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お嬢様と庶民の恋 2

 こうしてお付き合いをすることになったのだが、二度目のデートでフラれることになる。理由は、価値観の違いというどこにでも転がっているような理由だった。

 その価値観の違いを感じてしまったのは、楽しみにしていたデートが原因だった。

 あたしは大企業のお嬢様で、デートと言えば三ツ星レストランは当たり前。ナイフとフォークを外側から使って時間をかけていただくコース料理を吟味し、レストランを予約した。約束の日曜日。じいやの運転する車で山田くんを迎えに行くと、山田くんはあんぐりと口を開けてドアを開けたじいやと、車と、後部座席に座るあたしを交互に見て大層戸惑っていた。

 どうしたの、早く乗って、と促すと、山田くんはじいやに頭を下げておずおずと後部座席のあたしの隣に座りシートベルトをした。車が発進し、予約の店へと走っていく。

 当時高校生だったあたしと山田くんはランチというとても健全なデートをした。ただ、三ツ星レストランなんて来たことのない山田くんは戸惑いを隠せていなかった。ここ高いんじゃないの、ファーストフードとかじゃだめなの、と聞かれて、あたしはにっこり笑ってここのお代はあたしが出すから大丈夫よ、と言ったら微妙な顔をされた。そんな顔も好きだなと思いあたしはひとりで照れていた。そして始まったコース料理を、山田くんはしどろもどろになりながらもあたしの真似をしてなんとか食事を終え、疲れ切った表情で帰宅した。その日の夜、楽しかったね、とメッセージを送ると微妙な顔をしたクマのスタンプだけが送られてきた。照れてるのかしらとあまり気にせずに次のデートも考えて、別のレストランを予約した。日曜日、山田くんを迎えに行き、車に乗せてホテルの中にあるレストランを案内すると、山田くんはレストランの前で立ち止まり、衝撃のひと言を告げた。

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