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転生するなら貴族の飼い猫でしょ  作者: 描空
魔神教団編

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247/257

247話 家主襲来

ルナたちが魔神教団本拠地に偵察に行った翌日、俺たちは今後について話し合うことにした。


「魔神教団が勢力を増強させる前に先制攻撃するのどう?」


「万全の状態で魔神を復活させられるよりはその方が良いのかな?」


「我もその方が良いかと思います」


俺たちがそんな話をしていた時、各国の指揮官たちも同じ話をしており、どのような意見が出たのか求めた。


「そっちはどんな感じ?」


俺がファリスに問うと、ファリスが簡潔にまとめてくれた。


「私どもとしては魔神教団が魔神を復活させないという選択肢を取る可能性に賭けてしばらくは様子見で良いのではないかといった感じです。完全に相手側に主導権があるので手放しに良いとは言えませんが、争いを避けられるのならそれが一番ではないでしょうか?」


ファリスの言い分も一理ある。でも、魔神を復活させる手前まで来ているのに復活させないという選択肢を取ることはまずないだろう。とは言え、魔神教団が今の今まで魔神を復活させていないのも事実だ。もしかしたら、復活させるために必要な物がヒューが壊滅させたせいで失われたのかも知れない。とりあえず、今はリスクのある行動はできない。でも、行動しなければいつか魔神が復活してしまう。俺たちがどうしようかと頭を抱えていると、部屋の外から足音がしてきた。俺は一瞬、リヴたちの誰かかなと思ったが、その足音は不規則で酔っ払いが歩いているようだった。俺はファラブの誰かが酔っ払って屋敷の中に入ってきたのだろうと思い部屋を出て介抱してやることにした。


「大丈夫……か?」


そこにいたのはリベルと同年代ぐらいの少年だった。浮かれていたのか少し微笑んでいるように見えた。俺はその少年が誰なのか分からず硬直していると、その少年が言った。


「もしかしてお客さん?」


俺はその言葉に一瞬事態を把握できなかった。俺は頭をフル回転させて事態を把握することに努めた。その結果、ここはカサムラーの屋敷ではなく、カサムラーがここにあったからという理由で住んでいるだけの屋敷だということを思い出した。でも、俺の目の前にいる少年がこの屋敷の主人とは思えず困惑したが、とりあえず話を聞こうと思い言葉を発した。


「と、とりあえず話聞かせてもらっても良い?」


「も、もしかして僕にエッチなことするつもり?」


「何でそういう解釈になるんだよ……」


「冗談だって冗談。とりあえず君の話も聞かせてよ、ダイニングにいる人たちのことも」


今ダイニングに行くのはややこしいことになると思い、適当な部屋で話をすることにした。


「とりあえず、あなたがここの家主ってことであってますか?」


最初にこの少年がここの家主であるのかを確認した。


「そうだよ。でも、ここ全然使ってなかったから別にこれからも使ってくれてて良いよ」


「えっあ、良いんですか?」


「うん」


俺は突然の申し出に困惑したが、使っても良いというのならそれに甘えるのが一番だ。でも、無料で使って良いなんていう言葉には絶対裏があるはずだと思った俺はもっとこの少年のことについて聞くことにした。


「ちなみに何ですけど、ここってあなたが魔法で浮かせて維持してるんですか?」


「ん? そうだけど」


俺は当たり前かのようにいう少年が只者ではないと確信した。もしかしたらこの少年が魔神と戦うのに協力してくれるかも知れないと思いもっと話すことにした。


「俺も魔法使いの端くれなんですけど、ここを維持するのってしんどくないですか? 俺が光魔法を使うとすぐに魔力切れになりそうなぐらい魔力消費量が激しくて」


「それは僕も一緒だよ。それが気にならないぐらい魔力量多いから気にしてないだけ」


俺はそんなゴリ押しなんだと落胆した。もしかしたら何か良い方法があるのではないかと思ったが、当てが外れた。


「それよりさ、君たちのこと教えてよ。今まで何してきたかとかどんな旅だったか教えてよ」


「俺たちの話ですか?」


「うん。僕人の話聞くの好きだから」


俺は不思議な人だなと思ったが、今までの旅の話をすることにした。流石にヒューの正体をバラすのはダメだと思いぼかして伝えた。少年はとても面白かったと満足してくれた。


「それじゃあ僕はお暇するね」


「ちょ、ちょっと待ってください。相談したいことが山のようにあるんです!」


「そ、そんなに?」


俺が首を縦に振ると少年はしょうがないなと相談に乗ってくれた。俺は隠しても仕方ないと思い、魔神が復活することと協力してくれないかどうかストレートに伝えることにした。


「実は、魔神教団という組織が魔神を復活させようとしてるんです。俺たちに魔神を復活させることへの対抗策はなく、どうすれば良いのか助言をくれませんか?」


「僕に聞くー?」


「お願いします。あなたはどの魔法使いならどうにかできると思いまして……」


少年は少し考えてから言った。


「対抗策は僕も分からないし、多分もうむりだろうけど、解決策ならもう君は持ってるよ。随分前にね。それじゃあ」


「さ、最後にもう一つだけ」


「ん?」


「俺たちと一緒に魔神と戦ってくれませんか?」


俺がそういうと少年は微笑みながら言った。


「解決策を見つけることができたらね」


少年はそう言い残しテレポートで消えてしまった。俺はこのことをみんなに言うべきかどうか悩んだが、みんなに言って変に不確定要素が増えたと思って欲しくなく言わないようにした。


「リフォーンどこー?」


廊下からリベルが俺を呼ぶ声がしたので俺はリベルたちの元へ戻った。家主の少年のことははぐらかして再び話し合いに参加した。その結果、先制攻撃を仕掛けることになった。日時など具体的なことはまだ決めず、大まかにどのような戦法で行くのかを話し合ったのだ。怖いなと思いつつも、やらなくちゃいけないことなのは分かっているため、ゆっくり覚悟を決めることにした。

次回もお楽しみに


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