第57話 購買のパン
部室で豊心君と話していると真奈美さんがやってきた。
「あなたたちに学校からの依頼よ」
「なんですか?」
「うちの学校に購買のパン屋が来るでしょ。生徒から改善の要望が出てるの」
「なるほど」
「それであなたたちが、意見や提案をしてほしいの」
僕は豊心君を見る。
豊心君はすでに考え始めている。
「それでどうすれば?」
「それはあなたたちに任せるわ」
「わかりました。ところでそのパン屋は、僕たちの意見を聞いてくれるんですよね?」
「聞かなかったら、買収するだけだから」
僕はそれ以上何も言えなくなった。
翌日の昼、まずは購買のパンを偵察。
パンコンテナに商品を並べ、ビニールに入れて売っている。
パンは10種類。
甘いのも総菜系も食パン系もある。
人だかりはまあまあといったところ。
人がいなくなったところで、話などを聞きに行く。
そして、事情を話すとメニュー表みたいなものをもらった。
「これらのパンは固定なんですか」
「そうね。ずっと同じね」
「売っている立場から、商品やみんなの反応などはどう思います?」
「商品は増やしたり、入れ替えをした方がいいと思うんだけど、そうすると私たちが値段を覚えられない。覚えた頃にまた入れ替わってもねえ」
「なるほど。そこを解決できれば、新しいパンを作ることには問題が無い?」
「そう思いますよ。社長に聞いてみないとだけど、大丈夫でしょ」
次に僕は購買のパンの近くにアンケート用紙と回収ボックスを置いた。
これで生徒側からの意見も聞ける。
放課後、豊心君と打合せだ。
放課後、アンケートはまだ溜まってないだろうと思い、メニュー表を見て、意見を言い合うことにした。
メニュー表にはパンの名前が書いてあった。
・あんパン
・クリームパン
・ジャムパン
・メロンパン
・チョココロネ
・焼きそばパン
・コロッケパン
・ピザパン
・ウインナーパン
・揚げパン
以上である。
「豊心君、どう思う?」
「普通だな」
「そうだね。普通すぎる」
「全部海外のパンにしよう」
「それはパン屋で提案して、これ学校の購買だから」
「でもパン教徒は増えるぞ?」
「増やさなくていい」
「でもなにかしないとダメだな。なんて言うか購買意欲が湧かない」
「それは僕も思った」
2日後アンケートボックスを見ると、結構用紙が入っていた。
部室に戻り、見てみることに。
「アンケートってなに聞いたんだ?」と豊心君が言う。
「これだよ」僕は用紙を見せる。
・今の購買のパンはどう思いますか? 良い・悪い
・新しい商品はほしいですか? ほしい・ほしくない
・新しい商品がでたら買いますか? 買う・買わない
・甘いパンと食事パン どちらを増やしたいですか? 甘い・食事・両方
・今あるパンでなくなったら困るものは? ある( )・ない
・一回の購買で何円くらい使いますか? 300円未満・300円以上
・最後になにかあれば
その後2人でアンケートを見る。
そして僕が集計をした。
・今の購買のパンはどう思いますか? 良い 24%
・新しい商品はほしいですか? ほしい 77%
・新しい商品がでたら買いますか? 買う 40%
・甘いパンと食事パン どちらを増やしたいですか? 両方 62%
・今あるパンでなくなったら困るものは? 揚げパン 最多で26%
・一回の購買で何円くらい使いますか? 300円以上 48%
・最後になにかあれば
「珍しいパンが食べたい」
「生クリーム系がないのはおかしい」
「チーズパンがどうしてないの」
「日替わり定食みたいに毎日入れ替えて」
「選ぶ時間がないからセットを作って。日替わりでね。Aセット甘いの2個 Bセット食事2個とか」
「もう少し安くして」
「値段にまとまりもたせたら?100円・150円・200円とか。今130円とか180円とか売る方も買う方もめんどくさいでしょ」
ざっとこんな感じだった。




