第18話 家庭の時間
白銀の館にも書斎があるんだ。
初めて入ったけど、中はなかなか広くてね。色々な本が棚に並んでいるんだ。
一冊手に取ってみたけど、なかなか重たいね。
そして僕は……その本を椅子の上で正座しながら、読んでいるんだよ。なんでだい、真白。僕がなにをしたっていうんだい、真白~!
「仲の良いお兄ちゃんに、こんな仕打ちをするなんて、真白は反抗期なのかな?」
チラッと真白達の方を見ると、真白は大粒の涙を流して、お師匠の話を聞いていたよ。なにかあったのかな?
「グスンッ……魔法使い教師の身分を捨てて、国から追われるなんて……ウゥゥ……お姉さんの仇を取るために、1人で復讐の旅まで……今まで大変でしたね……ウグゥ……エレンミアさん」
「貴女、本当にレン君の妹さんなのね。泣き方がレン君にそっくりだわ」
「あ、ありがとうございます……グスン……大変でしたね。エレンミアしゃん」
「ちょ、ちょっと! なんで、抱き付くのかしら? レン君がガン見していて恥ずかしいわ!」
真白が、お師匠のこれまでの成り行きを聞いて、泣いちゃった。
お師匠に抱き付いてる。相変わらず、涙もろい優しい女の子だね。真白は……僕には厳しいけどさ。
しかし、この本に書いてある言葉、全部が日本語表記なのは助かったね。異世界の文字を覚えなくていいからね。
「多分、この白銀の館の本には、特別な魔法がかかっているから読めるのよ。レン君……い、いい加減離れなさい。えっと……真白ちゃん」
「はい、そう呼んで下さい。エレンミアさん、真白はエレンミアさんが、ただのエッチなメイドさんじゃないことが分かって安心しました」
真白が、お師匠の服装を見ながらそんなことを言ってるよ。初対面なのに人と上手く話せて偉いね。真白、その調子だよ。
「……私がエッチなメイドさん? よく分からないわ。さっきは急いで着替えてって、言われたから、暗殺者用の服に着替えたけど。これで良かったの?」
「はい。それで良いです。だから、兄さんの前ではハレンチな格好は、もうしちゃいけません。真白との約束です」
「私がハレンチな格好?……それは、真白さんが勝手にそう思い込んでいるだけじゃないかしら?」
楽しそうに会話が弾んでるね。僕は、正座で本を読んでるから、足が痛くなってきたけどさ。
「レン君の妹さん。良い子ね、子猫ちゃんみたいだわ」
「子猫ちゃん?……いや、お師匠。真白は、子猫ちゃんって言うよりも、赤ちゃんって言った方が正しい気が……」
「兄さん!! 余計なことは言っちゃっ駄目なんだからね。良い?」
「う、うん。真白の仰せのままに」
「よろしいです!」
定番の真白とのやり取り。それをお師匠は、不思議そうにみている。口を開けて。
「……どうしたの? お師匠」
「え? い、いえ、懐かしいやり取りだと思っただけよ」
「懐かしい? 何が?」
「……死んだ姉さんとの、やり取りかしら。姉さんが生きていた頃は、貴方達、兄妹のように姉さんとじゃれ合っていたもの」
寂しそうな表情で窓に見える庭園を見つめる、お師匠。まずいね、書斎の雰囲気を一気に暗くしちゃったよ。僕……馬鹿だなぁ。
お師匠に謝らなくちゃ。
「ご、ごめん。お師匠……変な……」
「素敵なお姉さんだったんですね。エレンミアさんのお姉さんって、会って見たかったです」
「え、ええ、そうね。とても素敵な人よ。なんたって、この世界でも凄腕の騎士だったもの」
「その話、是非聞かせて下さい。エレンミアさんのお姉さんのお話、沢山沢山聞かせて下さい!」
