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また、別のお店に移籍した。
そのお店もやはり、女の子も黒服もみんな仲が良く、
店終わりに一緒に飲むことも多かった。
ここはキャバクラのようなシステムだが、クラブのように永久指名でもあり、
また携帯電話は待機の時以外はカウンターの所に置く決まりになっており、
席についているときに携帯が鳴ると、黒服が呼んでくれる。
着物が好きで、毎週金曜日は必ず着物を着ていた。
お店が終わる間際に、トイレに立つと携帯が光っていたので、
カウンターで洗い物をしていた黒服に、
「ごめーん、携帯光ってるからちょっと取ってもらえると嬉しいなぁ?」
と甘えながらお願いすると、何も言わずに、携帯を取ってくれたが、
カウンターに投げて寄こし、今までそんなことをされたこともなかったので、
ビックリしたが、一瞬で頭にきた。
「あんたさ、今投げたよね?どういうつもり⁉」
彼は黙ったまま何も言わない。
「てめー、聞いてんのかコラ‼」
「うるせーな、聞こえてるよ」
と、耳をほじる。
余計に腹が立ち、
「お前、ちょっとカウンターから出てこいよ!」
と怒鳴ると、店長や他の黒服が気づき、間に入る。
「なんだよ、怜奈。何があったんだよ」
「コイツ、あたしの携帯投げて寄こしたんだよ!
万が一にも携帯が壊れたら、お前が責任取るのか?
あたしの売り上げ、お前が保証できんのか⁉」
「・・・」
「黙ってんじゃねーよ。出来るかどうか聞いてんだよ‼」
「・・・」
黙ったままの彼、
「ちょ、いいからお前こっち出てこいよ‼」
と草履も脱ぎ捨て、足袋一枚で床を叩き、店長たちも




