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転生するなら貴族の飼い猫でしょ  作者: 描空
魔神教団編

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253/257

253話 いよいよ

各国の部隊に招集命令をかけた三日後、ヴォディカ国を除く全ての国の部隊が悪魔の国(シャターンカディシュ)に集まった。各国の部隊がここまで来る間に俺たちが外界の魔物討伐を行なっていたため、どの部隊もほとんど損傷や疲労なくここまで来られた。各国の部隊が集まったことで、どのような戦い方で魔神教団と相対するのかや魔神の情報について話すことにした。全国の部隊や冒険者を合わせるとその数は一万を超えていると感じるほどの多さだった。流石に風魔法を使わないと声が届かないのは明白だったので、風魔法で浮遊して風魔法で声を遠くまで聞こえるようにした。


『集まっていただきありがとうございます。私は冒険者のリフォンと申します。皆様に集まっていただいた理由は一つ、魔神と戦うためです。魔神教団という組織が魔神を復活させようとしています。できる限りの事は我々もしましたが、魔神復活は目前まで迫っています。ですので、皆様の力を貸していただきたいのです。今から悪魔の国の国王カサムラー殿に作戦の全貌を話していただきます』


俺はカサムラーにバトンタッチをした。


『紹介に預かったカサムラーだ。早速だが、魔神の能力や強さについて話そうと思う。魔神は魔の付く者を従属化させる能力を有している。我ら悪魔は魔神に従属化させられる可能性がある。だが、契約という形で魔神に対抗している。この中に魔の付く者は大勢いると思う。おそらくここにいる悪魔は全員我と契約しているだろうが、もししていないという者がいたら後で我の元に来るように。そして、魔族の者は先ほど話していたリフォンの元に集まるように。そして、できることなら各国の光魔法が使える者は戦わずサポートに回ってくれ。おそらく大多数の者は魔神に恐怖しまともに戦えなくなる。それを防ぐために光魔法でサポートしてやってほしい。

 次はどう戦うかについてだ。陣形や戦い方は各国の部隊に任せるが、戦場全体の戦法として一気に仕掛ける戦法を取ろうと考えている。魔神教団は我らほど勢力は多くない。従って、魔神を復活させられる前に打ちのめしてしまおうというわけだ。我はこのように大勢を指揮するのは初めて故至らぬところが多々あるだろう。もし、他に良い案がある者は我の所に来てその案を教えてくれ。魔神は種族を気にして共闘せずに倒せるほど甘い相手ではない。共に闘って世界を魔神から救った英雄として歴史に名を刻もうぞ!』


「「「うおおお! ! !」」」


思っていた以上に皆魔神に恐れておらずこの調子ならいけると思えるほどだった。カサムラーの話が終わって少ししたら魔族の国(ラクシャスディシュ)の冒険者たちが俺の元にやってきた。


「それじゃあみんな今から光魔法使うから自分を鼓舞して一番良い精神状態にして」


みんな一瞬戸惑っていたが、少ししてみんな自信満々な顔になった。俺はその状態で光魔法の維持をかけた。すると、みんな驚いた表情をしていた。おそらく光魔法をかけられたのが初めてなのだろう。そして尚且つ絶好調な状態が維持されるのだから驚いても仕方ない。俺が戻って良いよと促すとみんな気分良さそうに元の場所に戻った。カサムラーの方は特に何もなく準備は整ったように思えた。俺は再び風魔法で声を遠くまで聞こえるようにした。


『皆の者準備はいいな?』


「「「うおおお! ! !」」」


『それでは魔神教団本拠地に出陣だ!』


カサムラーの一言で一万を超える部隊が歩みを進めた。魔神教団本拠地に着くまで俺たちはこれから先どうなるのかなどを話し合った。本当に魔神は復活するのかや魔神に勝てるのかなどそんな時リベルが言った。


「それよりさ、ここにいる全員を総称する名前決めない?」


リベルの突拍子もない問いかけに俺たちは困惑した。俺たちは特に名前なんて気にしていなかったので考えているとリベルが言った。


「人間と魔の付く者が協力してるんだから人魔連合なんてどう? そのままだけど」


俺たちはリベルの案をそのまま受け入れることにした。リベルの言葉でさっきまでの魔神に関連する話題から人魔連合の話題に変わりしばらく良い雰囲気のまま歩みを進めた。しばらく進んでいると魔神教団本拠地が見えてきた。俺は人魔連合の人たちを見えないように風魔法で隠した。流石にこんな大勢を連れて堂々と進行するのは自殺行為だと判断したためだ。そのまま近づき魔神教団本拠地が目と鼻の先にまでなると、全軍に止まるように指示を出した。俺は心の中で出来ることなら話し合いで解決できないかなと思っていたが、無理だろうなとも思っていた。俺がここからどうするんだろうと思っていると、魔神教団本拠地の防壁の上に一人の男性がいることに気がついた。すると、その男性が話し始めた。


