88.異次元さで言うならうちも同じかな……
朝起きてご飯を食べている時に、向かいに座っていたお父さんがこう言った。
「あ、そうだ凪。四日後に聖ちゃんがGW中家に泊まりに来るからよろしく!」
「む?突然だね……」
どうやら、お母さんの姉の娘———僕の従妹となる子がこちらにやって来るらしい。
……本当に突然だなぁ……確か聖ちゃんとは昔小さい頃に遊んだ記憶が……まあ数年に一度年末に会ってるけど……小さい頃からもう五年近くは殆ど話してないかも?
まああんまり話す話題もなかった気がするし?
別に人見知りが発動したわけでは……?
……ないよ……多分……
……うん。
「あ、そういえば聖ちゃんもOFOをやってるって姉さ―――慧音が言ってたわよ?」
「なるほど……」
共通の物があるなら話題も出来そうだ。
因みに慧音さんはさっき説明したようにお母さんの姉&聖ちゃんの母だね。
聖ちゃんが泊まりに来る理由は、両親がどうしても外せない用事で家を3日間空けてしまうから、帰ってくるまでの間預かって貰う―――とのこと。
あ、でも両親が帰ってきても直ぐには帰らずにGW中は一家全員でうちの家に泊まるみたい。
そして世話になる代わりに、と焼肉か寿司のどちらかをご馳走してくれるらしい。
その後、OFOで再び観光や狩りをしたりして、遂に4日後。
GWが始まり、聖ちゃんがこっちに泊まりに来る日になっていったのだった。
〈聖視点〉
―――私は新川 聖。中学3年生。
今日はお母さんの妹―――燈火さんの家に世話になることになっている。
一応豊麗家の人たちとは年末に会っているけど、正直あまり話したことが無い。
強いて言えばお母さんに紹介されたときぐらい。
……私はどちらかというと静かな方が好きなせいか、喋るのが苦手。
単語ずつで喋ってしまう。
まあ、それでも必要最低限は言っているから大丈夫だろう、と思いたい。
今は飛行機に乗っているけど、空港に降りたら燈火さんの旦那さん―――相さんの車に乗り、そのまま家まで向かうらしい。
……あの家族は皆見た目が若い―――いや、美少女なんだよなぁ……
いや、それで言うならうちも同じかな……お母さんも見た目がめっちゃ若いし、お父さんは無尽蔵に体力があるし……もう四十歳近くとは思えない……
『―――空港へ到着しました。順番に―――』
そう思っていると、機内アナウンスが聞こえてきた。
……降りよう。
―――そうして無事に地上に到達し、相さんの車を探す。
「えーっと、"そ"の50……"そ"の50……あった」
空港の広い駐車場の一角。
私が見た車のナンバープレートには、『そ』と書かれた横に『 - - 50』と、数字が書かれていた。
そして声を掛けようとすると同時に、車のドアが勝手に開いた。
「ひさしぶり、聖ちゃん。早速乗って良いよ」
「……わかった」
……やっぱり若いな……
―――そう思いながら、私は車に揺られるのだった。
◆世界観設定
『そ - - 50』
とある車のナンバープレート。
因みに意味は―――
"そ"=相
50=ご、れい→ごーれい→ほーれい→ほうれい→豊麗
―――……かなり強引である。
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【あとがき】
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