いつの間にか人手が増えているんだぜ
「ようっし!そこまでだ」「ほらほら、こっちこっち♪」
なんかよう...
「ちげぇよ!ソッチじゃねぇ!」「いい感じじゃない?」
人の声が多くねぇか?
「ゲビック!休憩するわよ!」「セーやん、待ってました♪」「俺等もよばれてええんかのう?」「気にしないでいいわ!」「「そうよねぇ♪」」「ババァどもは遠慮がねぇな」「ジジィどもないでしょうよ?」「ちげぇねぇ」「「「「「わぁはっはっはっ!(おぉ〜ほっほっほっほっ♪)」」」」」「「「「「......しょも〜ん......」」」」」
気のせいじゃねぇ...うるせぇジジババどもの後ろに若ぇのが混じってやがる。
「おい嬢ちゃんよぅ?」「何よゲビック?」「あの後ろは...なんでぇ?」
俺がジジババどもの後ろに居る若い奴等を指差すと嬢ちゃんは
「運び手兼人足よ」「ちょっと待て!この間ヴェルノア様から聞いた時には居なかったじゃねぇか?大丈夫なのか?」
俺は初めて鉱山に来た時の事を思い出しながら言った。
この場所は国家機密なのだ。それをおいそれと、見せて良い筈がない。
「それなら大丈夫よ。この人たち...ここから出れない契約を結んだのよ」「は?それはどう言うこった」
聞けば...この若い奴等、ほぼ全員が、何かしら普通じゃねぇらしい(嬢ちゃん曰く【身体障害者】って言うそうだ)
「普通には働けないからって、奴隷のように扱われたりしてたらしいわ」
「そいつはひでぇな」「ここでは誰もそんな事しないから、安心してぇな?」
ここに来てからそんな目にはあってねぇんだろう。コイツラも満面の笑みで答えてやがったぜ。
「大将、ちょっと良いですかい?」「ゲビックか、なんじゃ?」
「コッチから頼んどいてこんな事を言うのは、非常に申し訳ねぇんですが...」
俺がヴェルノア様に声をかけると、気を使ったのだろう。大将は明かりの乏しい場所に移動しながら話を聞いてきた。そして
「気にするでないゲビック。ソレはたまたまじゃ」
「本当ですかい?」「勿論じゃ」
大将が俺に語った内容は、本当に...ただただタイミングが重なっただけの事だったらしい。
「それじゃあ渡りに船だったんですね?」
「そういうことじゃ♪今回全員に利のある話であろう?儂らも含めてのう♪」
不自由な身体の者にマトモな環境
才能が邪魔して爪弾かれた者にその才能を活かせる場所
俺達ににとって必要だった人手
そして...公爵家にとっての公共(福祉)事業
本当に...嬢ちゃんとこの血筋は、抜け目が無いんだぜ。
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