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【2025年7月30日完結!】天界の司書、転生したら最強でした!  作者: 愛猫私


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第76話

第76話 冒険者ギルド


 魔女狩りを実施した国というアルムストラだったが、いろいろな種族が出入りしていた。

 亜人や獣人、もちろん魔術師もいた。なぜ魔女狩りをしなければならなかったのかというと、魔女事態が忌み嫌われていたためである。魔法とは違い呪術を使う魔女は、呪いや黒魔術によって、苦しめることに特化していた。

 魔女狩りを実施したのは、魔女の呪術により国が混乱したためである。

 多くの魔女が火あぶりに処され、当時の女王だった魔女も処刑された。

 そののちに王になった先代のアルムストラ王は、聖なる力こそが国の繁栄だと掲げ、魔物や魔女を排除する国家になった。

 しかし、それもまた昔の話であり、今では、亜人や獣人など混血の人種が多くなってからは、広く民を受け入れるようになっていた。

 アルムストラの周りには、多くの魔物がおり、戦闘に秀でた亜人や獣人などは、冒険者として重宝されており、ケルンのように魔法防壁がないアルムストラでは、兵士以外の戦力として欠かせないものとなっていた。

 

 そんな冒険者を管理しているのが冒険者ギルドである。

 冒険者の新規登録、依頼の受注、依頼の斡旋、その他に魔物の解体、買取まで幅広く行っている。

 そんな冒険者ギルドにリンと紅は登録に訪れていた。


 「頼もう~!」

 「紅、そういうのはやめてください。」

 「えぇ~。うちらの力を見せつけるためにきたんじゃないのかぁ?」

 「違います。説明しましたよね?資金調達と武器の熟練度を上げるためです。」

 

 大きな声で扉を開け入ってきたことによって、注目を浴びてしまった。

 カウンターへ向かい、受付の女性にリンは話しかけた。

 

 「すみませんが、冒険者登録を行いたいのですがどうした良いでしょうか。」

 「冒険者登録ですね。この書類に必要な情報を記入してください。」

 「わかりました。」


 カウンターに届かない紅の分はリンが書いてあげた。

 

 「リンさんが前衛で、紅さんが後衛ですね。では、こちらのカードをお持ちください。これらの情報が記録されているギルドカードになります。最初は、銅のカードですので、受注できる依頼次のランクの鉄になります。依頼書の右端にある印鑑の色で判断してください。」

 「なるほど、かしこまりました。」

 「うちらは一番下なのかぁ?」

 「そのようです。実力をつけなければ、次のランクに昇格することができないようですね。」

 

 すると、みるからにはぐれ者のような、屈強な男が近付いて来た。

 

 「ようよう。姉ちゃんよぉ。俺らと一緒に飲まないかぁ?」

 「なんだぁ?」

 「結構です。行きましょう。紅。」


 リンが紅を連れて行こうとしたとき、男がしつこく前に立ちふさがった。

 その様子を見ていた仲間たちも集まってきてギルド内に嫌な空気が流れた。

 

 「そんな連れないこと言うなよぉ。こっちは鉄のカードなんだ。先輩がいろいろ教えてやるからよぉ。」

 「リン。いろいろ教えてくれるらしいぞ?」

 「紅は黙っていてください。私たちには必要ありません。そこをどいてもらえますか?」

 「いやいや。こっちは親切心で教えてやろうって言ってんだ。後輩なら黙ってついてくるのが礼儀だろぉ?」

 「チッ!しつこいですよ。少なくともあなたたちよりは強いので、そういうのは結構です。」

 「はぁ?登録したてのひよっこが先輩の助言を無下にするのかぁ?」

 

 すると、リンはカウンターにいた受付の女性に言った。

 

 「この方たちをぶちのめしたら、鉄のカードに昇格してもらえませんか?」

 「え?」

 「鉄の冒険者を倒せる実績があれば良いのではないですか?」

 「ですが、冒険者同士の揉め事にギルドは関与いたしませんので・・・。」

 「そうですか。では、これから何が起きても咎められないと?」

 「はい。ギルド側はなにも致しません。」

 

 「おいおい!静かに聞いてれば言いたい放題だなぁ。こっちは鉄の冒険者5人。そっちは、姉ちゃんとちんちくりんのガキじゃねえか。」

 「リン。ちんちくりんって言われてるぞぉ。ぷぷぷ。」

 「それは紅のことですよ。」

 「そうなのかぁ!うちから見たらお前たちのほうがちんちくりんだぁ!」

 「ガキは引っ込んでろ!」

 

 男は紅の肩を掴み、押しのけようとした。

 

 「汚い手でうちに触るな。」

 

 ジュッっと物が焼ける匂いがしたと思うと、男が絶叫した。

 

 「ぐああああああ!」

 

 男の腕を見ると手首から先が焼けて無くなっていた。

 紅に触れようとした手が紅に触れる前に蒸発してしまったのである。

 

 「紅。そんな器用なことができるんですか。」

 「なはは。すごいだろぉ。」

 「おい!てめぇらやっちまえ。」

 片腕を失った男が痛みをこらえ仲間に命令した。

 リンと紅に一斉に剣抜き襲い掛かる男たち。

 

 「やれやれ。」

 次々に襲い掛かる男たちにリンは高速で背後に移動し、手刀を首に打ち込む。

 頸椎を折られた男たちは、首から下が麻痺しその場に倒れこんだ。

 周りがざわつき始める。男たちはピクリとも動かない。

 

 「正当防衛の証人にはなって頂けますよね?」

 リンはカウンターの受付の女性に尋ねた。激しく首を縦に振る女性。

 

 「では、銅の冒険者でもこなせる割の良い依頼を見つけましょう。」

 「おぉ!」

 

 何事もなかったかのように、男たちを置き去りにしギルドボードに向かうリンと紅だった。



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愛猫私 より

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