「真白ちゃん……えぇ、喜んで。そうね、あれは私が小さい頃に……」
お師匠に謝ろうとしたら、真白に割り込まれちゃったよ……それで真白が、お師匠にはバレないように、一瞬だけ僕を見て『兄さんのお馬鹿さん』ってアイコンタクトを送って来た。
……なんか、真白が僕のことをフォローしてくれたみたいだね。駄目な兄さんでごめんよ。真白、助かったよ。
僕は、すぐに思ったことを口にする時があるから、危ないね……もう少し、考えてから発言しないとさ。発した言葉で人を傷付けちゃう。
「後で、真白にお礼を言っとこ……錬金術と鍛冶の基本書を早く読み終わらなくちゃ、それが終わって部屋の家事をやって瞑想すれば、地球に帰れるんだからね」
雑念は捨てて読書に集中する。真白とお師匠は……流石、女の子同士だね。
最初はギクシャクしていたのに、うち解け合ってるよ。
〖やってしまいましたね……私の読みが外れてしまいました。てっきり、マスターのことで口論になると予測していたのですが、まさか仲良くなってしまうなんて。流石はマスターの実妹さん、侮れませんね……こうなったら、私も下へと降りるしかないですね〗
イヴさんが、ブツブツと何か言ってる。いつものことだからスルーしよう――――
「「―――――!」」
「よし、鍛冶の基本書も読み終わった……2人でお菓子を食べながら、まだ話してる。真白が家から持ってきたのかな?」
あれから、何時間たったんだろう……
「基本書は読み終わったから、後は瞑想と家事だけかな……なんで、お師匠は最後に、その二つを上げようなんて言ったんだろう……」
ああ、そうだ。読んだ本を棚に戻さないと。
その後は少し休憩しよう。目が疲れたから目を瞑って横になりながらね。
そして、横になった10分後くらい経った頃、イヴさんからこんな報告をされたんだ。
疲れて寝てる最中に。
〖家事と瞑想のスキルレベルが10へと上がりました。これにより、【錬金術】と【鍛冶】に必須スキルの条件をクリア……おめでとうございます。マスター、これでやっと【錬金術】と【鍛冶】の初級スキルを使用できます〗
「…………うん。疲れたよ、真白……ZzzZzz」
〖マスターが寝ている?……マスター、そこでの寝言は、イヴでお願いします〗
「…………うん。腹黒過ぎるよ。イヴ……ZzzZzz」
〖大変失礼な言い方ですね。マスターは、ですがおめでとうございます。これで、日本へと帰還できますよ。よく頑張りましたね。マスター〗
……イヴさんの優しい言葉が聞こえた気がした。
◇
兄さんが寝てる。ずっと本を読んでいたから、疲れちゃったのかな?
そして、私は……エレンミアさんの話に夢中で、ずっと異世界のことについて質問しているの。
「え? この異世界って、魔法があるの?」
「あるわよ。まぁ、スキルとしてね。レベリングは大変だけど……『風よ』、こんな感じね」
「しゅ、しゅごい……私の髪の毛ボサボサになっちゃった。エレンミアさん」
「ご、ごめんなさい! すぐに梳かしてあげるわ!」
流石、ファンタジー世界。あるんだ魔法……旅してみたいけど。
危なそうだよね。
最初にこの異世界に来た時も、エレンミアさんと強そうなモンスターが戦ってて怖かったし。
「そうね、まだ真白ちゃんは、白銀の館からは出ない方がいいわね。自衛できるまで、強くなってからにした方がいいわ」
「あれ? 私、心の声漏れてました?」
「ええ、そういう所はレン君にそっくりなのね。流石、兄妹だわ」
心の声漏れてたとか……は、恥ずかしい/// でも、兄さんとそっくりって、褒められちゃった。嬉しいけど恥ずかしい。
