↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
58/66

第58話 購買の案

「このアンケート結果を見て1番気になるのはこれだよな。新しい商品はほしいですか?ほしい77%に対して新しい商品が出たら買いますか?買う40%。どういうことだ?」


「やっぱりそこだよね。それは僕が考えた結果、新しいのを買ってはずしたくないってことだと思う」


「どういうことだ?」


「例えば、ブルーベリーパンを出したとする。それが自分の好みじゃなかったら損した気分になるでしょ」


「でも、それは仕方ないだろう。食べないことには味がわからないんだから」


「だから僕は3つの案を出す。1.一口サイズで無料で配り、味をみてもらう。2.新商品は3日間100円で売る。3.新商品は3日間、ハーフサイズで安く売る」


「店側にその3つから選んでもらうってことだな」


「そうだね。ぼくたちがこれでっていうのもあれだし」


「値段にまとまりを持たせるのは良い意見だろ」


「そうだね。売ってる人も「私たちが値段を覚えられない」と言っている。だから値段のシールを貼る。または、赤200円、青150円、黄100円のシールを貼る。これなら売る側もわかるでしょ」


「セットと安くしてってのは?」


「それは店側に判断してもらう」


「では次は新しい商品の話だな。生クリーム系とチーズパンがないって意見はもっともだと思う。さっきの友久のシール案と新商品お試し案で、新しいのをじゃんじゃん出せるな」


「もう新商品の案はあるの?」


「俺も昨日、スーパーとコンビニに見に行ってきた。こういうのがいいんだろうってのがわかったよ」


「さすが豊心君」


「フレンチトースト、ホイップクリームドーナツ、チョコクロワッサン、アップルデニッシュ、チーズクロワッサン、カレーパン、コロッケバーガー、ビッグパン(大食い用に)、プッラ(フィンランド)、スコーレブロー(ノルウェー)、ソンホ(ブラジル)」


「後半僕も知らない」


「かなり妥協したぞ。まあ他にもたくさん候補はあるわけだが、とりあえずこれらでどうだ?」


「いいんじゃない。これで店側に提出だね」



後日購買のパン屋は一変した。


店側は新商品は3日間100円を採用した。


その後、豊心君が提案したパンは、どれも人気商品になった。


店側からは新しいパンの要望が届いた。


「豊心君さすがだね」


「どうだ友久。プッラや、スコーレブロー、ソンホが人気だぞ。クラスでも名前だしている人が何人もいるぞ」


「じゃあ第二段も考えないとね」


僕は豊心君のすごさを改めて知った。


パンに関しては、完全に豊心君を信用していいんだと。


そんなことを思っていると、豊心君が言う。


「今回の功労者は友久だな。アンケートをしたことと、その解釈。俺では無理だったよ」


豊心君に言われて思わず照れた。


ちょっとこそばゆいといった感じだ。


「この勢いでパン教徒を増やす計画を……」


「それは無理」


だってパン教徒が増えたら、僕に作ってくれる機会が減るでしょ。


遠くから僕を見てニヤニヤしている真奈美さんの視線を感じた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。