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超短編集  作者: 正丸八光


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34/50

灼熱

 外は灼熱、真夏の日差しに地面からの照り返しにオーブンで焼かれている気分だ・・喉の渇きにネクタイを緩め、コンビニか自動販機を探すが、カレー屋しか見当たらない・・『暑いのにカレーか・・』仕方なく店に入ったが、冷房もなく厨房の熱気が襲い掛かる『ここも地獄かよ・・』溜め息を漏らし券売機でカレーの価格を見ると300円だった。『安っ!』食券を渡し席に付くと店員が湯呑み茶碗を目の前に置いた。中には熱々の緑茶・・「あの・・お冷や貰えます?」「すみません、お水は食券を購入して頂く事になってますので・・」と言って去って行った・・『み、水で金とるのかよ・・』券売機の1番下に水があって価格が700円『高っ!カレーより高ぇって、どう言う事?』と思ったが喉の渇きに耐えられない。渋々購入して冷たい水を喉に流し込んだ!『くぅ~たまんねぇ!』一気に飲み干した所でカレーが運ばれ、一口食べると衝撃が走る!『超激辛だ!』水を飲みたいがグラスは空っぽ、湯呑みの緑茶に口を付けたが熱々で飲めない、仕方なく水を購入した。『なるほど・・こう言う商売か・・』さっさと食べて店を出たいが、汗だくになって食べ終わるまでに、更に2杯の水を購入した『水に2800円とは・・しかも、あれ水道水だろ』損した気分で店を出る。外は相変わらず灼熱だが、意外にも暑さを感じない。激辛カレーで感覚がマヒしていた・・『また来ていいかもな・・水は持参するけど・・』


(終わり)





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