やっぱり、ただモンじゃなかったんだぜ
「親方、ここはどうするんだい?」「あ〜そこは...」
「ちょいと親方ぁ〜!コッチにも来て説明してくれよぉ?」
コイツら...遠慮ってもんが、殆ねぇな。
「いいやん♪いいやん♫」「そうかい?マルちゃんが上手に教えてくれるから♪」
くっ!アッチは順調そうじゃねぇか...
まぁ受け持ってる人数が違う以上仕方ねぇ。
「お前ら、何人かは女性側の手伝いを「必要ねぇだろ?俺等がやる作業がねぇじゃねぇか?」...それもそうだが」
それでも手持ち無沙汰になるよりは良いと思ったんだが...
「親方、もうちょい俺等を信用してくれ。今直ぐは無理だが...2ヶ月いや、1ヶ月で何かしら一つは作業を任せてもらえる位にはなってみせるから...な?」
一人の老人が、俺の眼を真剣な眼差しで見ながら語ってきた。すると、近くに居た何人かも同様の眼で俺を見てきやがった。
「分かった。お前さんらを信じてみるぜ」「「「おう!!!」」」
俺はその爺さんが言う事を信じ、覚えれそうな作業から順に作業を進めていくと
「ソレ、横でやってみて良いか?」「あぁ、構わねぇ」「応!」
最初に話しかけてきた爺さんと、その近くに居た同じ眼で見てきた爺さんたちも同様に作業し始める。
気付けば...
「ソコはそうじゃねぇ!こうやるんだよ」「お、なる程な♪流石元教師、教えるのがうめぇぜ」
「へぇ...そうやんのか?」「見取り稽古ってやつか!?お前さん、やるなぁ!」
あっという間に簡単な作業を覚えて(教える奴まで出てきやがった)いつの間にか、まだ見せてねぇ事までやりだした奴までいやがる。
「ちょっと待ってくれ!ソレはまだ早ぇぜ!」「分かってるって大将♪コレは構造を見てるだけだぜ」
そう言って先走ってると思われた爺さんが手を離すと、組み合わせた部材がバラバラになる。
「な?まだ何もしちゃいねぇぜ?」
そう言って二カッと笑いやがった。結局...
最初に話しかけてきた爺さんだけでなく、他の爺さんたち(アッチの婆さんたち)も
「めっちゃ優秀じゃねぇか!?」「当たり前やん♪」
「そうよゲビック!お祖父様の眼に狂いは無いわ♪」
嬢ちゃんの言う通りで...1ヶ月どころか、半月で任せられる仕事が出来ちまったんだぜ。
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