呆気ない幕切れだったんだぜ
大海龍が倒されたからか、他の海竜が逃げ出していく。
というか...大海龍が大きすぎて、海竜の群れはただの白波にしか見えなかったんだぜ。
「これでこの辺りの海は平和になるかもね」「そうなのかい?」「海竜って賢いのよ?さっきの大海龍なんて、意思疎通も可能な個体が居るって噂もあるのよ?」「へえぇ〜!?」
嬢ちゃんに言われて眼下に居る大海龍を改めて見る。
「アレはその意思疎通ってのは、出来なかったのかい?」
「指輪が言うには、若い個体で海竜よりは賢いそうだけど...」
そして会話が可能なら、襲われる前に呼びかける事も出来たのでは?と思って聞いてみたんだが...
どうやらさっきの大海龍の知能は、人間で言うなら五歳児程度だったらしい。
「ソレじゃあ...」「えぇ、多分私たちなんて、玩具ぐらいにしか見てなかったでしょうね」
話し合いで解決を試みていたら、呼びかけてる間にコチラの被害はドンドン広かっていたに違ぇねぇ。
そんな感じで一息吐きながら、ふと
「それで嬢ちゃん。コイツはどうするんでぇ?」
俺が何気なしに聞いたその一言に...
「うふふっ...コイツは、美味しく頂くわ♪」
答えた嬢ちゃんの態度が、いつもと違った。
その不気味な笑い方に、俺は嫌な予感が止まらなかったんだぜ。
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