77.模倣と真似と(VS すももさん③)
……すももさんの警戒度が更に上がった気がする……
……いや、絶対に僕みたいな戦闘職モドキに注ぐような気配じゃ無いよそれ!?普通にコカトリスと戦ったときと同じ感じなんだけども!?
―――と、二つの体を動かしながら思っていたら、すももさんが突っ込んできた……!
ってやばっ……避けられないなこれ……なら受けるしか無い!
『ジャベリン』に【硬化】【強靱】【重量増加】【斬撃耐性】の効果を付与した。特性付与だけでも3^4=81MP消費するけどね!
でも今までのAPは全て【MP】に注いでいるから【MP】は潤沢にある!
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【HP】1/1 (+15)『限界突破状態』
【MP】607/830 30UP (+25)
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正直何回も連発出来る物でも無いけど……まあ必要経費として……
……と、爆発的に思考が加速した恩恵で糸が瞬時に生成され、その後に攻撃が振り下ろされる。
「はあっ!」
―――ガキーン!!
鉄と糸がぶつかり合い、甲高い音が(?)鳴り響く。
「むっ……」
思ったより攻撃の威力が強い……正直僕筋力が……というかそもそもが筋肉が付きづらい体質だからなぁ……
「流石ですねナギさん!」
「いや普通に後方支援職にする攻撃じゃなくない!?」
「今更何を言ってるんですか!今ゲーム内最強を決める決定戦なんですよ!?しかも今決勝ですよ!?決勝まで来てる時点でこのゲームでは十分上澄みですよ!?」
「……それはそうかも……?」
剣幕を繰り広げながら、怒濤の反撃を受けてしまった……反論が出来ない。
と、そこで僕の分身が攻撃を仕掛けに行く。
「くっ!」
流石に均衡が崩れかけてたから危なかった……
……圧倒的に手数が足りない……相手も少しずつ僕の動きに慣れてきてるし……もう少し多彩な攻撃手段があれば……
……僕がもし『蜘蛛ノ使役者』ではなく『糸武術使い』を選んで、〔糸武器生成〕を取得していたら、また変わったんだろうか……
―――? 何か前提が違う気がする……違和感……
―――っ! そうだ!今手に持っている武器は『ジャベリン』、つまりは”槍”!
……別に〔糸武器生成〕が無ければ武器が作れないわけでは無い。
勿論装備の補正値等は適用されないけど、形状を模倣し、動きを真似れば良い。
―――無駄な特性は要らない。【硬化】だけで良い。試しに剣を模倣してみる。
『ジャベリン』に念を込め、脳内で粘土のように形状を変化させる。
刀身は平たく長く、グリップの見た目をした持ち手が出来、刃と持ち手の境界に一つ線が生成される。
―――現在の集中力も上々。このまま一気に攻める―――!
◆世界観設定
『『限界突破状態』』
〔限界突破〕を使用した時に発生する状態異常。HPが強制的に1に変更され、デスペナルティも増加する。
死亡、または発生後24時間以上が経過すると消える。
因みに装備の上昇値やバフ等が先に計算されるため、どう足掻いてもこの状態で1より上昇させるのは不可能。
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【あとがき】
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