「この前は随分と世話になったな」


俺たちはその男性が言っていることが理解できなかった。すると、男性は続けた。


「説明不足だったな。よくも俺らの本拠地を荒らしてくれなドラゴンとそのお仲間さんよ。また荒らしに来てくれたのか?」


その男性は俺たちが前本拠地を壊滅させた犯人だと分かっているのだ。なぜ俺たちが犯人だと気がついたのか驚いていると男性は続けた。


「貴様らほどの強者の魔力の見分けがつかんほど俺は老いぼれておらんぞ」


俺たちの魔力が原因でバレたようだ。その男性の魔力感知はグロウに匹敵すると感じた。でも、ならなぜすぐに攻撃してこないのか疑問に思った。その時、女神の声が聞こえてきた。


(魔神が復活しようとしてる! 早く止めに行って!)


俺は考えるよりも先に体が動いた。俺は猛スピードで本拠地を見渡せる所まで飛んだ。そして、氷魔法を使って本拠地を守っている風魔法を破壊した。その瞬間、男性が俺に向かって闇魔法を撃ってきた。闇魔法特有の嫌な感じがしたので俺は咄嗟に避けた。男性はそれから執拗なほどに俺に向かって闇魔法を撃ってきた。俺がなんとかして避けていると、イシュとヒューが男性に向かって魔法を撃った。二人に意識が向いた瞬間に俺は魔神を復活させているであろう場所を探した。一番怪しい本拠地最奥の大きな建物に近づいた。その瞬間、俺の目の前に一人の男が立ち塞がった。それは勧誘役のイオーだった。


「邪魔してもらっちゃ困るな!」


イオーは俺に向かって闇魔法を雨のように撃ってきた。流石に避けられないと判断した俺はリベルの元にテレポートした。そして、俺はリベルに指示を出した。


「防壁を突き破って部隊を侵入させろ!」


俺は人魔連合を隠していた風魔法を消した。そして、リベルはみんなに指示を出して防壁を突き破った。そこからパッターカパラを貼り付けた大盾を持っているファラブの人たちを先頭に人魔連合が本拠地に進軍を始めた。本拠地は突然の襲撃に驚いていたが、俺はチャンスとばかりにさっきの建物に向かった。だが、魔神教団の対応は迅速でイオーの他に魔人(ノーマ)たちが大勢いた。俺は流石に侵入できなと思った時、チャヤの声がした。


(僕の姿に猫被りして侵入しよう!)


俺はそれだとチャヤに感謝して建物に侵入した。建物の内部にはたくさんの魔人がいた。口々に何としてでも魔神を守れと言っていた。俺は慎重にバレないようにでも迅速に魔神を復活させようとしている場所を探した。しばらく探していると地下に続く階段を見つけた。この先に違いないと思い階段を降りると、そこには数人の魔人が魔神城にあった祭壇と同じ物があり、そこには完璧な人の形をした魔神であろう物があった。その時魔人の声がした。


「早く復活させろ!」


祭壇の周りにいた魔人たちが闇魔法を使うと女神の声がした。


(光魔法で妨害してください! やらないよりマシです!)


俺が光魔法を使うと魔人たちが悲鳴をあげた。でも、魔人たちは闇魔法を止めることはなかった。俺も光魔法を続けたが、多勢に無勢だった。闇魔法の嫌な感じが増した時女神が言った。


(離れてください!)


俺は瞬時にリベルの元にテレポートした。その刹那、空は黒雲で埋め尽くされ闇魔法の嫌な感じが全身を覆った。


(魔神が復活します……出来るだけ頑張ってください……私も精一杯のことはします)


女神がそう言うと黒い雷が祭壇がある建物に落ちた。その黒い雷は魔神の復活を告げる雷だと確信した。雷が落ちて少しすると、闇魔法の嫌な感じがさらに増した。人魔連合のみんなは俺と各国の光魔法が使える者のおかげでなんとか耐えていた。俺はエクサフォン国の聖女が鍵になると思い探した。ずっと背筋がゾクゾクして鳥肌が立ち今にも泣きたい気分になったが、自分を鼓舞し聖女を探した。すると、本拠地の外に温かい雰囲気を感じ取った。俺はそれが聖女だと確信し、俺にも光魔法をかけてもらうことにした。


「聖女様、俺にも光魔法を!」


「は、はい!」


俺は聖女の光魔法に驚いた。さっきまでの恐怖心は消え去り自然とやる気に満ち溢れてくるようだった。流石聖女だと思っていると、最初に俺のことを撃ってきた男性が声高らかに言った。


「ははは! 魔神が復活した! これで貴様らは終わりだ。絶望に打ちひしがれ死に行くがいい! この世界は俺ら魔神教団の物だ!」


男性がそう言うと黒い雷が落ちた所に全身に黒い衣服を纏った少年がいた。その少年からは感じたこともない負の感情が感じ取れた。あれが魔神なのだと本能が訴えかけてきた。魔神の復活を阻止することは叶わず、魔神との全面戦争が始まってしまった。

次回もお楽しみに


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