76.……オワッタカモ……(ⅤS すももさん②)
諸事情により遅れました!(´;ω;`) ごめん……
僕は試合開始と同時に〔限界突破〕と、新たな〔遠隔糸術〕のアーツ、【糸分身】を発動した。
ポンッと軽快な音を出しながら、辺りは煙幕に包まれる。
僕の体は二つに増え、頭の中に二つの視界がある。
―――っ……!
……やっぱり混乱しそうだ。自分の脳は一つで、寸分の狂いもない体を同時に操作する……だからまずは定着から……。
―――二つの視界の不透明度を低くして……重ね合わせる。
これは実質〔遠隔糸術〕の並列展開と同じ。複数の感覚を一つに纏め合わせ、見る場所を、動かす場所を固定し、同時に処理をする。
ふぅ……とりあえずは定着完了……かな?
……じゃあ作戦通りに。きっとすももさんは僕の言葉を確りと聞いて、厳重に注意をするはず。
なら、想定と少し違うようにすれば良い。……もう一つの体を使ってすももさんの後ろ側に回る。
でも流石に普通に行くとバレると思うから、攻撃をして気を紛らわせる。
普通ならお互い相手の位置が見えない……けど僕は〔熱探知〕を持っているので相手のことは見える!
「『針』!」
と、詠唱したけど普通に避けられてるね……いや、確りとミッションは達成し、後ろ側に待機させられることが出来た。
そう考えていたら、煙幕が晴れた。……さて、どうなる?
「―――あれ……?」
困惑した様子のすももさん。見事に予想通り!よし、今だ!
『てやぁ!』
「―――ッ!」
あ、つい分身から声が出ちゃった……いやそれでもとっさにガードできるの凄いな……
そして、ここですももさんが一言。
「―――やっぱり、一筋縄では行かなさそうですね……」
……オワッタカモ……
◆世界観設定
『【糸分身】』
〔遠隔糸術〕のアーツ。……正直一般人が使いこなせるものではない。
少なくとも並列思考位は簡単に出来ないと完全に死にスキルになってしまう。
……だが〔遠隔糸術〕、それも【糸分身】が使えるレベルまで上げているのなら操作できる……かも知れない。
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【あとがき】
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