「あ、えっと……お、お菓子また無くなっちゃいましたね。私、一旦家に帰って取って来ます。急いで取って来ますね。エレンミアさん! ではっ!」
恥ずかしいので、一旦心を落ち着かせます。そう、兄さんの部屋に! 兄さんが用意してくれた【世界渡り】とかいう扉を潜って……
「ま、待って! まだ、髪の毛梳かし終わってないわよ。真白ちゃ……行っちゃったわ。持ってきてくれたお菓子、まだまだこんなにあるのに」
ごめんなさい。
エレンミアさん……真白は、兄さんに似てるなんて言われたら、恥ずかしくて悶えちゃうの。
◇
「兄さんの部屋……兄さんの匂い……好き」
しばらく兄さんの部屋の匂いを嗅いでいて、ボーッとしちゃった。
「はふぅ!? ま、また無意識にやっちゃった。兄さんの匂い嗅ぎ……お菓子取って来なくちゃ。台所台所と……」
意識を取り戻した私は、兄さんの部屋を出て台所に向かった。
〖――――浅草を徘徊し、一般人を襲っていた怪物は、行方不明とのことです。政府は、日本政府公認の異能者を数名派遣すると発表しました。都民の皆さんは、速やかに県外などへ避難できるようにするよう。日本政府は発表しました。繰り返します〗
部屋を出て、リビングに行くと大音量でテレビの音が流れていた。それを緊張した様子で静かにみているママ。
「お母さん……じゃなくて、今度からママって言わないといけないんだよね。そうじゃないとあの動画を……ママ、どうしたの? テレビなんて、普段見ないのに? ジーッと見つめて」
「真白ちゃん……落ち着いて聞いてね」
「ママ? 何かあったの?」
ママ、怖がっている……ううん。怯えた表情で、私の顔を見てる。
「捕まっていたはずの快斗くんが、脱走したらしいの。それで怪物みたいな姿で暴れまわっていてね。今は……行方不明なんですって」
「…………………え? えっと……………何それ?」
………嘘? あの怖い人が脱走? 脱走って、あれだよね? 悪い人が閉じ込められる所……それで、悪さできないように閉じ込めておく場所……だよね?
「あれ? 私、身体が震えてる……それに何、考えてるんだろう?……あれ?」
快斗さんの名前が出ただけでも、怖いのに。あの人が脱走?……私やお兄ちゃんのお父さんを……ママの大切だった人を殺した人が脱走?
「………う、あぁ………」
「落ち着いて、真白ちゃん! 大丈夫よ!」
「……ママ?」
泣きそうになった私を、ママが優しく抱きしめてくれた。
「今、警察や自衛隊の人たちが快斗くんを捜索しているんだって。私たちは、その人たちの邪魔にならないように早く避難しましょう」
「う、うん。分かった……すぐに逃げる準備をするね。ママ」
ママの身体も震えてる。きっと私と一緒で怖いんだ。
「ええ、なるべく早くね。真白ちゃん……それと。蓮はどこに居るのかしら? 一緒に部屋で遊んでたんじゃないの?」
「え? 兄さん?……えっと、兄さんはね。今頃は……」
異世界に居て、スキルの取得を頑張ってるよ。なんて言えるわけない……どうしよう。
「今日は、西蓮寺さんって人と遊びに行くって言ってたかな。ほら、兄さんも異能の力が使えるようになって、西蓮寺学園に行くから。その説明をしてもらうんだって……言ってたかな」
「西蓮寺さん?……あぁ、この間真白ちゃんたちを家まで送ってくれたっていう、真白ちゃんのライバルの女の子ね」
「ラ、ライバル!? 何のライバルなの? ママ」
兄さんのことはなんとか誤魔化せたけど。澪ちゃんのことで、私が変な勘違いされてない?
