにしてもリアが必死なのはどうしてなんだろう?


横を見るとミームがぽかんと口を開けて固まっている。

リアがタニアを止める理由は良く分かるが、ミームが固まる理由が分からない。


とりあえず、様子を見ようか。

と、思っていたら、


「ちょっとリョウ。見てないで助けてくれないか?」


と、タニアに助けを求められてしまった。

う~ん...どうしようか?


「タニアはどこに行く予定なんだ?」


口を開こうとした瞬間、さっきまで固まっていたミームが復活してタニアに聞く。

タニアは素直に、


「もちろん、リョウの国に行くんだ」


間違っちゃいない。この2人に嘘を言う必要もない。

だが、私の設定は「遠い東の国の貴族の三男坊」なので、行くにしてもかなり時間がかかるはずなのだ。

もっとも実際には納屋に入って、光のゲートを潜るだけなのだが。


だから、「リョウの国行く」と聞いた瞬間、リアとミームが息をのんで数秒固まる。

そりゃ固まるだろうな。


千里眼で見てみたんだが、エルセリアのある大陸は東西に長く伸びていて、今の千里眼の位置からでは大陸の端が確認出来なかった。

電龍で移動したとしても、往復一か月以上はかかるだろうな。


さて、これをどうまとめようか。と思って考えていると、異変に気付いた。


リアの目が潤んでいくのが分かった。

どうして?なぜ泣く?。


「お姉様のバカ~!!」


と絶叫して、部屋を出て行ってしまった。


突然の事でタニアも動けず、固まっている。

当然私もだ。


どういう事だ?

私には、リアがここまでの拒絶反応を見せるような話には思えなかったのだ。


思わず2人で目を合わせる。


そこに、ミームの低い声が落ちた。

笑っていない声だった。


「タニア。お前、リョウと結婚するつもりか?」

「はい?」

「え?」


私とタニアが固まった。

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