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雅樹、セルマに物申す!

ゆっくりとスキルの謎が見えはじめた雅樹…

スキルとは?

~第5話~


再び俺達はステータスボードを覗き込む。


『セルマ、聞きたいんだが、ステータスボードってこんなに頻繁に通知来るモンなの?』


『そんなワケないでしょ…私、自分のステータスボードが鳴った事、一度も無いんだから…』


『……なんかスマン…』


『謝るな!私が惨めに見える!』


気を取り直し、スキルを開く…


『おっ!鑑定だって!』


『何で鑑定なんてレアなスキルがいきなり発現するの!』


『知らんがな…』


『スキル鑑定…説明によるとスキルレベルによるが名前、詳細が分かる…ただし、使用者の知識にない物は鑑定不可…』


『微妙ね。要は雅樹が馬鹿だと使えないって事でしょ?』


『馬鹿って言うな。知識が足らないとって言ってくれ。』


『ねえねえ、試しにこの怪しいキノコ鑑定してみよ?』


セルマは近くに生えていた真っ赤で珊瑚の様な形をした怪しいキノコを近づく事なく指さした。


『鑑定!おお!キノコの情報が見える!

何々、カエンタケ…猛毒…触ってもヤバい…』


『やっぱり食べられないキノコだったか…触らなくて良かった…』


セルマは鑑定の結果を知り、ガッカリしている。


じゃあ、今度は初心者パックを開くとするか…


《お知らせ》


スキルの獲得条件達成。

鑑定=一定以上の知識+目利き


『スキル、条件次第で簡単に発現するかも…』


『召喚された人間はスキルが豊富、またはスキルが発現しやすいって聞いてたけど、さすがにイモ掘りで発現するなんて…私もイモ掘りすればよかった…』


『いやいや、イモ掘りでスキルが発現した訳じゃなさそうだぞ?知識+目利きって。』


『知識ってなによ…目利きって。』


『創造神の爺が、努力次第で何にでもなれる。って言ってたからこの事か?』


『もういいよ。自然薯食べようよ…』


セルマはガッカリした表情で自然薯を指さした。


『そうだな…とりあえず自然薯を洗いたいんだけど、近くに川や湖ってある?』


セルマは拗ねている。プイッと無言で指を指す。


『そっちね。じゃあ洗って来るよ。』


俺はセルマが指差した方へ歩き出す。

カエンタケには近づかない様に…


『カエンタケ…日本でもニュースになってたなぁ。テレビやネットで名前を知ったんだよな…本物を見るのは、今回初めてなのに知識としてカウントされてる。』


先程無意識にスキルは簡単に発現するかも…と口に出したが改めてそう思う。

水辺に行くまでに鑑定を使いながら歩く。


『おっ!これはコシアブラ!コッチはアケビ…植生が日本と同じ…異世界らしくない…』


歩きながら雅樹は面白がって手当たり次第鑑定を小一時間程続ける…

水辺に到着する頃には鑑定を使い続けた結果、食べられる野草が沢山手に入った。

水辺の水を鑑定してみると飲料水にしても問題がなさそうだ。


パチャ…魚か?薄らと魚影が見える。


『これも鑑定してみるか?』


『鮎…これも日本と同じ…さすがに素手では捕まえられないか…』


ピコン!またステータスボードが鳴っている…

セルマがいるとまた拗ねてしまうので一人の時で良かったと安堵して雅樹はステータスを開く。


初心者パックにnew!が付いて光っている。


《初心者パックnew!》

鑑定を一定数使用した為、熟練度が上がりました。鑑定の精度が上昇しました。


『これ、爺さんが言ってた努力次第ってヤツかな?セルマがいなくて本当に良かった…』


気を取り直し、自然薯を洗い終えた俺はセルマの元に戻るのだった。


『雅樹、遅い!いつまで待たせるの!』


そう思うなら手伝ってくれてもいいのだが…


『すまない、他に食べられるヤツ見つけたから取ってきた。』


『あ、コシアブラ!アケビも!じゃあ許す!』


こうして俺達は夕食にありつく。


『なぁ、熟練度って知ってる?』


『何それ?異世界のスキル?』


『いや、技術の経験値とか、練習し続けてより上手くなるって話しなんだけど。』


『料理とか?字が上手くなるとか?』


『そうそう、そう言う話し。』


俺は何かが気がかりになりセルマに訪ねるがセルマはピンとこないようだった。


『なぁ、セルマ、夜が明けたら弓、少し見てあげようか?』


『スキルもない雅樹が?お父さんに習ったけど全然上手くならなかったから、スキル無しの雅樹が教えられる事は無いんじゃ無いの?』


『聞きたいんだけど、角ウサギを射る時、肩幅や足の開き、腕や肘の角度、オヤジさんに習ったの?』


『お父さんは弓を持って矢を構えて的に向かって射てば当たるって。』


『そうか…コッチの弓とは違うけど、向こうでそんな打ち方したら真っ直ぐ飛ばないぞ…』


この一言はセルマのプライドを傷つけた様だった。少し怒りながらセルマは言葉を返す。


『そこまで言うなら朝になったら手本を見せてよ!』


『俺もそこまで詳しくはないけど、若い時時に少しやってたから分かる範囲で教えるよ。じゃあもう休もう。』


こうして俺の異世界初日はセルマとの出会い、イモ掘りで終わりを迎える。

《さあ、明日はどうなるかな?》


こうして俺は森の中で眠る事になる…




ゆっくりとですが異世界のスキルの謎が見えはじめました。

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