「フフフ、冗談を言ったから緊張が解れたわね。真白ちゃん」
「え?……あれ? 本当だ。身体の震えが止まってる」
「ママの癒しの効果かもしれないわね~! それよりも早く逃げましょうか。避難勧告も出てるんですもの。蓮は、西蓮寺さんって女の子と一緒に居るなら、大丈夫そうね。ボディーガードとか、いっぱいいそうだもの。お金持ちって凄いわよね~!」
ママはそう言って立ち上がると。テーブルの上にあった災害用必需品って書いてあるリュックを背負った。
「……避難勧告? あぁ、そうだよね。さっきニュースで言ってたもんね」
「えぇ、快斗くん化物みたいな姿になったんですって原因はよく分かってないけど。さっき、警察署長って人が取材会見で言ってたのよ。人って変わるものなのね」
「快斗さんが怪物……あの人はもともと怪物みたいな人だったよ。兄さんをいつも苛めて……私には、俺の物になれっていつも言ってきてたの」
そう。あの人は、いつも兄さんを傷付けていた。私の目の前で……兄さんを苛めるのを止めてと言う私の目の前で、凄く楽しそうにやっていた。
「俺の物になれ?……快斗くんって、凄いとんでもない事を言う子なのね。びっくりだわ~!」
「うん。本当にとんでもない人だよ。あの人は……」
そんな人が脱走して行方不明だなんて……兄さんは異世界側に居れば安全だから、避難したって、置き手紙を書いて、兄さんの部屋に置いとこう。
「ママ、少し待ってて! 兄さんの部屋に行って来るから」
「分かったわ。あんまり蓮の匂いを嗅いで、フリーズしちゃ駄目よ。真白ちゃん~!」
「ふぇ!? なんで、ママがその秘密を知ってるの?」
「え~? いつもやってるの見てるわよ。さっきもスマホで保存したわ。真白ちゃんって、本当にお兄ちゃんのことが大好きよね。羨ましいわ~!」
「なっ! 違///……兄さんの部屋に行ってくりゅっ!」
私は、逃げるように兄さんの部屋に向かった。
「まぁまぁ、可愛い反応ね。青春よね~!……それにしても、蓮の部屋にこんな大きな鏡があったかしら?」
〖速報です!……現在逃亡中の天草快斗の居場所が……〗
「あら?……速報かしら?」
恥ずかしい。恥ずかしい……ママに私の恥ずかしい癖や趣味がどんどんバレちゃうよぉ。
「……快斗さんが脱走して、行方不明になったから、ママと一緒に避難するね。と……これで良し。後は、快斗さんが捕まるまで私たちは避難してれば大丈夫だよね。兄さんは……異世界に居るし、あっちに居たほうが安全だし。ママの所に戻らなくちゃ……」
必要最低限の貴重品は持ったし、ママが用意してくれた防災グッズが入ったリュックも背負ってる。
早く、避難しよう……快斗さんには家の場所が知られてるもの。
「真白ちゃん! 準備は出来たかしら? 出来たなら、早く逃げましょう。じゃないと見つかってしまうわ」
ママの声、兄さんの部屋の近くから聞こえる。
「う、うん。今、そっちに行くね。ママー!」
早く合流しなくちゃ。扉を開けて通路を出る。すると直ぐ近くに怯えた顔をしたママが立っていた。
「真白ちゃん、早く行きましょう。彼の狙いは彼だったのっ! 最初から真白ちゃんを狙って向かって来てたのよ!」
「ママ……どうしたの? 快斗さんが私を狙っていたって何?」
「いいから、逃げましょう! さっき、直ぐ近くで女の子の悲鳴がしたの……家の前に車を用意してくれているから直ぐにここから逃げるの」
「それは分かったけど……なんで、そんなに慌ててるの? さっきまであんなに冷静だったのに」
本当に慌ててる。こんなママは見たことがない。
「慌てるわよ! 大切な家族が狙われてるのよ! 蓮だって狙われてるかもしれない……だって、快斗くんは平気で人の命を奪える子なのよ?……行きましょう!」
「う、うん……」
ママに右手を握られて、玄関へと歩き出す。ママにさっきまでの余裕が全然ない、いったい私が兄さんの部屋に居る間に何があったの?
〖現在、逃走中の天草快斗ですが居場所が分かりました。天草快斗の現在の居場所は……〗
リビングからテレビの音が流れてくる。つけっぱなしの状態……靴を履いて、玄関扉を開けて外に出る。
〖……一週間前に起きた西蓮寺カンパニーのご令嬢が誘拐された現場付近とのことです〗
玄関扉を閉める直前にニュースの音が聞こえてきた。
あれ?……誘拐された現場って、家の近くじゃない?
「雪乃様! 真白様! こちらの車に早く来て下さい! 奴が来ますから!」
「黒木さん。お待たせしました。直ぐに県外に行きましょう」
「あれ? ママ、あの人って……前に会った警察の刑事……」
その時だった。その時、私達が乗って県外に避難するはずだった車の上に、キメラみたいな化物が現れたのは。その時だったの。
【ルオオオオオオオオオオオオッ!!!】
「………異能者たちを倒してきたのか?」
「なんておぞましい姿なの?……これが元人間?」
私が見たことがない。生物が車を破壊して、私達を見つめていた。
【アハハハ……その黒服の異能か? 家、見えなかったぞ。俺の真白……そいつを殺せば、俺とお前の家が見えるようになるのか? 真白】
「……快斗さんの顔がいっぱい張り付いた化物?」
【誰が化物だ。アハハハ……まぁ、良い。今は人を殺せるか。試せるんだからな。死ねよ! 黒服!! よくも俺を捕まえてくれたな!】
化物から触手みたいな物が伸びて、私達を助けに来てくれた人へと向かっていく。
「くっ! まさか、ここまで追って来るとは?……攻撃が止まった?」
触手がピタッと止まっちゃった。
【クソガアアァ………やっぱり人殺しができねえじゃねえか! クソガアアァ!クソガアアァ!クソガアアァ!クソガアアァ!! 夏目の奴。俺の身体に何かしやがったな】
「夏目?……夏目って、夏目さんのこと?」
夏目さんって、私と兄さんの同級生だった。あの夏目さん?
いつも、兄さんと一緒に快斗さんに嫌がらせされていた女の子だよね。
【おうよぉ! 俺のパシリだ。それよりもよう。真白……あのクソ豚野郎はどこに居るんだ? せっかくだから呼べよ。俺と真白の結婚式によおおぉ!!】
「結婚……式?……」
「真白ちゃん。避け……がぁ!?」
「……お母さ……ごほぉ!?」
そこで、私の意識は無くなり。視界はボヤけていった。
【……やっぱりか。瀕死までは傷付けられるのか。なら、どうにかして、クソ豚と真白の母親は、真白の目の前で殺してやらねえとな。アハハハハハハ!!! 死人が出る結婚式は楽しみだな。クソ豚野郎!! アハハハハハハ!!!】
◇◇◇
少しの間寝ちゃってたかな? そして、数時間経っても真白はまだ戻って来なかった。
「心配ね……地球で何かあったのかしら?」
お師匠が、そわそわしながら真白のことを心配してくれている。
この人は本当に優しい人なんだね。
「……地球に戻ってたしかめて来るよ、やっと帰れるしね。白銀の館の方はよろしくね。お師匠、直ぐに顔出しに来るからさ」
「ええ、分かったわ。私では地球側に行けないみたいだから。真白ちゃんのことをよろしくね。せっかく久しぶりにできた、私のお友達なの」
真白の新しいお友達……良かったね、真白。
「うん。任せてよ、お師匠。また、ここに連れて来るからさ」
〖スキル【世界渡り】を発動します……マスター、この度の【錬金術】と【鍛冶】の修行。本当にお疲れ様でした。やっと地球に帰れますね〗
「うん、ありがとう……僕が地球に帰れなかったのは、イヴさんが原因なんだけどね」
イヴさんがお祝いの言葉を言ってくれた……うん。ありがたく受け取っておこう。
〖地球へと帰還します……〗
こうして、僕は地球へと久しぶりに帰って来れたんだ。そして――――
「机に真白の手紙がある。快斗が怪物化? 何のことだろう。!……この殺意の残滓は快斗? そして、真白の弱りきった気配がする。助けに行かないと」
僕は、真白や快斗が居るであろう廃工場へと向かうために、家を後にした。
『白銀蓮』
職業 中学生
レベル120
体力 1050
魔力 650
攻撃力1500
防御力900
俊敏性1800
叡知1500
生命力600
運命力1300
魔法【回復(中)】【異常回復(中)】
異能『技巧』
スキル【世界渡り】【英雄の宝箱】【鑑定】【錬金術(初級)】【鍛冶(初級)】〈神の拳レベル2〉〈神の槍レベル1〉
称号 【黒狼の狩人】




